英語で植物や花について話そうとすると、「花が3つあります」「枝を1本折りました」のような日本語なら簡単な表現が、意外と難しく感じることがあります。
実は英語では、植物そのものを数えるだけでなく、花のまとまり方、枝の状態、茎の種類によって使う単語が変わります。カリフォルニアで暮らしていると、庭や公園、ファーマーズマーケット、ハイキングなどで植物に触れる機会が多く、「あれ、英語ではこう言うんだ!」と気づく瞬間が意外とたくさんあります。今回は、そんな植物にまつわる英語の「数え方」と、branch / stem / stalk の使い分けを中心に、日常会話で自然に使える表現を紹介します。
この記事の3行まとめ(AI要約)
- 英語では花を特別な助数詞なしで数える:“one flower”“two roses”が基本で、まとまりで数えるときは“a bouquet”や“a bunch”を使う。
- bouquetは整えた花束、bunchはカジュアルなひとまとまり:bunchは“a bunch of people”のように「たくさんの〜」の意味でもよく使われる。
- 枝はbranch、茎は基本的にstem:stalkはセロリの茎など植物の種類や部分によって使い、お店では“How is this sold?”と販売単位を聞くと便利。
1.まずは「花1輪」を英語でどう数える?

一番基本的なのは a flower です。”one flower” “two flowers” “three flowers”で「花が1輪、2輪、3輪」という意味になります。
日本語では「1輪」と言いますが、英語では普通、特別な助数詞を使わずに one flower と数えます。
ただし、英語では「花そのもの」ではなく、花のまとまりを数えることがあります。
そこで登場するのが、“a bunch of flowers”や “a bouquet of flowers”です。
2.“a bouquet of flowers”と“a bunch of flowers” の違い
この2つはどちらも「花束」と訳されることがありますが、ニュアンスが少し違います。
a bouquet of flowers
“a bouquet” は、基本的に「花束」です。誰かにプレゼントするためにきれいに組み合わせた花や、花瓶に飾るために整えられた花束をイメージすると分かりやすいでしょう。
訳)彼女が私にきれいな花束をくれました。
結婚式、誕生日、記念日などのプレゼントとして渡す花束にも”bouquet” がよく使われます。
a bunch of flowers
“bunch”は、もっとカジュアルで、「ひとまとまりになったもの」という感覚があります。
必ずしも「きれいにアレンジされた花束」である必要はありません。たとえば、庭から摘んできた花を手でまとめて、「庭から花をひとまとめ摘んできた」ことを伝えるときは、
訳)庭から花をまとめて摘んできたわ。
つまり、
bouquet = きれいにまとめられた、贈り物・装飾としての花束
bunch = 花がひとまとまりになったもの、もっとカジュアル
と考えると使い分けやすくなります。
3.カリフォルニアで「a bunch of」が新鮮だった
カリフォルニアで暮らしていると、”a bunch of “という表現を植物以外でもかなり耳にします。最初は「bunchって房とか束じゃないの?」と思っていたのですが、日常英語ではもっと広く使われています。
たとえば、”a bunch of flowers” “a bunch of grapes” “a bunch of bananas” など。
さらに植物から離れて、”a bunch of people” “a bunch of keys” “a bunch of questions” のようにも言います。
つまり “bunch” には「いくつかのものがまとまっている」というイメージがあります。さらに、”a bunch of people” や “a bunch of questions” のように、くだけた会話では「たくさんの〜」という意味でもよく使われます。
カリフォルニアのファーマーズマーケットで花を見ているときに、”How many bunches do you want?”と聞かれたら、「何本欲しい?」ではなく、「何束欲しい?」という意味になります。
ここで、日本語の「花を何本買う?」という感覚で考えると少し戸惑います。
花を1輪ずつ数えているのか、束で数えているのかによって、英語の数え方が変わるわけです。
4.枝は “a branch” と数える

「枝」の基本的な単語は “branch”。これは木や大きな植物から伸びている「枝」を指します。”a branch” “two branches”のように数えます。
branch は基本的に、木などから伸びている比較的大きな枝をイメージします。
もちろん、枝分かれした部分を表現するときにも使えます。
訳)その枝は2本の小さな枝に分かれています。
5.“stem” は植物の「茎」
花の茎は”stem” です。“stem” は、植物を支えたり、水分や栄養を運んだりする「茎」を指します。
訳)バラの茎を切ってください。
などと使います。
6.花を「1本」と言いたいときは?
日本語では「バラを1本、2本」と数えます。英語では、基本的に “one rose / two roses” と言えば十分です。
でも、「茎がついた花」ということを強調したいなら、“a single rose stem” や “one rose stem” のように “stem” を使うことがあります。
訳)ユーカリを3本(枝・茎)ください。
というように、花材としての「1本」を意識した表現になります。
7.“stalk” は “stem” とどう違う?
ここで少し難しくなるのが “stalk” です。”stalk” も植物の茎や柄を表します。
ざっくり言うと、“stem” は非常に一般的な「茎」で“stalk” は植物の種類や部分によって使われる、やや具体的な「茎・柄」と考えると分かりやすいです。
たとえば、“a celery stalk”は「セロリの茎」です。また、葉や花を支える細長い部分を stalk と呼ぶこともあります。
植物全般について「茎」と言いたいなら、まず “stem” を使うと安全です。
8.「枝を一本ください」はどう言う?
海外の花屋さんでは植物の種類や販売単位によって、”stem” や “branch”、あるいは別の数え方をする場合があります。
「この枝を1本ください」と言いたいときは、”Can I get one branch of this?” や、花材なら “Can I get one stem of this?” と言えば伝わります。
実際のお店では、
訳)これはどういう単位で売っていますか?
と聞くのも便利です。
すると、
訳)1本単位です。
や、
訳)束単位です。
などと教えてもらえます。
これはカリフォルニアのファーマーズマーケットやフラワーマーケットなどでも役立つ表現です。
9.“a bouquet” は「美しくまとめた花」

bouquet には「完成された花束」というイメージがあります。”a wedding bouquet”(ウェディングブーケ)
“a bridal bouquet”(花嫁のブーケ)”a bouquet of roses”(バラの花束)などです。
カリフォルニアでは、誕生日だけでなく、家に招かれたときに花を持っていく場面もあります。
そんなとき、
訳)小さな花束を持ってきたよ。
と言えたら、とても自然で素敵です。
植物の英語を知ると、いつもの景色が少し違って見える
日本語では「1本」「1輪」「一束」と細かく数え分けますが、英語では必ずしも同じような助数詞が必要なわけではありません。むしろ英語では、その植物を「花」として見ているのか、「束」として見ているのか、「枝」や「茎」として見ているのかによって表現が変わります。カリフォルニアで暮らしていると、庭、公園、街路樹、トレイル、ファーマーズマーケットなど、植物を英語で話すチャンスがたくさんあります。
次に散歩するときは、ぜひ意識してみてください。
