皆さんは古着が好きですか?
私は、今住んでいる家の近くに古着屋さんが多く、コンビニよりも古着屋さんの方がアクセスが良いほどです。そのため、散歩感覚で立ち寄り、思わぬ散財をしてしまうことが多々あります。最近は、古着を買いに来る外国人の方も多く、世界的に古着人気が高まっているんだなと感じます。
さて、そんなわけで今回のテーマは「古着」です。英語で古着や古着屋を何と言うか、詳しく解説していきます。
古着好きな方も、あまり古着に詳しくない方も、これを読めば外国人と古着について語り合えるようになりますよ。
それでは、早速始めていきましょう!
「古着」は英語で何て言う?
「古着」は英語で “used clothes”、”secondhand clothes”、”old clothes”、”thrifted clothes”、”vintage clothes” などと言います。ここで使われている clothes は「衣服」の意味で、少しフォーマルに「衣料品」という意味を表す clothing に置き換えても、ほぼ同じ意味になります。
これら5種類の古着を表す言葉は、それぞれに若干ニュアンスが異なるので、順番に詳細を確認していきましょう。
古着①:used clothes
「古着」を意味して最もよく使われるのが “used clothes” です。
ここで使われている used という形容詞は、もともと「使う」を意味する use から来ています。そこから used で「(誰かによって)使われた」ことを表し、used clothes で「使用済みの洋服」という意味になります。
You can buy used clothes more affordably than new ones.
訳)古着は、新品の洋服より安く買うことができます。
古着②:secondhand clothes
一度他の人に購入されたという意味での「古着」は、”secondhand clothes” と言います。
ここで使われる second-hand は直訳すると「2番目の手(所有者)」という意味になります。お店で誰かが新品の洋服を買い(first hand)、その後で購入されたものを表します。
secondhand clothes と先ほどの used clothes の違いは、実際にそれが着用されたかどうかです。used clothes の場合、確実に誰かが着用していますが、secondhand clothes の場合は、購入後着用せずに保管されていた可能性もあります。たとえば、フリマアプリなどで「新品未開封」として出品されている場合、それは used ではないものの secondhand になります。
とはいえ、実際そこまで厳密に言い分けることは少ないので、used clothes ≒ secondhand clothes と捉えて問題ありません。
I often use flea market apps because you can find high-quality secondhand clothes.
訳)フリマアプリは、程度の良い古着が買えるのでよく使います。
古着③:old clothes
“old clothes” は、単に古くなった洋服を表す言葉です。old が「古い」を表すので、日本語の「古着」とほぼ同じ構成になっています。
しかし、old clothes には「古くて時代遅れな洋服」というニュアンスもあります。そのため、商売などで古着を扱う際は、先述の used clothes や secondhand clothes の方が多く使われ、old clothes が使われるケースは稀だといえるでしょう。
When I organized my closet after a long time, I found a lot of old clothes.
訳)クローゼットを久々に整理したら、古い洋服がたくさん出てきました。
古着④:thrifted clothes
“thrifted clothes” は、チャリティーショップなどで購入できる安価な古着を指す言葉です。
ここで使われている thrift という単語は、もともと「倹約、節約」を意味していました。そこから、より安価で購入できる中古販売店やチャリティーショップを thrift shop と呼ぶようになり、そこで買える洋服を thrifted clothes と呼ぶようになりました。
そのため、thrifted clothes は単に古着であるだけでなく、「とても安く買えた」というニュアンスが伴います。
My entire outfit today is thrifted clothes.
訳)今日のコーデ、全部古着なんだ。
古着⑤:vintage clothes
“vintage clothes” は、希少価値の高い古着を指して使われる言葉です。
vintage とは、もともと上質なワインを指す言葉です。そこから、ワインが年数を経れば経るほど熟成するように、作られてから時間が経って価値が高まった品々を指す際にも使われるようになりました。
そのため、vintage clothes には「第二次世界大戦中に作られた」「現存しないメーカーによって作られた」などと、付加価値が付けられていることが多いです。中には、1着数十万や数百万などと、新品より格段に高いものも存在します。
Vintage clothes can be more expensive than new ones.
訳)ヴィンテージ古着は、新品の洋服より高価なこともあります。
「古着屋」は英語で何て言う?
英語で「古着屋」を表現したい場合は、以下4種類の言い方が考えられます。
- used clothing store
- secondhand clothing store
- thrift store
- vintage clothing store
※それぞれ clothing を clothes にしても問題ないですが、お店の場合は clothing を使うケースが多いです。
※理論的には “old clothing store” も可能ですが、old は「時代遅れ」というニュアンスがあるので、あまり使われません。
これらのうち、英語圏で通じやすいのは “thrift store” と “vintage clothing store” の2つです。
thrift store は、古着に限らず格安の中古品を多数扱うお店のイメージです。主に非営利団体によって運営され、売上はチャリティとして寄付されます。
また、vintage clothing store の場合は、こだわりの上質な古着をセレクトして置いているイメージです。下手な新品のアパレル店より値段が高いものが多いでしょう。
海外では古着に特化した業態のお店があまり多くないので、used clothing store や secondhand clothing store は理解こそされるものの、具体的なお店はイメージされない可能性があります。
ヴィンテージやアンティーク、レトロなどの類語の違いは?
日本では、古着などの古い品物を指す際、ヴィンテージのほかに「アンティーク」や「レトロ」という言葉を使うこともありますね。
ここでは、これらの違いについて、詳しく確認しておきましょう。
「ヴィンテージ(ビンテージ)」とは?
「ヴィンテージ(ビンテージ)」とは、先述のように、もともとは上質なワインを表す言葉でしたが、現在では古くて良い品々を指して幅広く使われます。英語だと “vintage” と綴ります。
では、具体的にどれくらい古いものかというと、一般的には30年以上100年未満が目安とされています。
そのため、何をもってヴィンテージと呼ぶかは、時代が進むとともに変わってきます。今手元にある洋服も、数十年そのまま保有していれば、ヴィンテージとして価値が高まるかもしれませんよ。
「アンティーク」とは?
「アンティーク(antique)」は、もともとフランス語から来た言葉で、古くて希少価値の高い品物を指して使われます。英語だと “antique” と綴ります。
先述のヴィンテージと違い、アンティークは主に「製造されてから100年以上経ったもの」を表します。
今から100年以上前となると、19世紀半ばから20世紀前半であり、その頃の庶民の洋服が残っているケースは非常に稀です。中には、ゴールドラッシュで使用していたデニムパンツやオーバーオールなどが炭鉱跡から掘り起こされることもあり、それらがアンティーク古着として扱われています。
ただ、そのような品は数千万円することも珍しくないので、日常的に古着として着るのは難しいでしょうね。
「レトロ」とは?
「レトロ(retro)」とは、「昔っぽい、懐かしい」という意味を表す形容詞です。英語でも日本語とほぼ同じニュアンスで使われます。英語だと “retro” と綴ります。
洋服に関してレトロと言った場合、それはデザインなどが懐かしいことを表します。そのため、最近発売されたものでも、見た目が懐かしければ retro clothes と表現されます。
まとめ
今回は「古着」を英語で何と言うかについて、詳しく確認してきました。
古着は英語で “used clothes”、”secondhand clothes”、”old clothes”、”thrifted clothes”、”vintage clothes” などと言います。特に、製造されて数十年以上経った古着は vintage clothes と呼ばれ、希少価値が高いことから、近年高値で取引されています。
皆さんの家にも、もしかしたら珍しいヴィンテージ古着が眠っているかもしれませんよ。
それでは、これからも楽しい英語学習を。
Let’s enjoy!!