今回は、ちょっと難しい「担当者」を英語でどう言うのかをまとめてみました。ビジネス英語でよく使う表現で、担当者に関連してくる責任者や役職、関係者などについて聞きたい時などに使えます。ビジネス英語を勉強したいならぜひ知っておきたいですし、海外ドラマなどを見ているなら今からご紹介する単語がたくさん出て来るかもしれませんね。リスニング強化にもなり、娯楽をより楽しめるようになるので覚えておきましょう。

「担当者」はPIC

「担当者」はPIC

英語では担当者という言い方に複数あるのですが、まずは最も代表的な英語をご紹介しましょう。それは「PIC」です。これはperson in charge という略称です。辞書で「担当者」と引くとまずこれが乗っているでしょうね。そして訳には、担当者の他に「担任」や「係」、「責任者」などもあります。

ただ、私たちが普段使っている「担当者」という意味少しずれがあるかもしれません。日本語では、「担当者」という「その業務に携わっている人」というイメージですが、英語では「ある程度の権限を持っている責任者」というイメージになるからです。

ですから、例えば担当者を話したいと言ったつもりなのに、「責任者を出して」と威圧的な言い方に聞こえてしまうことも。このような勘違いがないよう、英語での意味合いにきちんと注目して覚えておくべきですね。

ちなみに、Oxford Dictionariesで「in charge」を引くと、「In control or with overall responsibility:」と出てきます。つまり、「管理している、あるいは全体的に責任を負っている」という意味。担当者は担当者でも、責任を伴っていることに注意しましょう。

representative

「担当者」と聞いて、英語学習者なら「representative」を思いつくかもしれませんね。これも一応広い意味での「担当者」として使えるものですが、もう少し細かなニュアンスはその部門でトップクラスの権限を持つ役職という意味になります。ですから一般的な「担当者」よりも強い立ち位置にいるようなイメージになるでしょう。

何の部門の「representative」なのかはこの前に単語を付ければ伝わります。例えば、営業担当者なら「sales representative」と言えます。責任ある代表者のような立ち位置ですね。

部署や部門別に言う「担当者」

部署や部門別に言う「担当者」

英語で部署名や役職名を言えたら、ビジネス英語もかなり学習してきた証拠です。実は、「担当者」も部署や役職をくっつければ簡単に言えてしまうことがあります。ただ、ネイティブが使う自然な言い回しは覚える必要があるので、以下では色々な「担当者」の表現を確認していきましょう。

営業担当者

  • account executive
    営業責任者(略してAE)
  • sales representative
    営業責任者
  • sales person
    営業部職員

広報担当者

  • PR officer / press officer/ publicity official
    広報責任者
  • PR agent / communications person
    広報部職員

人事担当者

  • Personnel Manager
    人事管理者
  • HR contact
    人事部窓口
  • HR professionals
    人事部職員

採用担当者

  • job recruiter / recruitment officer
    採用責任者
  • recruitment staff
    採用部門職員

こうして見るとたくさんの「担当者」という言葉があることがわかりますよね。manager, officer, staff, professionals, executive・・・。それぞれの使い方を覚えることもできますが、手っ取り早くネイティブが使う上記の表現を丸っと暗記してしまった方が早いかもしれませんね。

では、単語を文章に組み込んで会話として言えるよう、例文をご紹介しましょう。

Aさん
May I speak to PR officer?
訳)広報担当者の方にお会いできますか?
Bさん
Please wait a second…She is Ms. Sato, OK. Please come with me.
訳)少々お待ちください。佐藤さんですね、わかりました。私と一緒に来てください。
Aさん
Can you tell me how to write a letter to Personnel Manager?
訳)人事担当者の人にどうやって手紙を書くか教えてくれない?
Bさん
Sorry, I’m busy now.
訳)ごめん、今忙しいんだ。
Aさん
I wanna be a recruitment staff in that company.
訳)あの会社の人事部門職員になりたいな。
Bさん
What makes you so?
訳)どうして?

まとめ

英語で「担当者」という言い方はたくさんありましたね。基本的な用語はあるものの、それがすべてではないことがわかりました。役職や部門と絡めて言うことも多いので、その場合はどのような単語がセットで使われているのかを覚えてしまいましょう。聞けても言えないと本物の英会話習得にはならないので、本気でビジネス英語の習得を目指すなら自分でも言えるように練習を重ねましょう!