“don’t you”は「~ですよね?」と相手に同意を求めたり、念を押したりする付加疑問文や「~しないのですか?」という否定疑問文としてなど様々な役割がある英語表現です。英文や英会話の中でも頻繁に登場する”don’t you”ですが「いまいち使い方や意味が分からない。」と悩んでいる方も多いのではないでしょうか?
そこで本記事では「”don’t you”について詳しく知りたい。」という方に向けて、“don’t you”の意味や使い方、”don’t you”に似た英語表現3つの意味や使い方について例文付きで詳しく解説しています。
記事を最後までチェックすれば、”don’t you”に関することは一通り分かりますよ。”don’t you”について知りたくてこの記事にたどり着いた方は、ぜひ最後までチェックしてみてください。
“don’t you”の意味や使い方
“don’t you”には、以下4つの意味や使い方があります。
【付加疑問文】
- ~ですよね?
【否定疑問文】
- ~しないのですか?
- ~ではないですか?
- ~したらどうですか?
疑問形としての種類の違いにも注目しながら、それぞれ例文付きで詳しく見ていきましょう。
【付加疑問文】~ですよね?
“don’t you”は文の最後に付けることで、「~ですよね?」といった相手に同意を求めたり、念を押したりする表現ができます。この使い方を付加疑問文といいます。
まずは例文を1つ紹介します。
You like sports, don’t you?
訳)あなたはスポーツが好きですよね?
ここで注意してほしいのが、前文の形です。例文の場合、”You like sports”という肯定文なので、後ろの付加疑問文は否定形の”don’t you”となります。反対に前文が否定文の場合は、付加疑問文は”do you”と肯定形になります。使い方は以下の通りです。
Aさん
You don’t like sports, do you?
訳)あなたはスポーツが好きではないですよね?
【否定疑問文】~しないのですか?
“don’t you”には、「~しないのですか?」という意味があります。相手の言動に驚いて「~しないのですか?本当に?」といったニュアンスを伝えたいときに使う否定疑問文です。
例文をいくつか紹介します。
Aさん
Don’t you understand what I said?
訳)私の言ったことが分からないのですか?
Aさん
Don’t you have any delicacies?
訳)あなたにはデリカシーというものがないのですか?
少し馬鹿にするような言い方になるので、使うときは注意してください。
【否定疑問文】~ではないですか?
“don’t you”には、「~ではないですか?」という意味があります。あえて否定文で質問し、相手から肯定の返事を期待する場合などに使われる否定疑問文です。
例文をいくつか紹介します。
Aさん
Don’t you think these rules are unequal?
訳)こんなルールは不平等だと思いませんか?
Aさん
Don’t you think so?
訳)そう思いませんか?
【否定疑問文】~したらどうですか?
“don’t you”を使用した表現である”why don’t you + do(動詞の原形)”には、「~したらどうですか?」という意味があります。直訳すると「なぜ~しないのですか?」ですが、相手に行動を提案する際に使用できる便利な英語表現です。
例文をいくつか紹介します。
Aさん
Why don’t you buy a new phone? The screen is already cracked.
訳)新しいスマホを買ったらどうですか?もう画面が割れてしまっています。
Aさん
If your current job is so hard, why don’t you change jobs?
訳)そんなに今の仕事が辛いのなら、転職したらどうですか?
“why don’t you”は非常にカジュアルな言い方なので、目上の人に対しては使わないようにしましょう。
付加疑問文・否定疑問文の形
これまで紹介してきた”don’t you”ですが、これは相手が「あなた」で、対象の行動が「現在形」である時の使用例です。相手が彼・彼女・自分・私たち、行動が過去・未来などと変われば、疑問文の形も変化します。
よく使われる形を見てみましょう。
- Aren’t you…?
- Aren’t we…?
- Isn’t he(she/it)…?
- Doesn’t he(she/it)…?
- Didn’t you…?
- Can’t you…?
これらの付加疑問文・否定疑問文を使った例文について見てみましょう。
Aさん
You are an employee here, aren’t you?
訳)あなたはここの従業員ですよね?
Aさん
Didn’t he see that warning sign?
訳)彼にはあの注意書きが見えなかったのですか?
Aさん
Isn’t she cold?
訳)彼女は寒くないのですか?
Aさん
Can’t you concentrate on your work?
訳)集中して仕事をすることはできないのですか?
このように様々な相手・状況によって疑問文の形が変わるので、文章の形に注意しながら使用するようにしましょう。
“don’t you”に似た英語表現の意味や使い方
付加疑問文である“don’t you”には、代用して使える以下3つの英語表現があります。先ほども紹介しましたが、相手や状況によって付加疑問文“don’t you”は形が変わるため少し難しいですよね。以下3つの表現を使えば、どのような文章の後ろに付けても、「~ですよね?」という表現ができるので、こちらも併せて覚えておきましょう。
- “is that right?”
- “right?”
- “you know?”
それぞれ例文付きで詳しく見ていきましょう。
“is that right?”
“is that right?”は、文末に付けることで「~ですよね?」という意味になります。相手や状況によって形を変えることなく使える英語表現です。
“is that right?”を使った例文について見てみましょう。
Aさん
You commute to school from the next town over, is that right?
訳)あなたは隣の町から通学していますよね?
“right?”
“right?”は、文末に付けることで「~ですよね?」という意味になります。相手や状況によって形を変えることなく使える英語表現で、“is that right?”よりカジュアルなニュアンスで使われます。
“right?”を使った例文について見てみましょう。
Aさん
You prepared it for me, right?
訳)あなたが用意してくれたんですね?
“you know?”
“you know?”は、文末に付けることで「~ですよね?」という意味になります。相手や状況によって形を変えることなく使うことができ、ネイティブもよく使う英語表現です。
“you know?を使った例文について見てみましょう。
Aさん
I’m so forgetful, you know?
訳)私って、とても忘れっぽいですよね?
まとめ
“don’t you”の意味や使い方、”don’t you”に似た英語表現3つの意味や使い方について解説しました。”don’t you”の意味や使い方について理解できましたでしょうか?
“don’t you”の意味や使い方が分かったら、次は英会話などで”don’t you”を実際に使ってみましょう。そうすることで、”don’t you”がただの知識ではなく、使える英語表現になります。
また今回のように、分からない英単語に直面したら、その場ですぐに調べる癖をつけるようにしてください。地道な作業ではありますが、分からない単語を1つ1つクリアしていくことが、英語力上達への1番の近道です。