シュワっと爽快なラムネ、ラムネの形の瓶に入っているラムネ菓子、どちらも長年のベストセラーですね。
皆さんのなかには、ラムネの玉詰びんに入っているビー玉をどうにかして取り出そうとチャレンジした人もいらっしゃるのではないでしょうか?
今回の記事は「ラムネ」を取り上げ、名前の由来やまつわる英語表現、海外にラムネはあるのかなどについて楽しく紹介しましょう!
ラムネの歴史とトリビア
まず、多くの人に愛されるラムネなど清涼飲料水を製造するハタ鉱泉さんのWebサイトから、ラムネの歴史やトリビアを簡単に紹介します。
ラムネの歴史
1843年に遡ること、玉入りラムネ瓶が誕生します。それは日本ではなく、筆者在住のイギリス。ビー玉で栓をする製法をエンジニアであり発明家のハイラム・ゴッド氏(Hiram Codd)が発案、その後ヨーロッパを中心に大いに普及します。この時点で意外性がありますね。確かに、こちらでヴィンテージマーケットなどに行くと、ラムネ瓶と同じ緑色の瓶が数々売られています。
ラムネが日本に伝わったのは1853年、ペリー提督が黒船に乗り浦賀に来航したときです。炭酸入りレモネードが艦上で振舞われたとき、栓を開けるとポンという大きな音、そしてシューっと泡が出ます。日本の役人はびっくりして、腰の刀に手をかけたというエピソードが残っているそうです。
ラムネという名称
炭酸のレモネードとして始まり、その言葉がなまったものがラムネと言われています。長崎の藤瀬半兵衛がレモネードを”レモン水”として売り出したものの、レモン水ではなくラムネの呼び名が一般化したのです。
ラムネのトリビア
1872年5月4日、東京の千葉勝五郎がラムネの商業的な製造販売を始めます。このことから、5月4日は”ラムネの日”、皆さんご存知でしたか?
ラムネ・飲み物編
さて、まずは飲み物のラムネについて英語表現をみていきましょう。
ご紹介した通り、ラムネは日本で広まった名称です。英語で検索すると「Ramune」として出てきます。
Ramuneを英語で紹介
ここでは、Ramuneについて英語のサイトからいくつか抜き出してみていきましょう。
What does ramune taste like?
訳)ラムネって、どんな味?
It is quite sweet and tastes of lemon and lime soda, mixed with a bubblegum flavour.
訳)とても甘く、レモンとライムのソーダにバブルガムフレーバーを混ぜたような味わいです。
参考:WHAT DOES RAMUNE TASTE LIKE?
Why is there a ball in a ramune?
訳)なぜ、ラムネのなかに玉が入っているの?
The marble in Ramune Soda creates a seal to keep the soda’s carbonation in and used as a cap so the soda stays fizzy.
訳)ラムネソーダのなかのビー玉はソーダの炭酸を保つ栓でありキャップになるので、炭酸がシューっとした泡立ちをキープすることができるのです。
ラムネの瓶は”玉詰びん”と呼ばれ、ビー玉が入っているのが特徴です。このビー玉の単語がmarbleです。
また、ラムネをRamune Sodaと表現するところ、ラムネの説明に必須の炭酸はcarbonationである点を抑えたいですね。
なお、fizzyという単語が後半にあります。fizzy waterなら炭酸水、そして海外ではfizzy drinkといえば、炭酸飲料のスラングです。
参考:Why is a Marble Ball in Ramune Soda Drinks?
ラムネ・菓子編の英語
続いて、ラムネ菓子の英語もみていきます。
コンビニやスーパーで気軽に買えるラムネ菓子は、ビジュアルも飲料のお菓子バージョンで可愛いのですが、中身もかなり優れものです。
ラムネは、ぶどう糖90%配合で作られています。このぶどう糖は脳にとって必須のエネルギーであり、勉強や仕事中の集中力を大いに高めてくれます。ラムネは英語学習をしている皆さんにもおすすめのお菓子ということになります。
そして、二日酔いに水分補給と同時にラムネでぶどう糖を摂ることで、低血糖になることを避けられます。
ラムネ菓子の英語
ラムネ菓子の英語表現は、最大限にラムネを表現するということからいくつかの言い方があります。
- ramune sweets
- ramune soda sweets
- ramune soft candy
- ramune fizzy candy
- lemonade flavoured sweets
- lemonade flavoured fizzy candy
ラムネ菓子の例文
My children love ramune sweets.
訳)うちの子ども達はラムネ菓子が大好きです。
Did you know ramune fizzy candy contains 90% of glucose sugar?
訳)ラムネ菓子にはブドウ糖が90%含まれているって知ってた?
「お祭りでラムネを飲む」の英語
ここでは、英会話に使える英語フレーズを紹介しましょう。
浴衣を着て行く花火大会やお祭りの屋台で買って飲むラムネ、楽しい気分になりますね。
「お祭りでラムネを飲む」の英語フレーズ
すでにラムネ飲料の英語表現は紹介しましたので、それを使った例文をみていきます。
I had a ramune at the festival.
訳)お祭りでラムネを飲んだんだ。
I bought and drunk a cold ramune at the summer festival.
訳)夏祭りで冷たいラムネを買って飲みました。
I felt so good having a ramune and enjoyed its fizzy bubblegum flavour at the summer festival.
訳)夏祭りでラムネを飲んだら気分が良く、シュワシュワとしたバブルガムの味を楽しんだわ。
ラムネのビー玉を表す英語
ラムネに欠かせないのがビンの真ん中に入っているビー玉ですね。これまでに、一度だけ例文でビー玉の英語表現がでてきましたが覚えていますか?
ビー玉を表す英語
ビー玉の英語は「marble」でした。marbleには、おはじきや大理石という意味もあります。
Ramune is a popular Japanese drink with a marble inside.
訳)ラムネは日本の人気の飲み物で、なかにはビー玉が入っています。
My daughter tried so hard to get the marble from the Ramune bottle.
訳)娘はラムネ瓶からビー玉を取ろうと一生懸命やってたよ。
ラムネって外国にあるの?
ラムネは海外でも売っているのか?の答えは、国によってという前提はあるもののYESです。
イギリスでラムネを買う
イギリスでは日本のスーパーマーケットやオンラインショップだったり、中国系や韓国系のスーパーに飲料のラムネもラムネ菓子も売っていることがあります。
そして、Amazon UKでもラムネを購入することができます。ちなみに、パチパチパニック、うまい棒、ハイチューなども買えます。
ラムネ菓子のイギリスバージョン
イギリスでは小学生の誕生日にはクラスの友達を大勢呼んで、レジャーセンターやソフトプレイエリアのある会場で盛大にお祝いをします。呼び合うため、毎週バースデーパーティとなることも。
そしてパーティの終わりには開催者がパーティバッグと呼ばれる小袋を用意します。来てくれたお礼にお菓子などを入れて持ち帰ってもらうのです。
人気なのはハリボー、そして日本のラムネに似たお菓子などです。種類はいくつもありますが”Mini Love Hearts”を紹介しましょう。
Love Hearts
可愛いハートシェイプのラムネにいろいろな絵文字が書かれているお菓子です。絵文字バージョンの他に”just me””dream girl”などのフレーズのあるものもあります。
まとめ
「ラムネ飲料」
ramune
「ラムネ菓子」
ramune sweets
ramune soda sweets
ramune soft candy
ramune fizzy candy
lemonade flavoured sweets
lemonade flavoured fizzy candy
日本語がそのまま英語として使われる言葉はたくさんあります。ラーメン、カボチャ、カワイイ、そしてラムネもそれに当たることが分かりました。
筆者も日本へ一時帰国するときに運営する剣道道場の子ども達に日本のお菓子を持ち帰ります。そんなとき、ラムネも選択肢に入っています。
本記事を懐かしく、また楽しんでいただければ嬉しいです。