金曜日の夜、仕事が終わったら、お酒を飲むのが楽しみだという方も多いのではないでしょうか。
日本語でもお酒のことを「アルコール」と言うケースがあるように、英語でもお酒のことを「alcohol」と言います。
ただし、英語でお酒に関する表現がalcoholしかないというわけではなく、その他にも表現があります。
また、ネイティブの方が使うスラングで「お酒」と言う表現もあり、一口にお酒といってもさまざまな英語表現があるのです。
そこで本記事では、「お酒」に関する英語表現を紹介していきます。
お酒のさまざまな英語表現
ここでは、「お酒」のさまざまな英語表現を紹介していきます。
alcohol以外にも複数表現があるので、意味の違いによって使い分けできるとスムーズなコミュニケーションを取れますよ。
alcohol
「お酒」を英語で何と言いますかと聞かれて、真っ先に思い浮かぶのがalcoholではないでしょうか。
ただし、alcoholは「お酒」の総称ですが、「消毒用アルコール」「実験用アルコール」のような化学的なアルコールを含みます。
そのため、「アルコール飲料」として正式に表現するなら「alcoholic drink」や「alcoholic beverage」が適切です。
バーのような場所ではalcoholだけで「お酒」という意味で通じますが、ドラッグストアでalcoholと言うと、「お酒」なのか「消毒用アルコール」なのか、どちらを指しているのか分からなくなってしまいます。
状況に応じて、「お酒」と言う場合は、「alcohol」や「alcoholic drink」などの表現を使い分けましょう。
お酒の種類 | 英語 |
ビール | Beer |
カクテル | Cocktail |
ワイン | Wine |
レモンサワー | Lemon sour、lemon cocktail |
drink
drinkという表現でも「お酒」という意味になります。
drinkは日本語でも「ドリンク」という言葉があり、お酒よりも単純に「飲み物」という印象の強い言葉でしょう。
しかし、英語ではdrinkで「お酒」という意味で使うケースがあります。
名詞のdrinkの場合は、「お酒」「飲み物」という意味があり、動詞でdrinkと言う場合は「飲む」「お酒を飲む」といった意味になりますよ。
そのため、「drink alcohol」という表現を英語圏で使うことはありません。
drinkだけでお酒のニュアンスを含んでいるため、あえてalcoholをつけているようになり、「化学製品のアルコールを飲んでいる」という印象になってしまうことがあるのです。
あなたはお酒を飲みますか?
私はお酒を飲めません。
liquor
「蒸留酒」を指す言葉がliquorです。
alcoholが「お酒全般」を指す言葉であるのに対し、liquorはお酒の中の「蒸留酒」を表します。
蒸留酒と聞くとピンとこないかもしれませんが、ウイスキーや焼酎、ウォッカなどが該当しますよ。
また、liquorと混同されがちな言葉にliqueurがあります。
しかし、liqueurとliquorは異なるお酒であり、liqueurは梅酒やカルーアなど、蒸留酒を果実や薬草、砂糖、着色料などで味と風味を整えたものを指します。
spirits
spiritsもお酒に関する表現の一つで、「蒸留酒」を意味します。
spiritsとliquorはどちらも「蒸留酒」を指し、明確はあまりもたずに使われている表現です。
日本の焼酎は、日本語をそのまま英語にした「Shochu」や「Japanese spirits」「Japanese liquor」などの表現がありますよ。
アルコール度数によってliquorとspiritsを分けるケースもありますが、どちらも「蒸留酒」を意味する言葉として認識しておけば問題ないでしょう。
sake
日本のお酒の代表といえば、「日本酒」ですよね。
日本の豊かな自然を生かし、お米を原料としている日本酒は、日本文化を伝える上でも欠かせない存在と言えます。
「日本酒」は英語でsakeと言います。「Japanese sake」と言うケースもありますよ。
熱燗は「hot sake」、冷酒は「cold sake」、甘酒は「sweet sake」と表現するので覚えておきましょう。
日本酒はお米から作られます。
お酒のスラング
一口に「お酒」といっても、alcohol以外にさまざまな表現が存在するのが分かりましたよね。
英語で「お酒」を表現する際、親しい友人の間のみで使うスラングも存在します。
booze
「お酒」を表現するスラングがboozeです。
お酒を嗜むといった落ち着いたニュアンスではなく、浴びるように飲むといったニュアンスのある表現で、カジュアルな印象があります。
お酒にまつわるフレーズ
お酒を飲んでいるときは楽しいものの、飲みすぎて失敗してしまうこともあるでしょう。
その際、「酔いつぶれる」「二日酔い」などの言葉が会話にでてきますよね。
ここでは、お酒にまつわるフレーズを紹介していきます。
酔っている
「I’m drunk.」で「わたしは酔っている」という意味になります。
drinkを過去分詞としてdrunkとするのがポイントで、普通に酔っている状態を表します。
泥酔したり、べロベロになっていたり…という意味ではありませんよ。
酔いつぶれる
「酔いつぶれる」「(酔って)寝落ちしてしまう」という場合は「pass out」というフレーズを使いましょう。
「pass out」は「意識を失う」「気絶する」という意味がメインですが、「”酔って“気を失う、つぶれる」といった場合にも使える表現です。
あなたは昨日酔いつぶれていました。
二日酔い
「二日酔い」は英語で「hangover」と言います。
「hang」は「下げる」「うなだれる」「ぶら下がる」などの意味があり、「over」には「…を超えて」「…に渡って」などの意味があります。
そのため、「hangover」で「日を超えて引きずっている」といったニュアンスになり、「二日酔い」を表す言葉として使われているのです。
私は二日酔いです。
まとめ
いかがでしょうか。
「お酒」といってもalcohol以外にさまざまな表現があり、単語によって意味合いが違うのが分かりましたよね。
また、alcoholでお酒を表現できますが、「消毒用アルコール」や「実験用アルコール」という意味にも解釈できます。
バーやお酒を飲む場所ではalcoholだけで問題ないかもしれませんが、場所によっては「alcoholic drink」や「alcoholic beverage」と表現しましょう。
ぜひ今回の記事を参考に、「お酒」に関する英語表現を覚えてみてくださいね。