「TOEICの点数って、何を基準に決まっているの?」
「600点や700点は高いのか低いのか分からない」
TOEICを受験した多くの人が、スコアを見てこうした疑問を感じます。
英語試験というと「正解数=点数」と思われがちですが、TOEICは少し特殊な試験です。
TOEICでは
- 問題の難易度
- 受験者全体の正答状況
- 試験ごとのばらつき
といった要素を考慮してスコアが算出されます。
そのため、スコアの意味を正しく理解するには「基準」や「評価の考え方」を知ることが不可欠です。
この記事では
- TOEICスコアが何を基準に決まっているのか
- 高校生・大学生・社会人の平均点
- どのように評価される試験なのか
を初心者にも分かりやすく解説します。
TOEICスコア基準|点数は何を基準に決まっている?

試験ごとに問題の難易度が異なるため、正解数をそのまま点数にすると不公平が生じてしまうからです。
そこでTOEICでは、
- 問題の難易度
- 全受験者の正答率
- テスト全体のバランス
を踏まえて、統計的にスコアが換算されます。
この仕組みによって、どの回の試験を受けてもスコアの価値が一定になるよう設計されています。
高校生・大学生・社会人の平均点から見るスコア基準
TOEICのスコアを理解するうえで重要なのが、同じ立場の受験者の平均点です。
一般的な目安は以下の通りです。
- 高校生:400〜450点前後
- 大学生:500〜600点前後
- 社会人:580〜620点前後
参照:2024 Report on Test Takers Worldwide: TOEIC Listening and Reading Test
高校生は学校英語が中心のため、リスニングが弱く400点台が多くなります。
大学生になると、就活や単位認定を意識して対策する人が増え、平均は500点台に上がります。
社会人は業務や昇進要件で受験するケースが多く、600点前後が一つの基準とされています。
平均点と比べてどうかが「基準」になる
この平均点を基準にすると、
- 高校生で500点以上
- 大学生で600点以上
- 社会人で700点以上
は、それぞれの層の中で「平均以上」「英語が得意な部類」と評価されやすくなります。
TOEICは絶対評価の試験ではなく、相対的な位置を示す指標です。
「自分はどの層で、平均と比べてどこにいるのか」という視点でスコアを見ることが大切です。
TOEICの評価される基準|点数はどう評価される試験なのか?

TOEICは合否を判定する試験ではありません。
スコアによって「英語力のレベル」を示す評価型のテストです。
そのため、
- 〇点以上で合格
- 〇点未満は不合格
といった明確な基準は存在しません。
評価はスコア帯(レンジ)で行われる
TOEICでは、5点刻みでスコアが表示されますが、実際の評価では「点数帯(レンジ)」で判断されることがほとんどです。
例えば、
- 500点台
- 600点台
- 700点以上
といった形で評価され、5点や10点の差が大きな意味を持つことはほとんどありません。
企業や大学でも、「600点以上」「700点以上」といった基準で英語力を判断するケースが一般的です。
評価基準を知ると学習の方向性が明確になる
TOEICの評価基準を理解すると、
- 今のスコアは平均と比べてどうか
- 次に目指すべきスコア帯はどこか
- どの層で評価されたいのか
が明確になります。
点数そのものに一喜一憂するのではなく、スコア基準と評価の考え方を理解したうえで目標を設定することが、TOEIC学習を成功させるコツです。
TOEICのレベル基準|スコア帯で見る英語力の目安

TOEICのスコアは「何点か」よりも、どのスコア帯(レンジ)にいるかで英語力を判断されます。
一般的に使われるレベル基準は次のとおりです。
- 300点台
英語の基礎段階。単語・文法ともに理解が不十分で、英語に慣れていない状態。 - 400点台
中学〜高校基礎レベル。簡単な英文の意味は取れるが、リスニング・長文で苦戦しやすい。 - 500点台
基礎英語が一通り身についた段階。大学生のボリューム層。英語学習経験はあるが、処理速度が課題。 - 600点台
日本人の平均レベルの英語力。大学生・社会人ともに「一定の英語力がある」と評価されやすい。 - 700点台
業務で英語を使い始められるレベル。就活・昇進で明確なアドバンテージになる。 - 800点台
英語中上級者。海外部門・英語を使う職種でも対応可能。 - 900点台
英語上級者。会議・交渉・専門分野でも英語運用が可能。
TOEICでは、このレベル基準を超えられるかどうかが評価の分かれ目になります。
TOEICの判定基準は?|合否はなく「位置づけ」を示す試験
TOEICには合格・不合格という判定はありません。
代わりに、受験者の英語力がどの位置にあるかを示す試験です。
そのため、「あと5点足りなかった」「今回は運が悪かった」と考える必要はほとんどありません。
実際の評価では、
- 600点に到達しているか
- 700点以上かどうか
- 前回より伸びているか
といった大きな区切りが重視されます。
企業や大学側も、TOEICは誤差を含む試験であることを理解しており、5点・10点の差で評価が大きく変わることはほぼありません。
TOEICの採点基準の仕組み|なぜ正解数と点数が一致しないのか

TOEICの採点基準の最大の特徴は、正解数=スコアではないという点です。
TOEICでは、
- 問題の難易度
- 受験者全体の正答率
- テスト全体のバランス
を考慮してスコアが算出されます。
そのため、
- 同じ正解数でも試験回によってスコアが異なる
- 難しい問題を多く正解すると評価が高くなる
といった仕組みになっています。
また、TOEICでは、
- リスニング100問
- リーディング100問
がそれぞれ別々に採点され、リスニング495点+リーディング495点=990点満点という構成です。
全問不正解でも最低点は10点(各セクション5点)となり、英語力の「有無」ではなく「段階」を測る設計になっています。
TOEICの基準を理解すると、学習戦略が変わる

TOEICのスコア基準・評価基準・採点基準を理解すると、学習の考え方が大きく変わります。
- 1問の点数にこだわらない
- スコア帯を意識して目標を立てる
- 弱点パートを明確にする
こうした視点で対策すると、スコアは安定して伸びやすくなります。
特に、「600点を超えたい」「700点台に乗せたい」といった明確な目標がある場合は、パート別に処理速度と正答率を底上げする必要があります。
その際、学習内容とペースがあらかじめ設計されているTOEIC® L&Rトレーニングのようなオンライン講座を活用すると、「何を・いつ・どれくらい」やればよいかで迷わずに済みます。
まとめ|TOEICの基準を知れば、点数の見方が変わる
TOEICは、単なる正解数を競うテストではありません。
- スコア基準は平均点との比較
- 評価はスコア帯(レンジ)で行われる
- 採点は問題の難易度を考慮して調整される
という特徴を持った試験です。
だからこそ、5点刻みの増減に振り回されるのではなく、「今どのレベルにいるのか」「次にどの基準を超えるべきか」を意識することが重要です。
TOEICは仕組みを理解し、正しい基準で対策すれば、誰でも着実にスコアを伸ばせる試験です。

