皆さんは英語で「天国」と表現できますか?
天国は宗教や使う場面によって少し異なる英語を使う必要がある単語です。
本記事では、そんな使い方の難しい天国を意味する英単語を例文を用いながら紹介していきます。
スラング表現も一緒に掲載しているので、ぜひ参考にしてください。
「天国」は英語で何と言う?
「天国」を英語で表現する場合、何と言うのが正しいのでしょうか。
まずは天国の英語表現を2つ紹介しつつ、知識を深めていきましょう。
「天国」は英語で”Heaven”と表現する
魂の眠る場所として考えられている「天国」は、英語で表現すると”Heaven”となります。
発音は「ヘブン」となり、ゲームやアニメでも「ヘブンズ~」のような名前を聴いたことがある方も多いのではないでしょうか。
“heavenly”は「天の」という意味
ちなみに”heavenly”という、”heaven”の形容詞表現は「天の」という意味があります。
この名前は洋服のブランド”HEAVENLY”にも使われているため、豆知識として覚えておくと良いでしょう。
“heaven”を使った例文
例)Yesterday's dream was like being in heaven. 訳)昨日の夢はまるで天国にいるような感覚だった。
- A is like B:AはBに似ていた
今回は「昨日の夢」がA、「天国にいるような」がBとなります。
「天国」は英語で”Paradise”とも表現できる
“Heaven”の他にも、「天国」は英語で”Paradise”と表現できます。
カタカナ読みで「パラダイス」となるので、日本人の一般的なイメージでは「楽園」をイメージする方が多いのではないでしょうか。
“Paradise”は、名詞で「天国、楽園、至福」といった意味がある、不可算名詞となります。
“heaven”と”paradise”の違い
同じ「天国」を表す”heaven”と”paradise”ですが、基本的な意味合いは同じなものの微妙な違いがあります。
“heaven”は、キリスト教・イスラム教・ユダヤ教などの一神教において、「神が住まう場所」や「正しき者が往生するの死後の世界」と考えられており、宗教的な概念と結び付けられることが多いです。
逆に”paradise”は、非宗教的な文脈でよく使われる言葉となる為、熱帯の島や緑豊かな庭園など、自然界に関連する非常に美しく、平和で、幸福な場所を指すことが基本となります。
まとめると、“heaven”は宗教的な「天国」、”paradise”は非宗教的な「天国」というイメージです。
“paradise”を使った例文
例)Hawaii is the very image of "paradise" that Japanese people associate with. 訳)ハワイは日本人の連想する「楽園」のイメージそのものだ。
- very:強調表現(そのものだ)を指す
- image of A:Aのイメージだ
- associate with ~:~を連想する
“the image of paradise”だけだと「楽園のイメージ」止まりの説明となりますが、”very”を付けることで「楽園のイメージそのものだ」と強調することが出来ます。
「天国」のスラング表現はある?
「天国」のスラング表現は、結論から言うと存在します。
正し、ドラッグ関連などのアウトローな表現が圧倒的に多いです。
本記事では、中でもクリーンかつ筋の通ったスラング表現を紹介していきます。
「天国」のスラング表現は”the big H”となる
「天国」を俗語として言いたい場合は、”the big H”となります。
“the big H”の”H”は、「天国」を意味する”heaven”から来ており、”the big Heaven”の略称表現です。
このスラング表現は、天国が非常に重要な場所であることを伝えるために”the big(大きい)”という言葉が使われ、よりカジュアルな言い方として省略形である”H”が使われます。
“the big H”を使った例文
例)I hope to see you again in the big H. 例)天国でまた会えることを願っているよ。
- hope to do:~することを望む
- in the big H:天国の中で→天国で
スラング表現を使うと、宗教的な意味を持つ”heaven”をカジュアルな表現へと変化させられます。
正し、国や地域によっては攻撃的に聞こえてしまう可能性もあるので、相手の宗教観を理解した上で使うようにしましょう。
“The pearly gates”でも「天国」を表現できる
“the big H”の他にも、”The pearly gates”という表現を使うことで「天国」を表すことが出来ます。
この表現はキリスト教の聖書の考えである「天国にはパールで出来た門が存在する」から由来しており、英語では”pearly(真珠の)”・”gates(門)”と表現するのです。
“The pearly gates”は、色々な使い方ができる便利な表現であり、「絶好の機会」と言いたい場合は”The pearly gates of opportunity”と言ったりもします。
“The pearly gates”を使った例文
例)The concert was so good, it felt like passing through the pearly gates. 訳)コンサートが最高過ぎて、天国の門をくぐったような気分だった。
- it felt like:~な気分だった
- passing through:通る
外国人は感情を表現するときに、「~みたいな気分だった」とたとえ話をすることが多いです。
多くを語らない人もいる日本人に対し、感情豊かと言われる外国人の差は、表現の仕方にも表れているのでしょう。
抽象的だけど伝わる”Up there”
最後に紹介する「天国」のスラング表現は、”Up there”となります。
この単語は和訳すると「上へ、上に」といった意味を持ち、上(天国)としても認識が伝わるようです。
アニメや映画でも、天国と言えば「空の春か高く上」にあるとされる場所なので、皆の共通認識から”Up there”でも伝わるようになっています。
スラング表現はしっかりとした概念がなく、皆のイメージがまとまった形であることが多いので、今回のようなふんわり表現も含まれているのです。
“Up there”を使った例文
例)I heard the angels singing, it must be beautiful up there. 訳)天使の歌声が聞こえました、天国は綺麗なんだろうな。
- it must be ~:~に違いない
突然出てきた”angel”という単語ですが、意味は「天使」となり発音は「エンジェル」となります。
まとめ
こちらの記事では「天国」の英語表現に関して学んできました。
“Heaven”や”Paradise”という表現は、文化や宗教、使われる文脈によって異なる意味合いを持ちます。
- 宗教観を意識する
- 相手の出身国を考える
- 使っても大丈夫な場面化を考慮する
異文化の人とコミュニケーションをする場合は、相手の立場に立つことで細かいトラブルを避けられるので、意識して話せるようになると良いですね。
ここまで読んでいただき、ありがとうございました。