スペイン・バルセロナを象徴する建築物、サグラダファミリア。ガウディならではの独創的なデザインと圧倒的な存在感で、世界中の人々を惹きつけています。完成まで100年以上かかる壮大なプロジェクトとしても知られ、多くの人の関心を集めてきました。
今回はそんなサグラダファミリアについて、英語での言い方や名前の意味から、建物にまつわる知るとちょっと面白い豆知識までご紹介します。
サグラダファミリアって?まずは基本を確認

サグラダファミリアは、建築家 “Antoni Gaudí”(アントニ・ガウディ)が設計した、スペイン・バルセロナの中心部に位置するカトリックの大聖堂です。ユネスコの世界遺産にも登録されており、1882年に建築が始まりました。
バルセロナの街には、グエル公園、カサ・ミラ、カサ・バトリョなど、ガウディの代表的な建築が数多く残っています。曲線を多用したデザインや、自然をモチーフにした造形が特徴で、街全体が“ガウディの美術館”のようだと表現されることもあります。
サグラダファミリアは英語で何と言う?名前の由来もチェック
サグラダファミリアは英語でも “Sagrada Família”と表記されます。ただ、この名前はスペイン語ではなく、カタルーニャ語(Catalan)です。バルセロナを含むカタルーニャ州では、スペイン語とカタルーニャ語の両方が公用語として使われています。そのため、建物名や地名にはカタルーニャ語が使われることが多く、サグラダファミリアもカタルーニャ語の名称が国際的に定着しています。
名前の意味は「聖家族」
“Sagrada Família”は『Sagrada = sacred / holy(聖なる)』『Família = family(家族)』で、英語では“Holy Family(聖家族)” を意味します。キリスト教における「聖家族」とは、イエス・キリスト、聖母マリア、養父ヨセフ の3人を指します。サグラダファミリアの彫刻や装飾には、この聖家族の物語が数多く表現されています。
The name “Sagrada Família” is written in Catalan, the local language of Barcelona.
「サグラダファミリア」という名前は、バルセロナの地域言語であるカタルーニャ語で書かれています。
The name “Sagrada Família” means “Holy Family” in English.
「サグラダファミリア」は英語で「聖家族」という意味です。
サグラダファミリアの豆知識7選をご紹介!

ここでは、サグラダファミリアにまつわる豆知識をご紹介します。建物の背景やガウディの想いを知ると、見方が少し変わってくるかもしれませんよ!
まだ未完成の大聖堂
サグラダファミリアは「未完成の教会」として世界的に知られています。建設が始まったのは1882年で、140年以上が経った今も工事が続いています。
Sagrada Família has been under construction for more than 140 years. It is still not completed.
サグラダファミリアは140年以上建設が続いており、いまだに完成していません。
ガウディは完成を見ることができなかった
ガウディは人生の後半をほとんどサグラダファミリアに捧げましたが、完成を見ることなく亡くなりました。
Antoni Gaudí devoted the last years of his life to the project, but he never saw it finished.
アントニ・ガウディは人生の最後の数年をこの建築に捧げましたが、完成を見ることはありませんでした。
塔の数には深い意味がある
完成時には、サグラダファミリアには18本の塔が建てられる予定です。これらの塔はそれぞれ、イエス・キリスト、聖母マリア、12使徒、そして4人の福音記者を象徴しています。福音記者(evangelist)とは、イエス・キリストの生涯や教えを記した「福音書」を書いた4人の人物のことで、キリスト教において重要な役割を担っています。建物全体が、このようなキリスト教の世界観を立体的に表現しているのも、サグラダファミリアの大きな特徴です。
The basilica will have 18 towers, representing Jesus, Mary, the apostles, and the evangelists.
この大聖堂には18本の塔が設けられる予定で、イエス、マリア、使徒、福音記者を表しています。
完成予定は何度も変わっている
完成時期はこれまで何度も変更されてきました。複雑な構造や歴史的背景もあり、計画どおりに進めるのは簡単ではありません。
The original plan was to finish the church by 2026, the 100th anniversary of Gaudí’s death.
当初はガウディの没後100年の2026年に完成予定でしたが、現在はさらに延期されています。
自然へのまなざしが生んだガウディのデザイン
サグラダファミリアの外観や内部には、ガウディの自然観が色濃く反映されています。植物や動物を思わせる形、光の使い方など、自然を手本にしたデザインが随所に見られます。
Gaudí was inspired by nature. Both the exterior and interior use shapes based on forests, plants, and animals.
ガウディは自然から強い影響を受けており、外観も内部も森や植物、動物をもとにした形が使われています。
生誕のファサードと受難のファサードの違い
サグラダファミリアには複数のファサードがあります。ファサード(façade)とは、建物の「正面部分」を指す建築用語です。「生誕のファサード」はイエス誕生の喜びを表現した装飾的なデザインで、「受難のファサード」はイエスの苦しみと死を象徴する、直線的で厳しい雰囲気が特徴です。
The Nativity Façade shows the joyful birth of Jesus, while the Passion Façade shows his suffering and death.
生誕のファサードはイエスの誕生を、受難のファサードはイエスの苦しみと死を表しています。
設計図が失われた“幻のプラン”
ガウディの死後、内戦時の火災によって多くの設計図や模型が失われました。そのため現在の建設は、残された資料や模型をもとに再構成しながら進められています。
Many of Gaudí’s original plans were destroyed in a fire after his death. Modern architects had to reconstruct the designs from fragments and models.
ガウディの死後、多くの設計図が火災で失われました。現代の建築家たちは断片的な資料や模型をもとに設計を再構成しています。
まとめ
サグラダファミリアの名前の由来や意味、建築に込められた物語を知ることで、建物そのものへの理解がより深まりますね。世界遺産の背景を英語で読むことは、語彙力アップだけでなく「英語で世界を理解する力」を育てるきっかけにもなります。ぜひ、気になった英文を声に出して読んだり、自分の言葉で説明してみたりしながら、英語で世界の文化に触れる楽しさをぜひ味わってください。

