秋冬のファッションアイテムの定番「ニット」は、老若男女問わず人気がありますよね。しかし、そんなニットを英語で正しく表現できますか?
そのままニットと言えばよいのか、それとも他に適切な呼び方があるのか、気になりますよね。
ということで、今回のテーマは「ニット」です。ニットを英語で何と言えばよいのか、豊富な例文を交えつつ、詳しく解説していきます。
また、記事の後半ではニット以外の秋服の英語名についても説明しています。ファッション好きの方はぜひ参考にしてください。
それでは、早速始めていきましょう!
「ニット」は英語で何て言う?
「ニット」は英語でも “knit” と言います。発音記号は「nít」、日本語同様のカタカナ発音「ニット」で充分通じます。
knit はもともと「~を編む」という意味の動詞です。そこから、主に毛糸を編んで作った布地や衣服についても knit と呼ぶようになりました。
Knit wears are made of knit cloths.
訳)ニットの服はニットの布で作られています。
ニット=セーターとは限らない?
日本語ではセーターをニットと呼びますが、英語の knit はセーター以外にも毛糸編みの衣服を広く表す言葉です。そのため、knit と言ったからといって必ずしもセーターを表すとは限らないので注意しましょう。
knit はあくまで「編み物」を表す素材名です。そのため、ニットでできたセーターと明示したい場合は “knit sweater” や “knitted sweater” と言った方が間違いありません。ここで使われている “knitted” は knit の過去分詞で、「(毛糸などで)編まれた」という意味を表します。
もちろん、セーターはたいていニットでできているので、単に sweater と言うだけでも問題ありません。
Your knit is very fashionable.
訳)君のニットはとてもおしゃれだね。
Thank you, but which knit are you referring to? I wear knit cap, knit sweater, and knit trousers, so I don’t know which one you like.
訳)ありがとう。でも、どのニットのことを言ってるのかな? 僕はニットキャップとニットセーター、ニットのズボンを着ているから、どれが気に入ったのかわからないよ。
Oh…
訳)うわー…。
「ローゲージニット」「ハイゲージニット」は英語で何?
「ローゲージニット」は英語で “low-gauge knit”、「ハイゲージニット」は “high-gauge knit” と言います。特に和製英語というわけではないので、そのままの言い方で通じますが、やはり sweater などの具体的なアイテム名を添えた方が無難です。
ここで使われている gauge とは、編み物の密度を表す基準です。たとえば 5 gauge(5G)であれば、1インチの中に5針が入る粗い編み目を、15 gauge(15G)であれば1インチの中に15針が入る細かい編み目を表します。
一般的には、1~5Gほどがローゲージ、12G以上のものがハイゲージと呼ばれますが、メーカーなどで前後するので、海外での買い物時には注意しましょう。
Low-gauge knit sweaters give off a casual impression.
訳)ローゲージのニットは、カジュアルな印象です。
Yes, on the other hand, high-gauge knits have a formal vibe, so they can be worn with suit styles.
訳)ですね。一方のハイゲージニットはフォーマルな雰囲気なので、スーツスタイルにも合わせやすいです。
「ニットワンピース」などのニットアイテムを英語で何て言う?
世の中には、様々な洋服がニット生地で作られています。ここでは、代表的なニットアイテムを英語で何と言うか、一覧で確認しておきましょう。
日本名 | 英語名 |
ニット帽 | knit cap, beanie |
ニットカーディガン | knit cardigan |
ニットワンピース | knit dress, sweater dress |
ニットベスト | knit vest |
ニット靴下 | knit socks |
ニット手袋 | knit gloves, knit mittens |
ニットブランケット | knit blanket |
これらのうち、特に注意すべきは「ニットワンピース」です。そもそものワンピースという呼び方は一種の和製英語であり、日本のファッションシーン以外ではほとんど使われません。
そのため、ニットワンピースと同様のアイテムを英語で表したいなら、表にあるように “knit dress” や “sweater dress” などと dress を使うようにしましょう。
I like a knit one-piece!
訳)ニットのワンピースが好き(と言っているつもり)!
What? Do you knit a stuffed animation character?
訳)何? アニメキャラクターのぬいぐるみでも作るの?
ニット以外の秋服を英語で何て言う?
ニットを表す英語表現がわかったところで、ここからは、ニット以外の秋服について解説していきます。
ちなみに、秋服自体は英語で “fall clothes” と呼ぶのが一般的です。clothes が洋服を表すので、他の季節名と合わせての応用も効きます。
ここでは、特に代表的な秋服を3種類厳選してご紹介します。英語でもファッションを楽しめるよう、ぜひ覚えておきましょう。
秋服①:ジャケット
1年の中でも涼しい秋に着ることが多い「ジャケット」は、英語でも “jacket” と言えば通じます。その他、厚手のジャケットの場合は “coat(コート)” に含めたり、イギリスでは同様のものを “jumper(ジャンパー)” と言ったりすることもあります。
また、スーツの上着のようなカッチリしたジャケットの場合は “blazer(ブレザー)” の名前もよく使われます。
秋服②:パーカー
カジュアルに着まわしやすい秋服である「パーカー」は、英語では “hoodie” や “hooded sweatshirt” と呼ぶのが自然です。いずれの言い方も「フード付きの服」という意味になります。
日本で言うパーカーという名称は “parka” に由来していますが、これは英語だとモコモコしたヘビーアウターを指します。秋に parka を着る人は少ないので、間違えないように注意しましょう。
秋服③:デニム
夏には暑くて履けなかった「デニム」も、秋になれば気持ち良く履けますよね。しかし、英語圏では “denim” と言うとデニム生地を指すので、デニムのズボンは “jeans(ジーンズ)” と呼ぶ方が自然です。
denim と jeans の関係は、先述した knit と sweater のようなもの。しかし、だからといって denim jeans と呼ぶのは流石にくどいので注意しましょう。
まとめ
今回は「ニット」を英語で何と言うか、関連表現も含めつつ詳しく解説してきました。
ニットは英語でも “knit” ですが、素材を指すことが多いので、”knit sweater” などと具体的な製品名もセットで表現する方がよいでしょう。
今回ご紹介したことを参考に、英語でも色々なファッションを楽しんでみてください。
それでは、これからも楽しい英語学習を。
Let’s enjoy!!