日本語では省略しても意味が通じる「主語」ですが、英語ではほぼ必ず主語を使って文章を作ります。

英語にも主語を省略する表現はあるものの、日本語と違って省略する場合はよほどのことです。

主語は英語の基本と言って差し支えなく、英語を学ぶ上で避けて通れないものと言っていいでしょう。

この記事では、そんな英語の基本となる「主語」について改めて確認したい人に向けて、英語のルールに則ってお伝えします。

この記事を読み終わる頃には、学校などで習った、英語の主語についての「ネイティブ感覚」を身につけるための知識を十分に再確認できるので、ぜひ最後まで読んでください。

主語になれる英語の品詞

主語になれる英語の品詞

主語になれる品詞の基本は「名詞の役割を持つ」ことです。

主語になれる品詞|名詞シリーズ

主語になれる品詞の代表として「名詞」が挙げられます。

名詞とは「人や物の名前」を表す品詞を指します。

例文↓

  • John is smart.
    ジョンは賢い。
  • Cats are cute.
    ねこはかわいい。
  • Coffee is good for health.
    コーヒーは健康に良い。

下線部のように、文章や話題の主役・中心になる「主語」には、人や物を表す名詞が入るわけです。

この「名詞」には、「人や物の名前」以外にも、いくつかパターンがあります。

動名詞

動名詞は、動詞に‐ingがくっつくことによって名詞の形になったものを指します。

言葉で説明するよりも実際に見た方がわかりやすいので例文を見てみましょう。

例文↓

  • Studying English is fun for me.
    英語を勉強するのは楽しい。
  • Asking for a help is not a bad thing.
    助けを求めるのは悪いことじゃないよ。
  • Making cakes is not easy.
    ケーキ作りは簡単じゃない。

Studyは「勉強する」、Ask forは「求める」、Makeは「作る」を意味する動詞ですが、3つとも後ろに‐ingが付くことで名詞の形になっています。(勉強する「こと」、求める「こと」、作る「こと」になることで、名詞になっていますよね。)

元が動詞でも、名詞の形になっていれば主語になれるイメージです。

代名詞

代名詞は「名詞の代わりになるもの」を指します。

人の名前の代わりであればHeやShe、物の名前の代わりであればItやThatなどが「代名詞」に当たります。

例文↓

  • Ken is the smaetest student in this class. He studies hard everyday.
    ケンはクラスで一番賢い。彼は毎日一生懸命勉強する。
  • The company was recently merged. It will be bigger in the future.
    その会社は最近合併された。今後より大きくなるだろう。

「名詞の代わり」になるので、名詞が果たせる主語の役割にも代われるということですね。

※Myself, itselfなどの「再帰代名詞」、Who, which, thatなどの「関係代名詞」は、それ単体では主語にならないので注意が必要です。

名詞句 / 名詞節

「名詞句」や「名詞節」とは、「名詞の役割を果たす英語のまとまり」を指します。

言葉で説明すると難しく感じますが、例文を見てみれば意外と簡単です。

「名詞句」の例文↓

  • Those books were too difficult for me to understand.
    それらの本は僕には難しすぎた。
  • A white cat crossed the street.
    白猫が通りを渡りました。
  • To be a kind person is important.
    親切な人間になることは重要だ。

例文下線部のように、「名詞句」は複数の英単語ひとまとまりで名詞の役割をしているものを指します。

※教科書英語や参考書で目にする「To不定詞も主語になる」というのも、この「ひとまとまりで名詞の役割をしている」からだと言えます。

「名詞節」の例文↓

  • Whether it will rain tomorrow or not is important.
    明日雨が降るか振らないかが重要だ。
  • That cats are cute is well-known fact.
    猫が可愛いことは周知の事実だ。
  • What is need is very precise data.
    必要なのは正確なデータだ。

例文下線部のように、主語と動詞で作られた文章がひとまとまりになったものを「名詞節」と呼びます。

「名詞句」との違いは、ひとまとまりになっているのが「単語の集まり」なのか、「主語と動詞で出来た文章」なのかの違いです。(だからなんだ、というように思うかもしれませんが、句と節の違いは英文法で大切な要素なので、ぜひこの機会に覚えてしまいましょう)

いずれにしても、ひとまとまりで「名詞の役割」を果たしているので、主語になれるわけですね。

英語では主語が長くなるのを嫌う|形式主語の作り方

主語になれる英語の品詞

ここまで「名詞を作るいくつかのパターンで、主語が作れる」ことをお伝えしました。

その中で、英語のネイティブスピーカーが好んで使わない不自然な例文もいくつか混ざっていました。

例えば以下の例文です。↓

  • To be a kind person is important.
    親切な人間になることは重要だ。
  • That cats are cute is well-known fact.
    猫が可愛いことは周知の事実だ。
  • Whether it will rain tomorrow or not is important.
    明日雨が降るか振らないかが重要だ。

これらの例文の、どこが不自然なのでしょうか?

英語のネイティブスピーカーは、「主語が長いこと」をとても嫌います。

主語を瞬時に判断できないと、文章を理解するためにとてもストレスがかかるからですね。

こうした「主語が長くなる場合」には、以下のように文章の構造を簡単に作り替えてしまいます。↓

  • It is important to be a kind person.
    親切な人間になることは大切だ。
  • It is a well-known fact that cats are cute.
    猫が可愛いことは周知の事実だ。
  • It is important whether it rains tomorrow or not.
    明日雨が降るか振らないかが重要だ。

例文(特に下線部の部分)を見ると、主語の部分をItに置き換えて、本来主語だった名詞句や名詞節を後ろに持ってきているのがわかりますね。

このように、主語をItに置き換えて先に主節(=メインとなる文章。例:It is important)を言い切ってしまい、後から従属節(メインとなる文章を修飾、説明する文章。例:That cats are cute.)を付け足す方法を「形式主語」と言います。

先に形式的に「It」を置いてしまうから「形式主語」と呼ぶわけですね。

形式主語に慣れてしまえば、ネイティブスピーカーのように「自分がラクをするために」、形式主語を使いこなせるようになりますよ。

まとめ

この記事では、英語の基本となる「主語」について再確認したい人に向けて、英語の主語が持つルールの基本を紹介しました。

ここまでお読みのあなたは、学校などで習った、英語の主語についての「ネイティブ感覚」を身につけるための知識を十分に再確認できているでしょう。

この記事でお伝えした内容が、あなたの英語学習をより充実したものにできれば幸いです。