「英語のリスニングが苦手!でも英会話はできるようになりたい…」
「英語のリスニング力を上げるために、何をすれば良いんだろう…?」

そんな悩みをお持ちではありませんか?

日本の学校教育では、文法や読解を重視した学び方をします。

また、大学受験の英語でも、英文学科などを除けばリスニングなしで点数が決まることも多いです。もちろん、大学入学共通テストには英語リスニングテストはあり、英検の試験ではリスニングテストがありますが、リスニングテストを受けずに入学できる大学も多いです。

しかし、英語を学ぶ上でリスニングが出来ると、それまで停滞していた英語力を自力で底上げして、英語が上手くなることにたいへん大きく貢献します。

この記事では、そんな英語のリスニングについて、リスニング力を養う大きなメリットと、具体的なリスニング力の養い方をお伝えします。

リスニングが出来ると、こんなにも嬉しいことが!

リスニングが出来ると、こんなにも嬉しいことが!

リスニングが出来ると、以下のような嬉しいことがあります。

  1. 英会話が上手くなる
  2. スピーキング力に繋がる
  3. 英語を読むのが早くなる
  4. TOEICでスコアアップを図れる
  5. 実用英語検定に合格しやすくなる

順番に見ていきましょう。

1. 英会話が上手くなる

リスニングが出来ると、英会話が上手くなります。

なぜなら、英会話は言葉のキャッチボールだからです。

「英会話」と聞くと、真っ先にスピーキング力を思い浮かべがちです。

確かにスピーキング力は英会話力に直結する大切なスキルです。

しかし、日本語の会話でも、ただ話すだけでなく、相手の話をしっかりと理解した上で返事やあいづちが打てる人は、相手から好感や信頼を持たれやすいですよね?

それと同じで、相手の言いたいことをしっかりと理解した返事やあいづちを打つために、リスニング力を養うのは非常に有効です。

2. スピーキング力につながる

リスニング力を養うことで、スピーキング力の向上にもつながります。

それには以下2つの根拠が挙げられます。

  1. 発音に敏感になる
  2. スピーキングにより多くの頭の容量を使える

1. 発音に敏感になる

リスニング力を養うことで、発音に敏感になります。

なぜなら、LやR、THやSの聞き分けなどが出来るようになることで、自分もその発音が上手くなるからです。

もっと細かく言うならば、LやRなどの発音を「自分が発音出来るようになることで、正確な聞き取りを出来るようにする方法」で効果的にリスニング力を養うので、逆説的にスピーキング力も向上するわけです。

2. スピーキングに多くの頭の容量を使える

リスニング力が養われれば、スピーキングに多くの頭の容量が使えます。

なぜなら、英会話ではリスニングとスピーキングがほぼ同時に行われているからです。

英会話は言葉のキャッチボールです。「相手の英語を聞き取り、返答する」の繰り返しが多くを占めています。

その際に、リスニングで苦労すると、スピーキングでどんな言葉を返すべきかにまで頭が回らなくなり、しどろもどろになりがちです。

しどろもどろになっている間に、頭の中がまとまらなくなり、会話にならなくなることさえあります。

対してリスニング力が養われていれば、相手の言葉を聞きながら、どう返すべきかを同時に考えることができます。

以上のことから、リスニング力を養うことで、同時にスピーキング力も向上させられると言うことが出来ます。

3. 英語を読むのが速くなる

リスニング力を養うことで、英語を読むのが速くなります。

なぜなら、英語を英語のまま、日本語に訳さずに理解するクセがつくからです。

特に英語を勉強する日本人は、「返り読み」をする人がとても多いです。

「返り読み」とは、英語を読んだ後に日本語に訳すため、もう一度日本語の語順を意識して読み直すことを指します。

日本の学校英語の現場においても、この「返り読み」で教えているところも多いですから、返り読みがクセになるのも自然です。

しかし、相手のペースで話される英会話の場では、頭の中で返り読みをする時間はありません。

どうしても英語を読むとき以上に「英語を英語の語順のまま理解する」必要が多くなります。

リスニング力を養う上で「返り読みの脱却」は必ずついて回るので、リスニングを学ぶ工程で自然と速く読むために必要な力も養われるという理屈ですね。

4. TOEICのスコアアップが図れる

リスニング力を養うと、TOEICのスコアアップを図ることができます。

なぜなら、TOEICのリスニングパートは得点源になりやすいからです。

TOEICは今や知らない人が少ない、日本で大変有名で権威のある英語テストです。特に就職活動や転職活動を控える人にとって、大きな武器になります。

さらに、TOEICは合格不合格ではなく得点率がそのまま資格として機能するスコア制なので、自分の成長が数字として現れることでモチベーションの向上にも役に立ちます。

リスニングを勉強すれば、そんなTOEICのスコアに直結しやすいので、英語の勉強を楽しむために大きな力になると言えるでしょう。

5. 実用英語検定に合格しやすくなる

リスニング力を養うと、TOEICテストだけでなく、英検(実用英語検定)にも合格しやすくなります。

英検は、「読む、書く、聴く、話す」の4技能が問われる試験になっていて、2級以上を取得していると、大学進学においてアドバンテージが得られます。

英検2級に合格する上で、リスニングテストで7割近くスコアを上げることは必須になってきます。

リスニング力をアップすれば、英検に合格しやすくなり大学進学にも役立ちます。

リスニング力の養い方

リスニング力の養い方

ここまでリスニング力を養うメリットをお伝えしましたが、具体的には何をすれば良いのでしょうか?

LとR、THとSの聞き分け

まずは日本人が苦手としやすい、LとR、THとSの聞き分けを意識すると効果的です。

この聞き分けが出来ると、一気に聞き取りの幅が増えるからです。

YouTubeなどの動画サイトで、ネイティブやバイリンガルの動画投稿者が、発音するときの舌の位置や発音の違いを詳しく解説している動画を簡単に見つけることができます。

そこでLとR、THとSの聞き分け方を知り、自分で発音するときに意識をすることで、明確に違いを意識できるようになります。

LとR、THとSの聞き分けは多くの日本人が苦手とするポイントですが、簡単に改善できるポイントでもあるので、少ない努力で簡単に改善することが出来ますよ。

ディクテーション

ディクテーションは、初心者でも簡単に出来るリスニングの勉強法です。

ディクテーションとは、聞き取った英語の音声を紙に書いていく勉強法です。

ディクテーションを行うことで、自分が聞き取れていない部分を明確に見える化できます。

「リスニングで全然聞き取れなかったけど、台本を見てみたら全部知ってる単語だった…」

そんな経験はないでしょうか?

これは、自分の知っている英単語の視覚情報(つづり、スペルなど)のイメージと、実際の発音にギャップがあるからです。

ディクテーションをすることで、普段は見えない「ギャップ」を見える化、改善ができるので、とても効果的な勉強法だと言えます。

シャドーイング

シャドーイングは、ディクテーションでリスニングに慣れてきた、自信がついてきた方におすすめのリスニング上達法です。

シャドーイングとは、英語の音声を聞いて、聞いた英文を後を追うように自分で発音していく勉強法です。英単語の「Shadow(影)」がシャドーイングの由来になっています。影を追いかけるように、聞こえる音声を追いかけて発音するのがポイントです。

ディクテーションよりも少しだけ難易度は高いですが、聞いた英語を再現する時間差が少ない分、効率的な勉強法だと言えます。

最初から英語のスピーチなどで行うのは大変なので、短文から始めると良いでしょう。元来、シャドーイングは、同時通訳者を目指す人向けのトレーニング方法でした。しかし、トレーニング効果の大きさから現在では総合的な英語力向上の対策として一般的に用いられています。

例えば、TOEICのPart 2くらいの短さがシャドーイングの導入にはちょうど良いです。

最初は何度も言葉が詰まってしまいますが、何度も繰り返すうちに上手にできるようになります。昨今では、多くのTOEIC等の教材に、音声CDもしくは音声ダウンロード用のURLやQRコードが付属しています。そういった音声を活用して、ぜひシャドーイングをやってみましょう。TOEICの短文のパートでシャドーイングするのが効果的です。

シャドーイングはTOEICで800点を超える上級者にも愛用される非常に効果的な勉強法なので、ぜひ感覚を身につけてみてください。

シャドーイングが板につけば、ご自身のリスニング力にかなり自信がついているでしょう。

オンライン英会話

リスニング力をアップする上で、オンライン英会話を活用するのも効果的です。

Kiminiオンライン英会話には、子供から大人までのさまざまな年齢層とレベル向けのバラエティー豊かなコースが用意されており、2025年1月時点で163コースあります。

そのバラエティ豊かなコースの中から、リスニング力アップに役立つコースをいくつか紹介します。学習者の年齢や目的が違うので、いくつかの選択肢の中から、自分に合ったものをお選びいただければ幸いです。

総合英語コース

総合英語コースは、総合英語コース1から総合英語コース5まで5コースあって、中学校や高校で学習する英文法をおさらいしながら、4技能(読む・書く・聴く・話す)をバランスよく伸ばすコースです。

総合英語コース1は中学1年生で学習する文法を、総合英語コース2は中学2年生で学習する文法を、総合英語コース3は中学3年生で学習する文法を、総合英語コース4は高校で学習する文法を、総合英語コース5も高校で学習する文法をおさらいしながら、4技能をバランス良く伸ばしていきます。学研の「〇〇英文法をひとつひとつわかりやすく。」をもとにしたオンラインレッスンです。

絵を見てパッと英会話コース

絵を見てパッと英会話コースは、「絵を見てパッと英会話コース 基礎編」、「絵を見てパッと英会話コース 海外旅行編1」、「絵を見てパッと英会話コース 海外旅行編2」、「絵を見てパッと英会話コース 入門編1」、「絵を見てパッと英会話コース 入門編2」「絵を見てパッと英会話コース 入門編3」、「絵を見てパッと英会話コース 入門編4」、「絵を見てパッと英会話コース 入門編5」の全8コース。

「基礎編」と「海外旅行編」は学研の人気書籍「絵で見てパッと言う英会話トレーニング」をベースに、オンラインレッスンに適した形にアレンジしています。

「入門編」は学研の人気書籍「山田暢彦先生の英語 基本文型マスター」をベースに、オンラインレッスンに適した形にアレンジしています。

絵を見てすくに英語がパッと言えるようにトレーニングすることで、瞬発力が鍛えられますし、講師の説明も注意深く聞かざるを得ないので、リスニング力のアップが期待できます。

英検®合格コース

英検®合格コースは、英検®5級合格から英検®2級合格まで5コースが用意されています。

学研の人気書籍「英検〇級をひとつひとつわかりやすく。」をもとにしたコースで、英検〇級合格に必要な語彙や文法の学習に加えて、学んだ内容を実際の会話で使うことで「話す・聴く・書く・読む」の4技能を総合的に身に付けます。

英検®3級合格コース以上は、一次試験対策から二次試験対策のための模擬試験8回分を含めたオンラインレッスンと各回の予習復習で、英検3級、準2級、2級レベルの英語力と会話力の習得を目指します。

英検®二次試験対策コース

英検®二次試験対策コースは、英検®3級二次試験対策から英検®準1級二次試験対策まで4コース、それぞれ全8レッスンが用意されています。

このコースは英検3級から準1級までの二次試験に特化したコースで、8回の模擬試験と講師のアドバイスを通して、英検合格を目指します。英検上位級の二次試験では、リスニング力とスピーキング力が問われます。8回も模擬試験が受けられるオンライン英会話コースはあまりないため、英検の二次試験対策に利用される方が多いです。

まとめ

いかがでしたでしょうか。この記事では、英語のリスニングについて以下の点からお伝えしました。

  • リスニングを学ぶことで、スピーキングから読解まで他の英語力とリンクして英会話の地力を底上げできる
  • TOEICのスコアにも直結するので、勉強のモチベーション向上にも役立つ
  • 英語の正確な発音を意識して、ディクテーション、シャドーイングをすることでリスニング力を効果的に養うことができる
  • リスニング力をアップすることは、英検合格にもつながり、大学入試や就職にも役立つ

リスニングに苦手意識を抱く日本人は多いです。

しかし、適切な勉強法で地力を養えば、むしろリスニングを得意なスキルにすることも可能です。リスニング力を養うことで得られるメリットと、リスニング力を養う具体的な方法について解説しました。

この記事でお伝えした内容が、あなたの英語学習をより充実させられたら幸いです。