TOEICは、英語力だけでなく 試験形式の理解がスコアを大きく左右するテストです。
特に初受験の人が必ず戸惑うのが、
- 問題用紙への「書き込み完全禁止」ルール
- マークシートの扱い方
- 各パートの効率的な答え方
この3つです。
実はTOEICでは、線を引く・印をつける・メモを取る行為がすべて禁止されています。
これは IIBC公式のFAQ でも明確に案内されており、試験中に書き込むと 不正行為に該当する可能性があります。
つまりTOEICは、
- 書き込まずに
- 聞きながら
- 読みながら
- ミスなくマークし続ける試験
であることを理解しておく必要があります。
こうした制限は厳しいように見えますが、実はTOEICの問題は書き込みなしでも対応できるよう設計されているのが特徴です。
選択肢の並びや設問の長さ、会話の構成がパターン化されており、
問題を読みながら答えを選ぶ 試験として最適化されています。
本記事では、書き込み禁止の条件でも確実に点が取れるように
- 問題用紙が書き込み禁止の理由
- 解答用紙の正しい扱い方
- マークミスを防ぐ実践テクニック
- 各パートの答え方の原則
を体系的にまとめました。
初めての受験でも迷わない、
「TOEICの正しい戦い方」を知るためのガイドです。
TOEIC問題用紙は一切書き込み禁止|公式ルールを理解する

問題用紙に書き込んではいけない。
これはTOEIC最大の特徴のひとつです。
問題用紙、ならびに解答用紙の所定の記入欄以外への書き込みは禁止です。
「書き込み」には以下の全てを含みます。
メモを取る
線を引く
〇、×、レ等の印をつける
テスト開発元のETSの基本方針により、これらをカンニングや試験問題の漏洩につながる行為として禁止しています。
どんな書き込みが禁止されている?
- 下線を引く
- 気になる選択肢に丸をつける
- 番号を書く
- メモや印をつける
これらはすべて禁止で、たとえ軽い印でも注意対象となります。
なぜ書き込み禁止なのか?
- 問題の持ち出し防止(問題の流出を防ぐため)
- テストの公平性を保つため
- 不正行為を未然に防止するため
TOEICは世界共通の規格で実施されるため、
書き込みを許可すると問題情報が漏えいしやすくなります。
そのため、「読むだけで解くこと」を前提に作られているのです。
本番で困らないための対策
ポイントはただ1つ。
自宅学習の時点で書かない練習をすること。
普段から線を引いたりメモしたりしていると、
本番で制限されたときに対応できません。
公式問題集を使うときも、
本番同様視線だけで比較・判断する練習を取り入れてください。
TOEIC解答用紙の基本|正確にマークする技術がスコアを大きく左右する

TOEICはマークシート方式です。
英語力があっても、マークミスがあるだけでスコアが大きく落ちます。
正しいマークの基本
- HB〜Bの鉛筆で濃く塗る
- 1問ごとに確実にマークする
- 消し残しを絶対に残さない
- 行を飛ばさないよう3問ごとに確認する
特にPart3・4の途中でマークを貯めると、
1問ずれただけで以降すべての解答が狂うため危険です。
解答例は必ず事前に確認しておく
IIBC公式サイトで解答用紙のサンプルが公開されています。
本番前に必ず一度は目を通し、
- どこにパーソナル情報を書くか
- マーク欄の狭さ
- どの程度の濃さで塗ればよいか
を把握しておくと不安が消えます。
TOEICの答え方|書き込み禁止でも正解できるパート別攻略の基本
ここからはTOEIC各パートの「答え方の原則」をまとめます。
書き込めない試験だからこそ、パートごとの特徴を理解することで処理スピードが上がり、マークミスも減ります。
【Part1】写真描写問題|聞いた瞬間に答えを決める
- 英文は短く、迷う必要がない
- 聞こえた内容と写真を瞬間比較
- 放送が終わったら即マーク
【Part2】応答問題|最初の2〜3語が勝負
- 疑問詞(Who/Where/When)で方向性が決まる
- 文末を聞き取ろうとしない
- 聞こえなければ推測で塗る(空欄は厳禁)
【Part3】会話問題|視線の先読みが最強の武器
- 書き込み不可のため、メモはできない
- 設問の3ポイントだけ確認
「話題」「問題点」「次の行動」 - 問題の先読みをしておく
- 会話を聞きながらマークまで完了させる
【Part4】説明文|数字・場所・人名だけ拾う
- 内容全体を細部まで理解しようとしない
- 問題になりやすい情報だけ拾う
- そのために問題の先読みをする
- 聞きながらマークを進める
【Part5】短文穴埋め|瞬間判断で突破
- 1問20秒以内
- 品詞問題は語尾を見るだけで判断できる
- 万が一飛ばす場合、解答欄に注意する
【Part6】長文穴埋め|前後だけで判断する問題が多い
- 読みすぎ厳禁
- 空所前後の単語・文法で即判断
【Part7】長文読解|設問を読んでから本文へ
- 全文を読む必要はない
- 選択肢のキーワードで該当箇所を探す
- 分からない問題はとりあえずマークして次へ
- 時間切れを防ぐため、後半はペース配分を意識
TOEIC解答用紙を使ったおすすめ勉強法|本番で困らない準備をする

書き込み禁止・マーク形式というTOEICの特徴を踏まえると、
自宅学習でも「本番と同じ条件」で学ぶことが最も効果的です。
ここでは、書き込めない形式でも問題に対応できるようになるための
実践的なトレーニング方法を紹介します。
1. 公式問題集を「書かずに解く」練習をする
多くの受験者がやりがちなミスは、
模試の際に書き込みをしすぎてしまうことです。
本番は書けないため、ギャップが生まれます。
- 設問の下線
- キーワードに丸
- 選択肢に印
- メモ
これらに頼らず、視線の動きだけで判断する練習をしてください。
2. リスニングは倍速で鍛えておく
リスニングのマークは、
「聞く → 理解 → マーク」を高速で行う必要があります。
1.5〜2倍速の音声で練習すると、
本番のスピードがゆっくりに感じられ、
マークの余裕が生まれます。
3. オンライン講座で短時間トレーニングを習慣化
書き込み禁止のTOEICでは処理速度が重要。
そのためには、毎日5〜10分でも英語に触れる習慣が効果的です。
そこで活用したいのが オンライン講座「TOEIC® L&Rトレーニング」 です。
- 1回5〜10分で完結
- スマホ・タブレット・PCで受講可能
- 全7パート対応
- 自分のレベルに合わせた学習ができる
- 音声スピード調整でリスニング強化も簡単
スキマ時間で続けられるため、
マーク形式のTOEICに適した瞬発力が自然と鍛えられます。
まとめ|解答用紙と答え方を理解すれば、TOEICは確実に攻略できる
TOEICでスコアを安定させるためには、英語力だけでなく、「書き込み禁止」「マーク方式」「厳しい時間制限」という試験独特のルールを正しく理解することが欠かせません。問題用紙には一切書き込めないため、選択肢の比較・先読み・メモを視線だけで処理する必要があります。また、マークミスはそのまま大きな失点につながるため、1問ずつ確実にマークし、3問ごとにズレ確認する習慣が重要です。
さらに、Part1〜7にはそれぞれ効率的な答え方が存在し、パターン理解を進めるだけで正答率は大きく向上します。自宅学習でも書かずに解く練習を取り入れることで、本番とのギャップをなくせます。加えて、短時間で継続しやすいオンライン講座「TOEIC® L&Rトレーニング」を活用すれば、処理速度・リスニング力・解答ペースが自然と鍛えられます。
TOEICは正しい戦略と慣れで確実に伸びる試験です。本番形式を理解し、準備を整えれば、初受験でも安定したスコアが狙えます。

