この「ことわざ」、「英語」で何と言う?シリーズ、今回は、「橋」のつく「ことわざ」を英語に翻訳してみました。
橋とは、地面や水面よりも高い場所に設けられた道のことで、アーチ状のものから真っ直ぐなもの、地面に水平に吊り下げられたものなど、橋の種類は様々です。
日本では東京都中央区の「日本橋」や京都府宇治市の「宇治橋」などが有名ですよね。世界的には「ブルックリン橋(アメリカ・ニューヨーク州)」や「タワー・ブリッジ(イギリス・ロンドン)」、「プエンテ・ヌエボ橋(スペイン・ロンダ)」などが有名です。
また、日本語では「はし」とつく言葉は「橋」以外にも、「箸」や「端」、「土師」などがあり、それぞれイントネーションの違いで区別しています。これは日本語ならではの面白さかもしれませんね。また、橋本や棚橋など橋のつく名字もたくさんあるのも「橋」の興味深いところです。
さて、今回は、そんな「橋」のつく「ことわざ」を5つ選んで英語に訳しました。
1. 石橋を叩いて渡る
「石橋をたたいて渡る」は、慎重で手堅いことを意味する「ことわざ」です。木や土の橋ならまだしも、頑丈であろう石の橋の強度をしっかりと確認していることから、「慎重すぎる人」「臆病すぎる人」への皮肉として使うこともあります。
英語では
”knocking a stone bridge before crossing it”
と翻訳することができます。
訳)彼はいつも投資に慎重で、石橋を叩いてから渡るような感じです。
訳)投資に関していえば、どんなに慎重になっても、慎重になりすぎることはないよ。
別の例文も紹介します。
訳)彼の方法論的なアプローチはゆっくり、でも確実にです。
訳)それは、石橋をたたいて渡る感じだね。
また、「二度聞いてから一度言え」という似た意味を持つ英語の「ことわざ」があります。
英語では
”hear twice before you speak once”
と翻訳することができます。
訳)ビジネスの交渉では、一度話す前に二度聞くのが賢明です。
2. 危ない橋を渡る
「危ない橋を渡る」は、冒険することや
危険なやり方で仕事をすることを「意味」する「ことわざ」です。いまにも落ちそうな危ない橋は渡りたくないものですが、時には渡らなければいけないシチュエーションがあるかもしれません。先に紹介した「石橋を叩いて渡る」とは反対の意味を持つ「ことわざ」です。
英語では
“cross the dangerous bridge”
と翻訳することができます。
訳)危ない橋を渡りたい人なんて誰もいないと思うよ。
訳)同感だよ。でも、経済的に困窮している人の中には、詐欺の仕事に応募している人がいるよ。
訳)個人的には、どんなに経済的に困っていても、詐欺に関わるのは間違っていると思います。
また英語では「あえて危険を冒す」という「ことわざ」があり。
“stick one’s neck out”
と翻訳することができます。
訳)彼は、実績のないスタートアップに投資することであえて危険を冒しました。
訳)それは、彼がひどく困っていたことを示しているね。
3. 危ない橋も一度は渡れ
今度は自ら「渡る」のではなく、「渡れ」と指示されています。「危ない橋も一度は渡れ」は、思い切って大きな勝負に出なければ、大きな収穫は手に入らないことを意味する「ことわざ」です。着実な方法を選ぶほうが安全で確かですが、一生に一度の機会に恵まれたときは、思い切って挑む方が良いという意味があります。
英語では
“Cross also a dangerous bridge once.”
と翻訳することができます。
訳)私の上司は「危ない橋も一度は渡りなさい。そしたら、向こう岸で新たなチャンスが見つかるかもしれない」と言いました。
訳)彼は、あなたに勇敢になるように励ましたと推測するよ。
また、似た意味の英語の「ことわざ」に「思い切ってやらなければ何も得られない」があります
英語では
“Nothing ventured, nothing gained.”
と翻訳することができます。このことわざは、「虎穴に入らずんば虎子を得ず」と訳されることもあります。
訳)私の友人の一人は、仕事の機会のために、新しい都市に引っ越すことを決心しました。
訳)なぜ彼女はそんなふうに決心したの。
訳)彼女は友人から、「思い切ってやらなければ何も得られない」と説得されたからだよ。
4. 江戸は八百八町、大坂は八百八橋
江戸は町の数がとても多く、大阪は堀や川にかかった橋の数が多かったそうです。「江戸は八百八町、大阪は八百八橋」は、そうしたそれぞれの町が賑わう様子を例えた「ことわざ」です。「八百八」は、数の多さを表しており、江戸は町、大阪は橋が多いことを意味します。
英語では
“Edo had eight hundred eight towns, and Osaka had eight hundred eight bridges.”
と翻訳することができます。
都市が発展するには、町や橋の数が多くて、物流が多いことが必須条件だったことをうかがい知ることができますね。
5. 橋が無ければ渡られぬ
このことわざは、仲立ちがなければ、物事が進まないことや、手段・方法がなければ目的が達せられないことの例えです。
英語では
”There is no way to cross without a bridge.”
となります。文字通り「橋がなければ、渡る方法がない」という意味です。
訳)冒険家たちは橋がなければ渡れないことを知っていたので、別のルートを探した。
まとめ
今回は、「橋」のつく言葉にまつわる「ことわざ」をまとめてみました。
「橋」のつくことわざのうち、最初の3つについては、どこかで耳にしたことがあるのではないでしょうか。そういった聞き覚えのあることわざを英語で何と言うかについて、少しでも学びがあったら幸いです。
「門前の小僧 習わぬ経を読む」という「ことわざ」があるように、英語を学ぶ環境を整えれば、いつの間にか英語ができるようになっているはずです。日々の学習を頑張りましょう!