ビタミンや鉄などの不足などによって起こる貧血、皆さんは大丈夫ですか?
海外での生活、または旅行先で貧血を起こしてしまうと不安になります。そんなときでも、英語で説明できるかできないかで対処に違いが出るでしょう。
皆さんは、”貧血みたいです”のような会話ができそうでしょうか?
この記事では、健康の不調を伝える英語「貧血」について紹介します。多くの人がなる貧血について、様々なフレーズを学びましょう。
「貧血を起こす」のは貧血症の可能性
「私って貧血なんだ」
「貧血ですぐに動悸がしちゃう」
貧血になる人は意外と多いですし、言葉に親しみがあるのであまり大ごとに捉えず放置されている場合があります。しかし、貧血の症状があるとき、重大な病気が隠れていることがあるため、血液検査をする必要があります。
ちなみに、鉄欠乏性貧血などの貧血と低血圧はまったく異なる病気です。
貧血を起こす原因と関連の英語表現を紹介
まず、貧血の英語ですが「anaemia」であることをしっかり覚えてください。anaemiaは貧血症を表し、発音はアネミア、アニーミアのような感じにします。
もし、貧血が慢性的な状態であれば、chronic anaemiaにします。chronic(クロニク)には慢性の・しょっちゅうぶり返すといった意味があり、例えばコロナ後遺症で起こる慢性疲労であればchronic fatigueになります。
貧血とは?
さて貧血とは、血液中の赤血球や、そのなかの色素が減った状態です。色素は皆さんも聞いたことがあるヘモグロビンです。赤血球やヘモグロビンこそ、全身に酸素を運ぶ働きを持っています。このため、これらが不足すると各臓器へ酸素が運べなく足りない状態になります。これが貧血です。
なぜ赤血球やヘモグロビンが少なくなってしまうのか、それは鉄やビタミンが足りていない材料不足、せっかくつくられた血液を出血などで失ってしまったりといったことが原因です。WHOの定義では、血液中のヘモグロビン値が男性で13.0g/dl以下、女性で12.0g/dl以下になると貧血です。
貧血かなと思ったら、一般内科または血液内科を受診してください。
貧血関連の英語表現
ここで、ここまでの説明に出てきた貧血に関する英語を紹介しましょう。
- 血液 blood
- 赤血球 red blood cell (RBC)
- ヘモグロビン hemoglobin
- 酸素 oxygen (O)
- 鉄 iron
- ビタミン vitamin (V)
Anaemia is a condition that develops when your blood produces a lower-than-normal amount of healthy red blood cells.
訳)貧血は、血液で生成される健康な赤血球の量が正常よりも少ない場合に発症する状態です。
さて、ここからは貧血の人が英会話に使える英語フレーズをみていきましょう。
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「貧血気味です」と言うときの英語
疲れやすかったり、顔色が悪かったり、そんなときは貧血気味かもしれません。これは前述のとおり、血液中のヘモグロビン量が減少した状態です。なお、鉄はヘモグロビンを作るのに欠かせない材料です。
「貧血気味です」と言いたいとき
「貧血気味です」と言うときは、本人がある程度の症状を自覚しているのでしょう。
貧血気味の英語には「anaemic(アニーミク)」という形容詞を使って言い表します。anaemicには、貧血の・貧血症のように無気力な、また経済などが沈滞した・小説などが面白くないといった意味があります。
I’m anaemic
主語+be動詞+anaemicのパターンにすると「私は貧血気味です」と伝えることができます。
もう少し違った例文もみてみましょう。
I might be anaemic as I have tiredness all the time.
訳)常に疲れがあるから、私、貧血気味なのかもしれない。
tiredness=疲れ・疲労感
I used to be anaemic but no more, as I’ve been taking iron supplements.
訳)以前は貧血気味だったんだけど、鉄分のサプリメントを摂取しているのでもう無くなったんだ。
「貧血みたい」と言うときの英語
貧血かどうか分からないけれど、貧血のような症状があって疑問に思うような時に「貧血みたいなんだ」と言ったり、相手の顔色が悪く見えて「貧血みたいじゃない?」と聞いたりすることがあります。
「貧血みたい」と言いたいとき
まず、”貧血です”をどうやって表現するかからみていきます。
様々な病状や病気を持っているときの動詞は何を使うか知っていますか?それはhave/hasです。例えば、I have a headache.であれば”頭痛がある”です。
diagnosis(ダイアグノウシス)という言葉も医療のシーンでよく登場します。こちらは、病気の診断結果や診断することの意味になります。
基本的にhave/hasを使う、ここは重要なポイントですので、再度確認しておきましょう。
”貧血です”で応用をしてみます。
I have anaemia.
この英文から「貧血みたい」を作ってみましょう。”みたい”という言葉は”◯◯かもしれない”と捉えると以下のフレーズになるでしょう。
I might have anaemia.
貧血かもしれない→貧血みたい、のニュアンスです。
「貧血みたい」と言う理由を説明
では、なぜ「貧血みたい」と感じるのでしょう。
貧血には、一般的に以下のような症状が現れます。
- lower energy than usual/普段よりエネルギーが低い
- feeling colder than usual/普段より寒く感じる
- dizziness/めまい
- headache/頭痛
- paler than usual appearance of the skin (lips, fingers and toes)/皮膚が普段より青白い(唇・手足の指)
このような症状に関する情報を追加すると、以下のような英文になります。
I might have anaemia because I keep having some dizziness.
訳)めまいが続くので、貧血みたいです。
貧血という言葉を知っていても、医師には自分に今どのような症状があるのかを話せたほうがいいですね。some dizzinessに各自の症状を当てはめて友人、または医療機関で説明してください。
「貧血で倒れました」と言うときの英語
貧血がひどくなると、目の前が突然真っ暗になって倒れるという危険が起こります。このときは目まい、気分が悪くなって吐き気を伴うことがあります。
「貧血で倒れました」と言いたいとき
”倒れる・気絶をする”を表現する英語はfaintまたはpass outがあります。
faint(フェイント)は色々な意味を持ちますが、名詞「気絶・失神・卒倒」、動詞「気絶する・失神する・卒倒する・気が遠くなる」が本記事の貧血に関係するでしょう。
また、動詞pass outにも「意識を失う・気絶する・卒倒する」といった意味があります。
My mother fainted with anaemia yesterday and we took her to a hospital.
訳)昨日、母が貧血で倒れたので、病院に連れていきました。
I was scared to see that my friend passed out from anaemia in the sports hall.
訳)体育館で、友人が貧血で倒れたのをみて怖かったです。
「ひどい貧血です」と言うときの英語
ひどい貧血になるとフラフラしてしまったり、精神的にも影響があり気分が落ち込んでしまうことがあります。
こんなときの英語表現もみてみましょう。
「ひどい貧血です」と言いたいとき
病気などがひどいと言う言葉を置き換えると”深刻な””重大な”になります。この言葉をピッタリと表すのが、形容詞のsevere(セヴィア)です。severeは病気だけでなく、severe weather(厳しい天候)のようにも使われる単語です。
では、ひどい貧血の例文を紹介します。
I have severe anaemia.
訳)ひどい貧血があるんです。
I’ve been having severe anaemia.
訳)ひどい貧血になっています。
例によって、ただひどい貧血というよりも、情報を追加した形にしてみましょう。
I have severe anaemia and I often feel dizzy and irritated.
訳)ひどい貧血があります。目まいやイライラを感じることがよくあるんですよ。
まとめ
貧血の英語は「anaemia」です。
貧血があると生活にも、英語の勉強などにも影響が出てしまいますね。予防はバランスの取れた食生活でヘモグロビンを少なくしないように気をつけます。鉄分・ビタミン・タンパク質を摂ったりし、貧血と思ったら放置しないようにしてください。