人前でつい出てしまったゲップ。咄嗟に口を手で抑えるものの、顔から火が出ちゃいますね。家族ならともかく、これが他人の前だと最悪です。これから良い感じになりそうな異性がデートでゲップしたら、急に熱が冷めてしまうかもしれません。

人間の生理現象の一つ「ゲップ」は避けられない面があるわりには、英語でどのように表現するのか知らない人が多いのではないでしょうか?

今回の記事は「ゲップ」の英語表現を取りあげます。合わせて、これも生理現象のおならについても紹介、学校では習わないけれど大切な英語を学びましょう。

ゲップの英語、どんな擬音?

擬音とは、物音などを真似て表すものでオノマトペとも言われています。例えば、笑いを表すクスクスやガハハ、痛みを表すキリキリやズキンズキン、オノマトペのほうがその状態をよりよく表すことができたりします。

ゲップは、口からガスが排出されるときの音を表す言葉が由来と言われています。そんな音を日本語では擬音の「ゲッ」「ゲー」で表しているんですね。ゲップという言葉はそのままオノマトペという捉え方ができます。

それでは、ゲップの英語について話を進めていきましょう。

ゲップの英語

英語でゲップですが、「burp」がネイティブに使われている定番の表現です。過去形はburpedになります。

burpは名詞としてげっぷ、自動詞として「ゲップをする」、そして授乳後やミルクを飲んだ後のベイビーの背中をトントンと叩くときなどに使える他動詞としての「ゲップをさせる」といった意味を持ちます。
burp一つ覚えれば、名詞でも動詞でも使えるので便利ですね。以下、例文でburpの使い方を確認しましょう。

Aさん
He just burped.
訳)彼はゲップをした。
Aさん
Don’t force yourself to burp after drinking a fizzy drink.
訳)炭酸飲料を飲んで無理やりゲップしないで。
Aさん
I tried not to burp in front of my clients.
訳)クライアントの前でゲップをしないようにしたんです。
Aさん
I should burp the baby every time after breast-feeding.
訳)授乳後は毎回、赤ちゃんにゲップをさせなければいけないの。
Aさん
Burp is to expel gas noisily from the stomach through the mouth.
訳)げっぷとは、お腹のガスを音を立てて口から出すことです。

ゲップの英語、どんな擬音?

burpの発音はバープという感じです。バープって、なんだか擬音に思えませんか?そう思った皆さん、実はそれが正解です。

ゲップの英語を擬音で表すとき、それはそのままバープでいけるんです。ゲップの英語burp → burpの発音はバープ → バープが英語ゲップの擬音、ということになります。

Aさん
She was so embarrassed to make a burp sound in front of her boyfriend in the Italian restaurant.
訳)イタリアレストランで、彼女は彼の前でゲップの音を出してしまいとっても恥ずかしかった。

ゲップの他の英語表現

ゲップの他の英語表現

げっぷはburpを覚えれば誰にでも伝えることができる単語ですが、他にもいくつかの面白い表現があります。表現力アップのためにも、それらを紹介しましょう。

bring up wind

直訳すると”風を起こす”のようになるこのフレーズもゲップ表現になります。特に、赤ちゃんにゲップをさせるときに使われます。

Aさん
A mum holds a baby to bring up wind after breast-feeding.
訳)授乳後、お母さんはベイビーを抱っこしてゲップをさせます。

mouth-pooted

これはpoot(おなら)が使われたなかなか面白いフレーズです。口から出るおならというニュアンスでゲップを表現しています。その逆、お尻から出るゲップもあり得るのでしょうか?笑)後ほど、オナラについても紹介しますので、それまでお待ちください〜

belch

belch(ベルチ)は、burpの少し丁寧バージョン、posh wordと捉えてください。使い方はburpの例文をご参考に、belchに置き換えて使ってみましょう。

ゲップの英語スラング

ゲップの英語スラング

ゲップを表す英語のスラングは特にありません。間違いなくネイティブによって、普段の会話のなかburpが使われています。

では、ゲップをしたときのリアクションとしてどんなフレーズが使われているかについても紹介しましょう。

予期せず出てしまうゲップですので、してしまったときには黙っていないで「Oops, excuse me.(おっと、失礼)」と言うようにします。Sorryという場合もあります。後ほど紹介するオナラをしてしまった後にも同じリアクションになります。

ゲップエリアで英語の発音

英語喉という言葉があります。英語ネイティブの発音に近づくための方法の一つです。なぜ英語喉と呼ぶかですが、ネイティブは英語を口というよりも喉で発音するものという理由からです。

ゲップは胃や食道から口へ向けて空気が逆流することを指します。
英語を話すときに喉のどこを使っているかというと、あごの奥にあるあくびエリアと鎖骨の間のゲップエリアと言われています。そして、ゲップエリアを使うことを意識することでネイティブの発音に近づけることができる、ゲップの効用として知っていると面白いのではないでしょうか?

おならの英語も覚えよう

おならの英語も覚えよう

ゲップもおならも、生理現象です。そして、この2つには大きな共通点があることを知っていますか?

食事をすると、食べ物と一緒に空気が食道に取り込まれます。この空気がガスとして口から出るのがゲップ、お尻から出ればオナラです。おならが臭いのは大腸にある細菌が出すガスが混ざるためです。お腹にガスを溜まったままにするとこれは有毒ですので腸内環境が悪くなり、腰痛や肩こりなどの原因にもなるというので、オナラを軽々しく考えてはいけないのです。

おならの英語はfart

fart(ファート)でおならや屁、おならをする、屁をこくと表現することができます。過去形はfartedです。屁をこくって今はあまり言わないのでは、書いていてプッと笑ってしまいました。
また、fartには軽蔑してむかつく人・くだらないやつといった意味も含まれます。

Aさん
Did you fart?
訳)おならした?
Aさん
I didn’t fart!
訳)おならしてないから!
Aさん
Don’t fart here, you should go somewhere to do it.
訳)ここでオナラしないで。どこか行ってやってよ。
Aさん
My son laughs a lot when someone farts.
訳)息子は、誰かがオナラすると大笑いします。

fartのおもしろバージョン

ゲップにはmouth-pootedという表現があると紹介しましたが、逆バージョンはあるのか?という話でした。これがあるんですね。
bottom burpというフレーズ。意味は想像するだけで分かりますね。

その他にも、air biscuit/one-cheek squeak/cut the cheeseなどなどたくさんあります。オナラをビスケットやチーズに例えるとは、日本ではあり得ない表現かもしれませんね!ただ、こういう面白い発見があることも英語を学ぶ醍醐味だったりします。

まとめ

ゲップはburp、バープがそのまま擬音になります。人間の生理現象の一つであるゲップに加えて、これも不可抗力のおなら(fart)も紹介しました。他にもあくび(yawn)、しゃっくり(hiccup)、ナンバー1にナンバー2などまだまだあります。
この機会に生理現象特集として、英単語やフレーズをまとめたメモを作るのもおすすめです。

さらに、中国やインドのようにゲップが良い意味に考えられている国もある一方、英語圏ではマナーに悪いものであるという文化を合わせて理解することも必要と言えるでしょう。