外国人の英語が聞きとれずに焦ることってありませんか?
その場の雰囲気を壊したくなくて分かったフリをしていると、どんどん話しに追いつけなくなってしまいます。
または、人の話し分かってなかったんじゃないなどと言われ、結局は墓穴を掘ることも。
これではコミュニケーションがとれているとは言えませんね。
聞きとれなかったときには勇気をだして「もう一度言ってください」と聞き直す必要があります。
これらの聞き直しフレーズはいろいろで、都度適切なものを使えると英語の幅が広がります。
そこで、この記事ではシーン別の聞き直しフレーズを紹介します。
英語がなかなか聞きとれないことがある人はぜひご一読していただき、次のステップに進みましょう。
「もう一度言ってください」を意味する”Pardon?”の使い方とは?
英語を学習する多くの人にとって、Pardon(パードゥン)は聞いたことのある単語ではありませんか?
Pardonは「(人または行ないに対する)許し」の意味をもつとともに、何かが聞きとれなかったとき、理解できなかったシーンで「もう一度言ってください」と聞きなおすときに使う言葉です。
例えば、向かいに座っている人が「ミルクをとってくれませんか?」と言ったとします。
ところが聞きとれなかった場合に「Pardon?(もう一度言ってくれますか?)」と一言言うだけで向かい側の人がもう一度「ミルクですよ」と答えてくれる感じです。
ところで、Pardon?はI beg your pardon?の短くしたバージョンです。
I beg your pardon?の本来の意味である「許しを乞います」が「もう一度言ってください」と相手に許しをもらう行為となるので、とても丁寧な言い方だということが分かります。
このことから、初めて会う人、ビジネスの取引先などに問題なく使えます。
家族や友達などには丁寧すぎて「どうしてそんな言い方なの?よそよそしいなぁ」という反応があるかもしれないくらい礼儀正しすぎる表現と覚えておきましょう。
Pardon?と比べ、広い範囲の相手に使えるフレーズが「Excuse me?」です。これは皆さん、使い慣れていますね。エクスキューズ ミー?のミーを軽くあげた感じで発音すると、聞きとれなかった感じを伝えることができます。
ビジネスなどのフォーマルな場での「もう一度」英語表現
ビジネスシーンでは丁寧なやり取りが求められます。
このため、礼儀正しく依頼するときのCould/Would you please ○○?の典型的パターンを使いましょう。
Could/Would you please say that again?
訳)もう一度言ってくださいますか?
もう一度ということから、日本人はonce more, please.と言うことがあります。pleaseがついていると丁寧なお願いになりますから。しかし、実は一般的に使われる言い方ではありません。その代わり、「もう一回」と繰り返すことから、repeatを使った表現もできます。
Could/Would you please repeat again?
訳)もう一度お願いできますか?
フォーマルな場では以下の言い方も使えます。バリエーションを増やしていきましょう。
Would you mind repeating it? Could you repeat what you just said?
家族や知り合い、友達のときの「もう一度」英語表現
親しい仲でも聞きとれないことってありますね。そんなときは「えっ?」や「何?」と一言で返しても失礼になりません。それらに当たるのが英語の一言表現「Sorry?」「What?」といったくだけた言い方です。
Sorry?でもWhat?でも問題ありませんが、親しき仲にも礼儀あり、そのままズバリ聞いている点は同じですが少し違う表現になります。
Say that again? もう一回言ってくれる? What did you say? なんて言った?
声が小さいときの「もう一度」英語表現
英語だけでも聞きとりづらいのに、相手の喋り方が静かだとさらに聞こえなくなるという問題が発生します。周りが騒々しいときもありますね。相手によりますが、丁寧な言い方、カジュアルな言い方の両方を知っておくことをおすすめします。
声が小さいときはloud(音量が大きい・大きな声/音で)を使い、より大きくということから比較級にした「louder」を使います。
丁寧な言い方
Could/Would you please speak little louder?
訳)もう少し大きな声で話してくれますか?
カジュアルな言い方
Sorry, I can’t hear you well. Can you speak louder?
訳)ごめん、よく聞こえない。もっと大きな声で言ってくれる?
速い、難しいときの「もう一度」英語表現
もともと早口だったり、または人によってはこちらが外国人でもお構いなく、いつもの速さで喋る外国人がいます。そんなときは遠慮なく、「もう一度言ってください」とお願いします。もう一度同じスピードで話されても困りますから、”遅めに”と具体的に文章に入れます。
Can you please speak slower? Could you please say that slowly?
親しい友達が盛り上がって早口になったなどは「話すの早すぎだよ」と言ってから、もう一度言って欲しいことをシンプルに伝えるのもアリでしょう。
You speak too fast. Slowly, please!
訳)早口だなぁ。ゆっくりお願い!
さて、話すスピードだけでなく、使われている表現や単語が難しすぎて理解できないこともよくあります。そういう場合は、他の言葉もしくは違う言い方でもう一度言ってもらえると分かることがあります。
Could you say that in another way?
訳)別の言い方をしてくれますか?
Could you say that in a different way?
訳)言い方を変えてみてくれませんか?
電話のときの「もう一度」英語表現
電話ほど英語の会話に緊張することはありません。これは相手の顔が見えないためかもしれません。わかったフリができないので、電話での会話が苦手な人は多いかもしれません。
そんなときはこれまで述べた「もう少し大きな声で言ってください」または「もう少しゆっくり話してください」などとお願いします。それでもうまく聞こえない場合に覚えておきたい典型的フレーズがあります。通信回線が悪いと言う理由です。この理由を述べ、折り返しかけ直す旨を伝えればバッチリですね。
I’m sorry/Excuse me, the line is bad.
訳)すみません。回線が悪いです。
We have a weak signal.
訳)電波が弱いです。
一部よく聞こえなかったときの「もう一度」英語表現
聞いてるうちに最初のほうに何を言っていたのか分からなくなってしまった、こんな風に一部だけ聞こえないということもありますね。
その場合はmiss(逃す)を使って聞き直ししてみましょう。
I missed the beginning, can you start again?
訳)最初のほうを聞き逃したので、もう一度お願いします。
I missed some of that, can you say it again?
訳)少し聞き逃したので、もう一度言ってくれますか?
何度聞いても分からないときの「もう一度」英語表現
違う言い方をしてもらっても、ゆっくり話してもらってもやはり分からないことだってあるでしょう。
この場合は、わかったフリをするよりも潔く理解できないことを正直に伝えるのはアリ。
それでも一応はごめんなさいという一言をつけるべきでしょう。
I’m sorry, but I don’t understand what you are saying.
訳)すみません。言っていることがよくわかりません。
I’m sorry, I didn’t get it.
訳)ごめんなさい。わからなかったです。
聞きなおしフレーズ「もう一度言ってください」まとめ
わからないこと、聞きとれなかったことをそのままにせずに、ぜひ「聞きなおしフレーズ」を使ってみてください。
例えば、英語のレッスンでもうまく聞きとれないことはよくあります。
そんなときは今回学んだフレーズでコミュニケーションをとりつつ、どんどん自信をつけていきましょう!