ビジネスの場では、昇進や異動、受賞、会社の節目など、「おめでとうございます」と伝える機会が意外と多くあります。日本語では定型表現が豊富ですが、英語になると「どこまで丁寧に言えばいいのか」「カジュアルすぎないか」と迷うことも少なくありません。

この記事では、英文ビジネスメール・メッセージ(Slack・Teams・Chatworkなどのビジネスチャットで使う短い英文)で安心して使えるお祝い表現を、具体例とともに紹介します。

この記事の3行まとめ(AI要約)

  • 英語でお祝いを伝える際は、出来事の種類(成果・記念日など)に応じて表現を使い分けることが重要。
  • 「Congratulations」は成果、「Happy」は行事に使い、Best wishesなどを添えるとより自然なビジネス表現になる
  • 心からの祝意やフォーマルさはheartfelt や extend などの語で調整し、関係性に合った丁寧さを意識する

「おめでとう」の英語フレーズ

「おめでとう」の英語フレーズ

英語で「おめでとう」を伝える際は、出来事の性質に合った表現を選ぶことが大切です。
努力の結果なのか、年中行事なのかなどによって、使う語が変わります。

 Congratulations

Congratulations は、昇進・受賞・資格取得など努力の結果に対するお祝いで使われます。また、結婚や出産といった人生の節目にも使える、汎用性の高い表現です。

注意したいのは、必ず複数形で使うこと。単数形 Congratulation は「祝辞・祝いの言葉」という意味になり、「おめでとう」にはなりません。
これは Thanks や My apologies と同じ「強意複数」(名詞の意味を強めるために複数形を使用すること)と呼ばれる使い方です。

Congratulations on your promotion.
(ご昇進おめでとうございます)

Congratulations on receiving the award.
(受賞おめでとうございます)

Happy

Happy は、誕生日や記念日、年中行事などに使われます。「出来事そのもの」を祝うときの表現です。

Happy 10th anniversary!
(創立10周年おめでとうございます)

Happy New Year!
(新年おめでとうございます)

お祝いの言葉に添える英語表現

お祝いの言葉に、今後の成功や幸運を祈る一言を添えると、ビジネスメールとしてより自然になります。

Best wishes

Best wishes は、「今後のご多幸をお祈りします」という意味で、昇進・新任・節目のお祝いによく使われます。
丁寧で落ち着いた印象があり、ビジネスメールの締めにも使いやすい表現です。

Congratulations on your new role. Best wishes for your continued success.
(新しい役職へのご就任、おめでとうございます。今後のご活躍をお祈りします)

「心よりお祝い申し上げます」

日本語でよく使われる「心よりお祈り申し上げます」は英語でどのように言うのでしょうか。

Heartfelt congratulations on your award.
(心よりご受賞をお祝い申し上げます)

Heartfelt congratulations on your recent promotion.
(このたびのご昇進、心よりお祝い申し上げます)

heartfelt「心からの」という意味で、ビジネスでも違和感なく使えます。

「謹んでお慶び申し上げます」

よりフォーマルな場面では、次のような表現が適しています。
取引先へのあらたまったメールなどで使われます。

I would like to extend my heartfelt congratulations.
(謹んでお慶び申し上げます)

extend を使うことで、「言葉を正式に述べる」というニュアンスになります。

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そのほかのお祝いフレーズ

定番の「おめでとう」以外にも、喜びを共有したり、相手の成功を称えたりする表現があります。場面や相手との関係性に応じて使い分けることで、より自然なお祝いのメッセージになります。

「皆さまもさぞお喜びのことと存じます」

日本語ではよく使われますが、英語ではやや簡潔に表現します。

I am sure everyone is delighted with the news.
(皆さまもさぞお喜びのことと存じます)

「自分のことのようにうれしく思っております」

We are truly delighted by your success.
(私どもも大変うれしく思っております)

【シーン別】お祝いの文例

【シーン別】お祝いの文例

お祝いの表現は、出来事の内容や相手の立場によって適切な言い回しが異なります。具体的なシーン別に、ビジネスで使いやすい文例を確認してみましょう。

創立記念を祝うとき

Congratulations on your 20th anniversary.
We are pleased to hear about your successful expansion overseas and wish you continued growth and success.

(創立20周年おめでとうございます。海外展開の成功について伺い、大変うれしく思っております。今後のさらなるご発展をお祈りいたします)

昇進・栄転を祝うとき

Heartfelt congratulations on your recent transfer to the New York branch.
We are confident that your experience and achievements will greatly contribute to your success in this new role.
Best wishes for your continued success.

(このたびのニューヨーク支店へのご栄転、心よりお祝い申し上げます。これまでのご経験とご実績が、新たな役割においても大いに発揮されることと確信しております。今後のさらなるご活躍をお祈り申し上げます)

受賞・表彰を祝うとき

Congratulations on receiving this prestigious award.
Your dedication and outstanding contributions have truly paid off.
Wishing you continued success in all your future endeavors.

(このたびの名誉あるご受賞、誠におめでとうございます。これまでのご尽力と素晴らしいご貢献が実を結んだ結果だと感じております。今後ますますのご活躍をお祈りいたします)

prestigious=「respected and admired as very important or of very high quality」(Oxford Learners Dictionaries

pay off=「 (of a plan or an action, especially one that involves risk) to be successful and bring good results」(Oxford Learners Dictionaries

まとめ

英語でお祝いを伝える際は、出来事の内容や相手との関係性に合った表現を選ぶことが大切です。丁寧さを意識しすぎて不自然にならないよう注意しながら、節目となる場面ではお祝いの言葉をきちんと伝えることで、良好な関係づくりにつながります。

本記事で紹介したフレーズを参考に、状況に応じたお祝い表現を使ってみてください。

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anna 英語教育コンテンツライター / English Education Content Writer
新聞記者としての取材・執筆経験を経て、英語教育分野を中心に活動するライター。英文学専攻および国際交流経験を活かし、英語学習や異文化理解に関する情報を発信している。