ビジネスメールやチャットでよく目にする「リマインド」。感覚的には理解していても、言葉としての意味や使い方を正確に説明するのは意外と難しいものです。
特に仕事の場面では、相手への配慮や伝え方が重要になるため、「リマインド」という言葉のニュアンスを正しく理解しておくことが欠かせません。
この記事では、「リマインド(remind)」の基本的な意味を中心に、英語としての使い方、リマインドメールの例文、言い換え表現、そして催促との違いまでを詳しく解説します。
読み終える頃には、「リマインド」という言葉を場面に応じて安心して使い分けられるようになるはずです。
それでは、さっそく確認していきましょう!
「リマインド(remind)」の意味とは?

「リマインド」とは、相手がすでに一度伝えられている情報や予定を、忘れないようにもう一度思い出させることを意味する言葉です。
英語の remind が元になっており、日本語では主にビジネスシーンで使われています。
remind には、「相手をサポートするために思い出させる」というニュアンスがあり、責めたり急かしたりする意図は含まれません。「忘れないように、やさしく再度伝える」という点が、この言葉の大きな特徴です。
英英辞書の定義も確認してみましょう。
remind
to help somebody remember something, especially something important that they must do
特に、相手がしなければならない重要なことを思い出す手助けをすること
なお、日本のビジネスシーンで使われる「リマインド」には、次のような意味合いが含まれます。
- 重要な予定や締切を忘れないように知らせる
- すでに共有した内容を再確認する
- 円滑に物事を進めるためのフォロー
Please remind me of the meeting tomorrow.
明日の会議をリマインドしてください。
remind の英語としての意味と使い方
英語の remind は、日常会話でもビジネスでもよく使われる基本動詞です。
主に、次の2つの形で使われます。
- remind 人 of 物事
- remind 人 to 動詞
それぞれの使い方を、順に確認していきましょう。
remind 人 of 物事
この形は、「人に何かを思い出させる」「きっかけによって記憶がよみがえる」という意味で使われます。
過去の出来事や感情を思い起こさせる場合によく用いられます。
This song reminds me of my childhood.
この曲を聞くと子どもの頃を思い出します。
remind 人 to 動詞
こちらは、「人に〜することを思い出させる」という意味で、行動や予定に結びつく使い方です。
日本語の「リマインド」は、主にこの用法から来ています。
Please remind him to submit the report.
彼にレポート提出のリマインドをしてください。
リマインドメールの例文
リマインドメールとは、すでに共有している予定や締切について、相手が忘れないように再度知らせるためのメールです。
相手を急かすのではなく、「念のための確認」や「進行をスムーズにするためのフォロー」として送るのが基本になります。会議や提出期限の前など、まだ余裕のあるタイミングで送ることで、丁寧で配慮のある印象を与えやすくなります。
例文としては、以下のようなものが挙げられます。
「明日の会議について、念のためご連絡いたします。」
「資料提出期限が近づいておりますので、再度ご共有いたします。」
「○日が締切となっておりますので、ご確認ください。」
リマインドの言い換え表現
「リマインド」は便利な言葉ですが、すべての場面で使うのが最適とは限りません。
ここでは、場面に応じた言い換え表現を確認していきましょう。
ビジネスで使える言い換え
- 念のためご連絡いたします
- 再度ご共有いたします
- ご確認のお願いです
これらの表現は、「リマインド」が持つ再確認・フォローのニュアンスを保ちつつ、より丁寧で客観的に伝えたい場合に適しています。
「相手が忘れているかもしれない」という前提を前面に出さず、あくまで情報共有の一環として伝えられる点が特徴です。
そのため、社外向けのメールや、目上の相手、正式な文書では、「リマインドします」と直接書くよりも、こうした表現に言い換えたほうが無難なケースも少なくありません。
カジュアルな言い換え
- 忘れないでね
- 一応伝えておくね
社内チャットや親しい相手とのやり取りでは、堅すぎる表現よりも、こうした口語的な言い回しのほうが自然に伝わることがあります。
特に、同僚やチーム内の連絡では、「リマインドします」と言うよりも、軽く声をかける感覚で使える点がメリットです。
ただし、相手や文脈によっては軽く聞こえすぎる場合もあるため、関係性や状況に応じて使い分けることが大切です。
「思い出させる」を意味する英語表現

英語で「思い出させる」と言いたい場合、remind 以外にもいくつか表現があります。
代表的な表現としては、以下の2つが挙げられます。
- jog someone’s memory(記憶を呼び起こす)
- bring something back to someone(思い出をよみがえらせる)
jog someone’s memory は、相手が一時的に忘れている情報を、ヒントやきっかけによって思い出させるような場面で使われます。
「軽く刺激して記憶を呼び戻す」というイメージが強く、会話の中で補足説明をする際によく使われます。
Let me jog your memory. We talked about this last week.
思い出してもらうね。これ、先週話したよ。
jog
to run slowly and steadily for a long time, especially for exercise
特に運動として、ゆっくり一定のペースで長く走ること
to hit something lightly and by accident
何かに軽く、偶然ぶつかること
このように jog には「軽く当たる」「少し刺激を与える」という意味があり、そこから jog someone’s memory=記憶を軽く刺激して思い出させる という表現が生まれています。
一方、bring something back to someone は、出来事や体験、感情などが「自然に思い出される」ニュアンスを持つ表現です。
音楽や写真、場所などがきっかけとなり、過去の記憶がよみがえる場面で使われることが多く、感情的・叙情的な文脈で用いられます。
This photo brings back a lot of memories.
この写真を見ると、たくさんの思い出がよみがえります。
bring back
to return somebody/something
(人や物を元の場所に戻す、連れ戻す)
ここから転じて、「過去の記憶や感情を元の状態に戻す=思い出させる」という意味で使われています。
ビジネスで「忘れないように伝える」という意味を表したい場合は remind を使い、会話や回想の中で記憶を呼び起こす場合には、これらの表現を含めて使い分けるとよいでしょう。
リマインドと催促の違い
「リマインド」と混同されやすい言葉に「催促(さいそく)」がありますが、両者の大きな違いは、タイミングと目的にあります。
リマインドは、期限前や直前に行い、相手が忘れないようにフォローすることが目的です。一方で催促は、期限を過ぎた後に、早急な対応を求める意味合いが強くなります。
そのため、期限前の連絡を「催促」と受け取られると、相手に不要なプレッシャーを与えてしまう可能性があります。ビジネスでは、期限前=リマインド、期限後=催促と使い分けるようにしましょう。
This email is a reminder, not a request.
このメールは催促ではなく、リマインドです。
まとめ
今回は、「リマインド(remind)」の意味や使い方について、英語表現や催促との違いも含めて解説しました。
リマインドとは、相手が忘れないように、すでに共有した内容をやさしく再確認する行為を指します。催促のような強制力はなく、円滑な進行や相手への配慮を目的とした表現である点が大きな特徴です。
意味やニュアンスを正しく理解しておけば、ビジネスメールや英語表現でも、相手に余計な誤解を与えずに使えるようになります。ぜひ場面に応じて、上手に使い分けてみてください。
それでは、これからも楽しい英語学習を。
Let’s enjoy!!

