この「ことわざ」、「英語」で何と言う?シリーズ、今回は、「口・舌・目・耳・鼻」のつく「ことわざ」を英語に翻訳してみました。

「口・舌・目・耳・鼻」とは、それぞれ生き物の体にある器官のことを指します。口は英語で”mouth”といい、食物を取り入れ分断する部分であり、呼吸器でもあります。舌は英語で”tongue”といい味覚を司る部分であり、言葉を喋る際に使います。目は英語で”eye”といい物を観るための器官です。耳は英語で”ear”といい音を聞くための器官であり、平均感覚を認知する部分でもあります。鼻は英語で”nose”といい匂いをかぎ分ける器官です。

そんな「口・舌・目・耳・鼻」のつく「ことわざ」を今回は4つ選んで英語に訳しました。

1.口は禍の門

「口は災いの門」は、うっかり口にしたことが思わぬ災いを生みだす可能性があるので、言葉を発する時はよく考えよという意味の「ことわざ」です。「口は禍の元」という「ことわざ」と同じ意味です。

英語では
「The mouth is the gate of the calamity.」
と翻訳することができます。

”calamity”は「災難」のことです。

他にも
「Words can be the source of great harm.」
と翻訳することができます。

”harm”には名詞と動詞があり、ここでは不可算名詞の「損害」という意味です。
”source”は「源・水源、原因」の意味があります。直訳すると「言葉は莫大な損害になり得る。」となります。

2.口も八丁 手も八丁

八丁とは一丁の八倍を意味し、物事が達者なことを意味します。「口も八丁 手も八丁」は、よく喋るだけでなくよく手も動かしていることから、両方の才能を持つやり手を意味する「ことわざ」です。

英語では
「He speaks and writes with equal facility.」
と訳すことができます。

”with equal facility”で、「同じくらいのたやすさで」

3.目には目、歯には歯

「目には目 歯には歯」は、与えられた害に対して同じ仕返しをすることを意味する「ことわざ」です。この「ことわざ」は、ハンムラビ王が発布した法律を元にしており、『ハンムラビ法典』に記載されています。「やられたらやり返せ」という復讐の意味で捉えてしまいますが、本来は「犯した罪は自分に返ってくる」という意味で復讐の無意味さや罪を犯すことで自分に襲い掛かる報復を解いています。

英語では
「An eye for an eye, a tooth for a tooth.」
と訳すことができます。

4.目も口ほどに物を言う

「目も口ほどに物を言う」は、口に出して言わなくても、目つきでそれを相手に伝えることができることを意味する「ことわざ」です。家族や仲の良い友人の表情を見るだけで相手の考えをくみ取れるように、目は顔の中で一番表情に富んでいることから、口に出さよりも目と目を合わせることで意思の疎通を図ることができます。

英語では
「The eye is more eloquent than the mouth.」
と訳すことができます。

”eloquant”は「雄弁な」という意味で、”more eloquant than~”で「~より雄弁な」という比較級です。

5.目と鼻の間

「目と鼻の間」は、非常に近いことを意味する「ことわざ」です。

英語では
「That distance is as short as between the eyes and the nose.」
のように表現され、「その距離は目と鼻の間ほど近い。」と翻訳できます。

「目と鼻の間」の類義語「目と鼻の先」と同じ意味で、「stone’s throw」という表現がつかわれます。「石を投げると届く距離」という意味で、とても近い距離を表します。例えば、「My house is a stone’s throw from the here.」私の家はここから目と鼻の先です、という使い方をされます。”throw”は「投げる、投げかける」の意味です。

まとめ

今回は、「口・舌・目・耳・鼻」のつく言葉にまつわる「ことわざ」をまとめてみました。

今後も様々な「ことわざ」や「名言」を翻訳していきますので、お楽しみに!