歯を磨く」「爪を磨く」「靴を磨く」など、わたしたちは毎日いろいろなものを「磨い」ていますね。この「磨く」は英語でなんて言うか、わかりますか?今回は「磨く」の表現を一緒に学んでいきましょう。「スキルを磨く」といった比喩表現についても解説します。

歯を磨く」「歯磨きする」は”brush one’s teeth“”clean one’s teeth

「歯を磨く」「歯磨きする」は"brush one's teeth""clean one's teeth"

歯を磨く」の「磨く」は、動詞”brush“を使って、”brush one’s teeth“と言います。「歯ブラシ」は”toothbrush“ですから、イメージしやすいですね。”teeth“は「」”tooth“の複数形です。

Aさん

The dentist recommends brushing your teeth at least twice a day, after breakfast and dinner.

その歯科医は1日に最低でも2回、朝食後と夕食後に歯を磨くことを推奨しています。

clean one’s teeth“も、「歯をきれいにする」、「歯磨きする」の意味になります。

Aさん

Don’t forget to clean your teeth before you go to bed.

寝る前に忘れずに歯を磨くんだよ。

靴を磨く」は”shine one’s shoes“”brush one’s shoes

靴を磨く」と言うときの「磨く」は動詞”shine“を使います。”shine”には「(靴、金具などを)磨く、光らせる」という意味があります。

Aさん

My father shines his shoes with shoe polish every weekend.

私の父は毎週末、靴クリームを使って靴を磨いています。

shoe shine“は名詞で「靴クリーム」「靴磨き用のクリーム」のことです。”shoe polish“とも言います。

動詞”brush“を使ってもOKです。

Aさん

My shoes got muddy because of the heavy rain yesterday.

昨日の大雨で靴が泥だらけになっちゃったよ。

Bさん

Then, you have to remove the mud and brush them.

じゃあ、泥を落として、磨かないとね。

爪を磨く」は”buff one’s nails“”polish one’s nails

爪を磨く」の「磨く」は”buff“または”polish“を使います。”buff”は「(やわらかい布のようなもので金属や靴などを)こすって磨く」の意味です。表面を磨いてつやを出すイメージです。爪を磨くためのケア用品を「ネイルバッファー」と呼びますね。

Aさん

I don’t have enough time to do my nails and dry them, so I just want to buff them off before going out for dinner.

マニキュアをして乾かす時間がないから、ディナーに出かける前に爪磨きだけしたいの。

do one’s nails“は「マニキュアをする」の意味です。爪に塗る「マニキュア」は、そのまま英語にしても通じないので、「マニキュア」と言いたいときは、”nail polish“を使いましょう。

Aさん

So, I’d like to get my nails polished and colored today.

今日は爪磨きとマニキュアをお願いします。

Bさん

Sure. What color would you like?

承知しました。何色にいたしますか?

ネイルサロンで爪磨きとマニキュアを施術をお願いするときの表現です。”get my nails polished“は「爪を磨いてもらう」の意味、続く”colored“は「色を付けてもらう」つまり「マニキュアをしてもらう」の意味です。

磨き上げる」は”polish … up

「磨き上げる」は"polish … up"

ピカピカになるまで完璧に「磨き上げる」と言うときは”polish … up“を使います。

Aさん

The waiters polish up all the glasses and the silverware before welcoming the customers.

ウェイターたちはお客を出迎える前にすべてのグラスや銀食器を磨き上げる。

前置詞”up“がつくと、最後まで完璧に磨いて仕上げたニュアンスになりますね。

スキルを磨く」は”brush up one’s … skill“”improve one’s … skill

「磨く」を比喩的に使った「〜のスキルを磨く」の表現は、”brush up one’s … skill“と言います。「ブラッシュアップ」は日本語でもよく使いますね。

Aさん

He is a diamond in the rough.

I’m sure he will be a great player if he brushes up his batting skill.

彼はダイヤモンドの原石だ。

バッティングスキルを磨けば、すばらしい選手になるのは間違いないよ。

diamond in the rough“のフレーズで「粗削りだが、優れた資質を持つ人」を表します。

日本語でも将来有望な選手、資質のある若手などを指して「ダイヤモンドの原石」と言いますから、同じですね。

Aさん

I spend more time on brushing up my basic skating skill than on improving my jumps.

ジャンプを上達させることより、基本的なスケーティング技術を磨くことに時間を費やしています。

brush up one’s skills in…“も使います。

Aさん

Through her experience in public relations, she brushed up her skills in answering impromptu questions.

Now there is no substitute of her.

彼女は広報の経験を通じて即興の質問に答えるスキルを磨いた。

もう彼女の代わりはいないよ。

brush up one’s skills in…“の”in…“の部分でどんなスキルかを伝えます。”answering impromptu questions“は「即興の質問に答える」「咄嗟の質問に答える」の意味です。

〜のスキルを磨く」は”improve one’s … skill“と言うこともできます。

Aさん

After you write a document, read it over and over again to clean up careless mistakes and polish expressions.

That’s the key to improving your writing skills.

文章を書いたら、何度も読んでケアレスミスをなくして、表現を磨くんだ。

それがライティングスキルを磨く秘訣だよ。

まとめ

歯を磨く」「靴を磨く」「爪を磨く」は”polish“”brush””buff“といった動詞を使って表現します。「スキルを磨く」も、同じ動詞”brush”を使って”brush up one’s … skill“と言います。これからも一緒に英語のスキルを磨いていきましょう。

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