さて今回は、ビールを英語で注文する時に使えるフレーズを集めてみました。ビール好きにはたまらない回ですね!お店へ行って使える表現と、ビールなど、お酒にまつわる単語を組み合わせれば注文自体は簡単にできます。しかし、いざお店で流暢に注文できる人は少ないので、これを期に便利なフレーズを覚えてしまいましょう。海外へ旅行に行った時に、ビールを飲むときにペラペラ話せれば、同行者だってびっくりです。

ビールの種類は英語でどう言う?

ビールの種類は英語でどう言う?

まずはビールの種類を何と言うのか知っておかないと、現地で飲みたいビールを注文できませんよね。まず、基本としてビールはbeerですが、発音に注意しなくてはなりません。日本語と同じように言ってもまったく通じないので、「ビアー」のように言う必要があります。発音が悪くて「ビール」すら伝わらないとさすがに格好悪いので、ここはネットなどで実際にネイティブスピーカーの話す音を聞いてがっつり真似できるよう練習しておいてくださいね。意外と簡単な単語ほど伝わりにくいのです。waterなどもなかなか伝わりづらいですよ。

ビールの種類を表す英語

では、ビールの種類を英語で何と言うのか、こちらは以下に並べてみました。

  • ラガー lager
  • エール ale
  • ビター bitter
  • ペール・エール pale ale
  • ライト・エール light ale
  • スタウト stout
  • 黒ビール dark beer

これらも正しい発音ではどう聞こえるのか、しっかりと確認しておいてくださいね。旅行に行きたい地域によって訛りがあるので、イギリス英語で聞くのかアメリカ英語で聞くのかも意識しておくと良いでしょう。

クラフトビールと地ビールの違い

ビール通の人が、「ビールはやっぱりクラフトビールがいいね」と言っているのを耳にしますね。「クラフトビール」という単語を時々耳にしますが、その意味を詳しく理解していない人もおられるかもしれません。

分かりやすく説明すると、「クラフトビール」とは craftmanship(職人技)に基づいて作られるビールのことです。大量生産されるビールに対して、小規模で生産されるビールのことをクラフトビールを呼ぶという説もありますが、大手ビールメーカーによってでも、職人技に基づいて作っているビールは、クラフトビールと呼べるでしょう。

それに対して、「地ビール」は「地元で作られるご当地ビール」を指します。ある地域でのみ限定生産されて提供されているビールのことを指しています。

例えば、アメリカのレモンビールは、クラフトビールであり、地ビールでもあります。

Aさん
Do you have any craft beer to recommend?
訳)おすすめのクラフトビールはありますか?
Bさん
Yes. I recommend California Common beer.
訳)はい。カリフォルニア・コモンビアをおすすめします。

ビールを注文する時のフレーズ

ビールを注文する時のフレーズ

ビールを英語で何と言うのかがわかったら、次は注文する時に使えるフレーズを覚えましょう。単語だけでもっ伝わりはしますし、店員さんが外国人だとわかれば片言でも良いでしょうけれど、やはり文章で頼めた方がスマートではありますよね。誤解もないですし、最低限のフレーズは知っておきましょう。

ビールを注文する時に使える基本フレーズ

Aさん
Do you have any local beer?
訳)地ビールはありますか?
Bさん
I’ll check it. Please wait a minute.
訳)確認します。少々お待ちください。

Do you have any~?は注文する時にかなり便利に使えるフレーズなので覚えておきましょう。他にも、ビールの種類を問いたい時にはこんな風に言ってみてください。

Aさん
What kinds of beer do you have?
訳)どんな種類のビールがありますか?
Bさん
We have lager, ale and bitter.
訳)ラガーとエールとビターがありますよ。

海外で生ビールを注文したい時に使えるフレーズ

日本では、生ビールは英語で “draft beer”という認識がありますが、アメリカやイギリスのバーやレストランでは生ビールの種類が非常に多いため、「とりあえず生ビール」は通用しません。では、海外で「生ビール」を注文したい場合は、どう言えばいいのでしょうか。

先ほど紹介したビールの種類を「生で」と言って、注文することになります。具体的な例を見てみましょう。

Aさん
What kinds of beer do you have on tap?
訳)どんな種類の生ビールがありますか?

Bさん
We have lager, ale and stout on draft.
訳)ラガーとエールとスタウトの生があります。

 

Aさん
I’ll take ale on draft.
訳)私はエールビールを生でいただきます。

「どんな種類の生ビールがありますか?」と聞きたい時には、”What kind of beer do you have on tap?” がよく使われます。”tap”は「蛇口」ですね。「生ビール」とは本来樽から蛇口を通して注がれるものです。

答える時に、「生で… ビールがあります」や「生で…をいただきます」と言いたい時には、”have/take … on draft“として、最後に “on draft“を付けるようにしましょう。

とにかく「とりあえず生ビール」でビールを注文するのは海外では通用しませんし、「生ビール」を注文するしたい場合には、ビールの種類を具体的に入れて、”have/take … on draft“と注文するようにしましょう。

ビールの量も指定する時

ビールの量も指定する時

海外でビールを注文する時にはその量も決められます。しかし、ここで厄介になってくるのは海外と日本で使っている量に関する単位が異なること・・・。間違って飲みきれないほど注文してしまわないよう、ここでどれくらいの量が自分にとって適切かを覚えておくことをおすすめします。

  • pint イギリスで568ml

ちなみに日本の通常の缶ビールが350mlなので、頼むならそれより多めと覚えておくと良いでしょう。 half a pintと言えばこの半分の量が来ます。厳密に言えば、半パイントは284mlですね。では、実際に量とビールの種類を同時にどうやって注文するのかフレーズを見てみましょうか。

Aさん
I’ll have half a pint of ale, please.
訳)エールを半パイントください。
Bさん
No problem.
訳)かしこまりました。
  • pint アメリカで473ml

イギリスとアメリカでは、1パイントの量が違います。アメリカの場合、1パイントは473mlですので、日本の通常の缶ビール350mlより123ml多い程度なので、さほど量が多く感じないかもしれませんね。イギリスと違って、アメリカでは半パイントでの注文が通常ないので、1パイントで注文するしかない感じです。

I’ll have~.と未来形を入れることで、もうすぐに注文したものを飲むことを表します。他にも、人にお願いする基本的な表現を使うこともできますよ?

Aさん
Can I have a pint of ale?
訳)エールを1パイントお願いできますか?
Bさん
Sure.
訳)もちろんです。

酔っぱらった時の表現

その他にも、ビールにまつわる表現はたくさんあります。例えば、ビールを飲んで酔ってしまったらこんな風に表現します。良いのレベルでどのように言うかも覚えておくとネイティブスピーカーに近づけるでしょう。

  • tipsy ほろ酔いの
  • drunk 酔って
  • wasted酔って
  • trashed 酔って
  • plastered 泥酔して
  • intoxicated  酩酊して
  • shitfaced ひどく酔っぱらって
  • gone 完全に酔っぱらって

drunkは聞いたことがあるかもしれませんが、それ以外はあまり聞き馴染みがありませんかね。学生時代にはアルコールについての習う単元なんて出てきませんから、こういうものは大人になってから独学で学んでいく表現なのかもしれません。大人になって就職してからの経験はさまざまですので、アルコールを飲む経験が多い人もいれば、そうでない人もいるでしょう。経験を通して学んでいく感じですね。

アルコールに強いを英語で何と言う?

アルコールに強いを英語で何と言う?

成人して、ビールを含めてアルコールをたしなむようになると、自分がどれだけアルコールに強いかということを認識するようになります。

「アルコールに強い」は英語で、

have a high tolerance for alcohol と言います。

日本語では「強い」ですが、英語では “high”を使います。

英語を日本語に直訳すると「アルコールに対して高い耐性を持っている」で、この英語表現が「アルコールに強い」ことを表す一般的な表現です。

Aさん
Do you have a high tolerance for alcohol?
訳)あなたはアルコールに強いですか?

Bさん
No. I don’t have a tolerance for alcohol at all. But I like the atmosphere of bars.
訳)いいえ。私はアルコールに全然強くないです。でも、バーの雰囲気は好きです。

 

お酒が全く飲めないと、飲み会にも誘ってもらえず、飲み会でビジネス関連の話をすることも昔はあったので、「飲み屋の雰囲気は好きです」と付け加える人もいました。

昨今では、日本でもビジネスはビジネス、飲み会は仕事以外の場所という認識が広がってきたので、仕事関係の人からの飲み会の誘いも減ってきてはいますね。

まとめ

ビールの種類と注文の仕方、量や酔っぱらった時の表現についてご紹介しました。こうしてみると、注文もフレーズを覚えるだけなので意外と簡単ではありませんか?そして使うのは中学英語ですから難しい表現は含まれません。今後海外に行く予定であればこれらを習得してから出発しましょう!