ちょっとからかっちゃおうかな~というときや、からかわないでくれる?と言いたいときがあります。
この「からかう」の英語表現を知っていますか?

記事では、日常英会話で使えるようになりたい英語「からかう」と関連する表現を紹介します。
ぜひ、ネイティブが使う英語を学びましょう。

いじめの英語フレーズ

からかうとは、相手が怒ったり困ったりするようなことをして面白がることですね。先輩お笑い芸人が後輩をからかうシーンなど、簡単に想像できるのではないでしょうか?

まずは、からかう感じのいじめを抑えていきましょう。軽くからかういじめもあれば、してはいけないイジメもあります。

「からかう」感じのいじめ

「からかう」感じのいじめ

仲の良い人との関係ならある程度のからかいは会話のテンポが良くなったりと、お互いの距離を縮める役目になることがあります。例えば、朝起きてきた子どもの髪の毛が爆発しているときに「その髪型、アーティストみたいで最高じゃない」なんて言ってからかいます。この例は笑える程度のからかいになります。

このようなシーンで使えるのが、以下の5表現です。

  • make fun of
  • poke fun at
  • tease
  • pull one’s leg
  • razz

make fun of

「~をからかう・笑いものにする・バカにする」などの意味を持ちます。ofの後ろにからかわれる人や物事を入れます。

Aさん
My father always makes fun of my mother.
訳)父っていつも母をからうんです。
Aさん
Are you making fun of me? Don’t make fun of me! It’s too much for me.
訳)私のこと、からかってる?からかわないでよ!度を越してるよ。

poke fun at

poke(ポウク)は「つつく」という意味がありますので、相手にちょっかいを出すというニュアンスです。poke fun atはmake fun ofと同じ使い方ができます。

Aさん
He is always poking fun at me.
訳)彼、いつも私をからかうのよ。

tease

フレンドリーにおもしろがって軽くからかうときのtease(ティーズ)をみていきましょう。teaseには「いじめ・からかい」「ふざけてからかう・ちょっかいを出す人」という名詞、「いじめる・からかう・とぼける」という動詞の意味があります。特に、異性に対して照れ隠しだったり、面白がって誘惑めいたことをする場合にも使われるのがteaseです。好きな人はついついからかいたくなっちゃいますね。

Aさん
My husband and I enjoy teasing each other about our different taste in music.
訳)夫と私は音楽の好みの違いについて、お互いにからかい合うことを楽しんでるよ。
Aさん
He teases me all the time. Do you think he likes me?
訳)彼はいつも私をからかうの。彼、私のこと好きだと思う?
Aさん
Stop teasing me. I admit that my English has a Japanese-English accent.
訳)からかわないでよ~ 私の英語って日本語英語のアクセントがあるって認めるから。

pull one’s leg

誰かの足を引っ張るというイディオムは、「からかう・冷やかす」としてネイティブに使われます。

Aさん
Wait a minute, are you pulling my leg again?
訳)ちょっと待って、私のことまたからかってる?

razz

razz(ラズ)にはからかう、あざ笑う、冷笑するの意味があり、アメリカ英語で使われる言い方です。

Aさん
The pupils are razzing their music teacher.
訳)生徒たちは音楽の先生をからかっています。

悪質ないじめ

悪質ないじめ

からかうとは到底言えない、相手に精神的また身体的にダメージを与える深刻ないじめについても簡単に触れておきます。いじめは社会問題であり、犯罪と考えらえるケースがあります。
深刻で悪質ないじめは「bully」や「harass」で表現されます。

bully(ブリィ)はいじめっ子を表す名詞、弱い者相手にいじめる・威張り散らす、いじめる・脅かすという動詞です。
一方、harass(ハラス)は日本語でもパワハラ、セクハラ、マタハラ(マタニティハラスメント)などに使われるハラスメント。動詞として「しつこく悩ます・困らせる・苦しめる」、そして名詞になるとharassmentです。
bullyとharassは同じように用いられ、bullyはharassの一種と考えられます。

Aさん
She stopped coming to school. It seems she is being bullied by some of her friends.
訳)彼女は学校に来なくなった。何人かの友達にいじめられていたようです。
Aさん
All bullying, whatever the motivation or method, is unacceptable.
訳)動機や方法がどんなものであれ、いじめはすべて受け入れられません。

「いたずら」の英語表現3選

「いたずら」の英語表現3選

次に「悪戯(いたずら)」をどう表現するか紹介しましょう。
この記事では、以下3つをみていきます。子どもがするような無邪気な悪ふざけを含みます。

  • mischief(ミスチーフ)
  • trick(トリック)
  • prank(プランク)
Aさん
The boy keeps getting told off by his teacher because he’s often up to mischief.
訳)その男の子はよくイタズラをするので先生に叱られます。

ハロウィンイベントの決まり文句でも、trickが使われていますね。

Aさん
Hello! Trick or treat?!
訳)ハロー!お菓子をくれないとイタズラするぞ~

「ふざける」の英語表現

泣いたフリをしたり、軽率な行動を取ったり、こんなとき「ふざける」と言います。さて、英語ではどのように言うのでしょう。

messing around

mess(メス)には「ゴタゴタ・混乱・ごちゃごちゃ」などの意味があり、withをつけることで「ふざける・騒ぐ」になります。
He is just messing around.なら、彼はただふざけてるだけだよ、という意味になります。

fool around

fool aroundもmessing aroundのような使い方で「ふざける」を表現できます。

Aさん
Stop fooling around before you break something.
訳)何かを壊す前に、ふざけるのやめなさい。

Don’t be silly!

「バカ言わないでよ!」「いい加減にして」のニュアンスを持つこのフレーズは、ネイティブに本当によく使われています。相手がふざけたり、おバカなことを言ったりするときの受け手側のリアクションになります。

「いたづらに」の意味表現

「いたづらに」の意味表現

むなしかったり役に立たないことを「いたづらに」と表現します。例えば、いたづらに時間だけが過ぎていった、などと言いますね。
こんなときは「unnecessarily」(いたづらに・不必要に・無用に)を使ってみましょう。unnecessarilyの反対語はnecessarily(必ず・必然的に・どうしても)でしたね。

Aさん
Some rail strikes brought about some unnecessarily harsh conditions for commuters.
訳)一部の鉄道ストライキは、通勤する人にいたづらに厳しい状況をもたらした。

「冗談だよ」の英語表現

最後は、英語kiddingを使った「冗談だよ」「冗談だったんだよ」です。この表現を覚えれば、「からかわないでよ」と言われたときに返事をすることができます。

Aさん
Are you making fun of me?
訳)私のこと、からかってる?
Bさん
I’m just kidding.
訳)ほんの冗談だよ。
Aさん
Don’t make fun of me!
訳)からかわないでよ!
Bさん
Sorry, it was just kidding.
訳)ごめん、ほんの冗談だったんだよ。

まとめ

からかうの英語表現にはmake fun of・poke fun at・tease・pull one’s leg・razzなどがあります。一方、悪質ないじめはbully。

筆者はイギリス人夫や運営する剣道道場メンバーと日頃からよくからかい合っています。誰かをからかうときは相手との関係を考慮した上で、そして一線を超えない楽しいものにとどめるべきでしょう。