「英語のリスニングが苦手!でも英会話はできるようになりたい…」
「英語のリスニング力を上げるために、何をすれば良いんだろう…?」
そんな悩みをお持ちではありませんか?
日本の学校教育では、文法や読解を重視した学び方をします。
また、大学受験の英語でも、英文学科などを除けばリスニングなしで点数が決まることも多いです。
しかし、英語を学ぶ上でリスニングが出来ると、それまで停滞していた英語力の自力を底上げして、英語が上手くなることにたいへん大きく貢献します。
この記事では、そんな英語のリスニングについて、リスニング力を養う大きなメリットと、具体的なリスニング力の養い方をお伝えします。
リスニングが出来ると、こんなにも嬉しいことが!
リスニングが出来ると、以下のような嬉しいことがあります。
- 英会話が上手くなる
- スピーキング力に繋がる
- 英語を読むのが早くなる
- TOEICでスコアアップを図れる
順番に見ていきましょう。
1. 英会話が上手くなる
リスニングが出来ると、英会話が上手くなります。
なぜなら、英会話は言葉のキャッチボールだからです。
「英会話」と聞くと、真っ先にスピーキング力を思い浮かべがちです。
確かにスピーキング力は英会話力に直結する大切なスキルです。
しかし、日本語の会話でも、ただ話すだけでなく、相手の話をしっかりと理解した上で返事やあいづちが打てる人は、相手から好感や信頼を持たれやすいですよね?
それと同じで、相手の言いたいことをしっかりと理解した返事やあいづちを打つために、リスニング力を養うのは非常に有効です。
2. スピーキング力に繋がる
リスニング力を養うことで、スピーキング力の向上にもつながります。
それには以下2つの根拠が挙げられます。
- 発音に敏感になる
- スピーキングにより多くの頭の容量を使える
1. 発音に敏感になる
リスニング力を養うことで、発音に敏感になります。
なぜなら、LやR、THやSの聞き分けなどが出来るようになることで、自分もその発音が上手くなるからです。
もっと細かく言うならば、LやRなどの発音を「自分が発音出来るようになることで、正確な聞き取りを出来るようにする方法」で効果的にリスニング力を養うので、逆説的にスピーキング力も向上するわけです。
2. スピーキングに多くの頭の容量を使える
リスニング力が養われれば、スピーキングに多くの頭の容量が使えます。
なぜなら、英会話ではリスニングとスピーキングがほぼ同時に行われているからです。
英会話は言葉のキャッチボールです。「相手の英語を聞き取り、返答する」の繰り返しが多くを占めています。
その際に、リスニングで苦労すると、スピーキングでどんな言葉を返すべきかにまで頭が回らなくなり、しどろもどろになりがちです。
しどろもどろになっている間に、頭の中がまとまらなくなり、会話にならなくなることさえあります。
対してリスニング力が養われていれば、相手の言葉を聞きながら、どう返すべきかを同時に考えることができます。
以上のことから、リスニング力を養うことで、同時にスピーキング力も向上させられると言うことが出来ます。
3. 英語を読むのが早くなる
リスニング力を養うことで、英語を読むのが早くなります。
なぜなら、英語を英語のまま、日本語に訳さずに理解するクセがつくからです。
特に英語を勉強する日本人は、「返り読み」をする人がとても多いです。
「返り読み」とは、英語を読んだ後に日本語に訳すため、もう一度日本語の語順を意識して読み直すことを指します。
日本の学校英語の現場においても、この「返り読み」で教えているところも多いですから、返り読みがクセになるのも自然です。
しかし、相手のペースで話される英会話の場では、頭の中で返り読みをする時間はありません。
どうしても英語を読むとき以上に「英語を英語の語順のまま理解する」必要が多くなります。
リスニング力を養う上で「返り読みの脱却」は必ずついて回るので、リスニングを学ぶ工程で自然と速く読むために必要な力も養われるという理屈ですね。
4. TOEICのスコアアップが図れる
最後に、リスニング力を養うと、TOEICのスコアアップを図ることができます。
なぜなら、TOEICのリスニングパートは得点源になりやすいからです。
TOEICは今や知らない人が少ない、日本で大変有名で権威のある英語の資格です。
特に就職活動や転職活動を控える人にとって、大きな武器になります。
さらに、TOEICは合格不合格ではなく得点率がそのまま資格として機能するスコア制なので、自分の成長が数字として現れることでモチベーションの向上にも役に立ちます。
リスニングを勉強すれば、そんなTOEICのスコアに直結しやすいので、英語の勉強を楽しむために大きな力になると言えるでしょう。
リスニング力の養い方
ここまでリスニング力を養うメリットをお伝えしましたが、具体的には何をすれば良いのでしょうか?
LとR、THとSの聞き分け
まずは日本人が苦手としやすい、LとR、THとSの聞き分けを意識すると効果的です。
この聞き分けが出来ると、一気に聞き取りの幅が増えるからです。
YouTubeなどの動画サイトで、ネイティブやバイリンガルの動画投稿者が、発音するときの舌の位置や発音の違いを詳しく解説している動画を簡単に見つけることができます。
そこでLとR、THとSの聞き分け方を知り、自分で発音するときに意識をすることで、明確に違いを意識できるようになります。
LとR、THとSの聞き分けは多くの日本人が苦手とするポイントですが、簡単に改善できるポイントでもあるので、少ない努力で簡単に改善することが出来ますよ。
ディクテーション
ディクテーションは、初心者でも簡単に出来るリスニングの勉強法です。
ディクテーションとは、聞き取った英語の音声を紙に書いていく勉強法です。
ディクテーションを行うことで、自分が聞き取れていない部分を明確に見える化できます。
「リスニングで全然聞き取れなかったけど、台本を見てみたら全部知ってる単語だった…」
そんな経験はないでしょうか?
これは、自分の知っている英単語の視覚情報(つづり、スペルなど)のイメージと、実際の発音にギャップがあるからです。
ディクテーションをすることで、普段は見えない「ギャップ」を見える化、改善ができるので、とても効果的な勉強法だと言えます。
シャドーイング
シャドーイングは、ディクテーションでリスニングに慣れてきた、自信がついてきた方におすすめのリスニング上達法です。
シャドーイングとは、英語の音声を聞いて、聞いた英文を後を追うように自分で発音していく勉強法です。
ディクテーションよりも少しだけ難易度は高いですが、聞いた英語を再現する時間差が少ない分、効率的な勉強法だと言えます。
最初から英語のスピーチなどで行うのは大変なので、短文から始めると良いでしょう。
例えば、TOEICのPart2くらいの短さが導入にはちょうど良いです。
最初は何度も言葉が詰まってしまいますが、何度も繰り返すうちに上手にできるようになります。
シャドーイングはTOEICで800点を超える上級者にも愛用される非常に効果的な勉強法なので、ぜひ感覚を身につけてみてください。
シャドーイングが板につけば、ご自身のリスニング力にかなり自信がついているでしょう。
まとめ
この記事では、英語のリスニングについて以下の点からお伝えしました。
- リスニングを学ぶことで、スピーキングから読解まで他の英語力とリンクして英会話の地力を底上げできる
- TOEICのスコアにも直結するので、勉強のモチベーション向上にも役立つ
- 英語の正確な発音を意識して、ディクテーション、シャドーイングをすることでリスニング力を効果的に養うことができる
リスニングに苦手意識を抱く日本人は多いです。
しかし、適切な勉強法で地力を養えば、むしろ得意なスキルにすることも可能です。
この記事でお伝えした内容が、あなたの英語学習をより充実させられたら幸いです。