英語には、意味や用法が複雑で、覚えるのに苦労する単語があります。
今回は英語の中でもトップクラスで覚えるのが難しい”as”の見分け方や使い方についてまとめました。
「英語を聞いたり読んだりする際に”as”の単語が出てくると、毎回何となくで訳をしてしまっています。」という方も多いのではないでしょうか?
そこで本記事では、全7つの”as”の用法を、全て例文付きで解説しています。「”as”って使い方がややこしいよな。」と感じている方は、是非記事を最後までチェックしてみてください。
記事を最後までチェックすれば、”as”を完璧に使いこなせるようになりますよ。
“as”=「イコール」で覚えると”as”の訳が一気に簡単に!
今回紹介する”as”の日本語訳7つを先にお見せすると、以下の通りです。
- 〜なので
- 〜するように
- 〜につれて
- 〜するとき
- 〜にもかかわらず
- 同じくらい
- 〜として
上から5つが接続詞の”as”で、下から2番目が副詞、一番下が前置詞の”as”です。
名詞や動詞ならまだしも、接続詞や副詞、前置詞は単語をイメージしづらく覚えづらいですよね。
もちろんこれら7つを全て覚えるに越したことはありません。しかし学生時代の古文の暗唱テストのように、これらを1つ1つ丸暗記するのは大変です。
そんなときは、“as”を「イコール」と覚えてしまうと、一気に訳が簡単になりますよ。
例えば”A as B”という文章を「今回の”as”は接続詞だから…えっと…「〜なので」かな?それとも「〜につれて」かな?」と考えるのではなくシンプルに「AイコールB」と考えてみてください。
それでも大まかな訳は取れますし、さらに詳細に英文を理解したい場合に、上記7つのうちどの訳が適切かを考えればOKです。
接続詞”as”の使い方5パターン
まずは接続詞の”as”の使い方を見てみましょう。今回紹介する接続詞”as”は以下の5つです。
- 〜なので
- 〜するように
- 〜につれて
- 〜するとき
- 〜にもかかわらず
それぞれ例文付きで詳しく解説します。
〜なので
原因と結果がイコールであることを表す際に使う”as”です。「AなのでB」といった形ですね。
Aの部分には原因が、Bの部分には、Aが原因となって引き起こされる結果が入ります。
As I had a headache, I was absent from school.
訳)私は頭が痛かったので、学校を休みました。
〜するように
様態を表す際に使う”as”です。”A as B”で「BのようにA」という意味になります。
「〜するように」という日本語訳からも分かるように、”like”と同じ意味です。ただし”like”は接続詞ではなく前置詞ですので要注意です。
Do as I say.
訳)私の言うとおりにしなさい。
When in Rome, do as the Romans do.
訳)郷に入れば郷に従え。
〜につれて
変化を表す際に使う”as”です。”A as B”で「BにつれてA」という意味になります。
As we grow older, our memory becomes weaker.
訳)歳を取るにつれて、私たちの記憶力は弱くなります。
As time passed, the situation got worse.
訳)時が経つにつれて、状況は悪くなっていった。
〜するとき
時を表す際に使う”as”です。”As A,B”で「AのときB」という意味になります。
同じく時を表す接続詞である”When”と同じ使い方ができますが、”as”には「AとBの動作がほぼ同時に同時に起こっているときに使う」といった特徴があります。
My mother often sings as she works.
訳)私の母は仕事をしながらよく歌います。
〜にもかかわらず
逆説を表す際に使う”as”です。”As A,B”で「AにもかかわらずB」という意味になります。
Young as he is, he is very thoughtful.
訳)彼は若いのにもかかわらず、とても思いやりがあります。
上記の例文では本来であれば”As he is young”となるべきところが”Young as he is”という順番になっています。”Young”を前に出す状態のことを「倒置」といい、逆説の”as”は倒置の場合にのみ用いられます。
つまり”Young”が前に出ておらず”As he is young, he is very thoughtful.”となっていた場合は「彼は若いのにもかかわらず、とても思いやりがあります。」と訳すのではなく「彼は若いのでとても思いやりがあります。」と原因と結果がイコールであることを表す際に使う”as”として訳をします。
逆説の”as”は倒置が起こっている場合にのみしか使われません。
“as”以外の「にもかかわらず」を表す英語表現については以下の記事で詳しく解説しています。
副詞・前置詞”as”の使い方2パターン
次に副詞・前置詞の”as”の使い方を見てみましょう。今回紹介する副詞・前置詞の”as”は以下の2つです。
- 同じくらい
- 〜として
それぞれ例文付きで詳しく解説します。
同じくらい
比較を表す際に使う”as”です。”as A as B”で「Bと同じくらいA」という意味になります。今回の”as”は中学生の「比較級」の単元で習います。
He is as tall as I am.
訳)彼は私と同じくらい背が高いです。
〜として
“A as B”で「AをBとして」という意味になります。この場合の”as”は前置詞です。
今回の”as”は接続詞ではなく前置詞です。接続詞の後は主語・動詞が来ますが、今回の”as”は接続詞ではなく前置詞なので主語・動詞が来ない点について気をつけましょう。
I regard the situation as a good learning opportunity.
訳)私はその状況をいい勉強の機会として捉えています。
まとめ
“as”の見分け方や使い方を接続詞5つ・副詞1つ・前置詞1つ、7つのパターンに分けて紹介しました。再度”as”の訳を7通りまとめると、以下の通りです。
- 〜なので
- 〜するように
- 〜につれて
- 〜するとき
- 〜にもかかわらず
- 同じくらい
- 〜として
7つ全てを覚えるのが難しい方は「”as”=イコール」と覚えましょう。そこから少しずつ今回紹介した7つのパターンを覚えていけば問題ありません。
“as”の使い方について気になる度に、このページを訪れてみてください。