「席を譲る」「席どうぞ」など、誰かに自分の座席を提供する表現を英語で何と言うか知っていますか?

電車やバスなどの公共交通機関で高齢者や妊婦さんに席を譲ることは、日本でも海外でも大切なマナーです。英語では状況に応じて様々な表現を使い分ける必要があります。

この記事では、「席を譲る」に関する様々な英語表現から、ビジネスで使える丁寧な言い回しまで、シーン別に使い分けられる表現をわかりやすく紹介します。

「席を譲る」表現を英語で

「席を譲る」表現を英語で

日本語の「席を譲る」を英語で表現する基本的な方法です。

基本的な表現

offer one’s seat 席を譲る

Aさん
I offered my seat to an elderly lady on the train. (電車で年配の女性に席を譲りました)

give up one’s seat 席を譲る、席を手放す

make room 場所を空ける、席を譲る

英辞郎によると、「席を譲る」は “give up one’s seat”、”make room”、”offer one’s seat” で表現できます。

参照:英辞郎 on the WEB

 

使い分けのポイント

give one’s seat to ~に席を譲る

Aさん
He gave his seat to a pregnant woman. (彼は妊婦さんに席を譲りました)

let someone sit down 誰かを座らせる

vacate one’s seat 席を空ける(フォーマル)

Bさん
「席を譲る」は “offer one’s seat” が最も丁寧で一般的です。”give up” は「手放す」ニュアンスが強く、少しカジュアルな印象になります。使いたいシーンによって、表現を上手に選びましょう。

「譲る」を英語で表現

「譲る」という動作を表す英語表現です。

基本的な表現

give way 道を譲る、譲る

Aさん
Please give way to passengers getting off. (降りる乗客に道を譲ってください)

yield 譲る、譲歩する

cede 譲る、譲渡する(フォーマル)

日常的な表現

let someone go first 誰かを先に行かせる

step aside 脇に寄る、道を譲る

make way for ~のために道を空ける

Oxford Learner’s Dictionariesでは、”yield”をはじめ、様々な「譲る」の表現が状況に応じて使い分けられることが説明されています。

参照:Oxford Learner’s Dictionaries

「席を替わる」を英語で表現

席を交換したり、入れ替わったりする際の英語表現です。親しい間柄とビジネスシーンでふさわしい単語に違いがある点に注意して見ていきましょう。

基本的な表現

switch seats 席を替わる

Aさん
Would you mind if we switch seats? (席を替わっていただけませんか?)

change seats 席を変える

swap seats 席を交換する(カジュアル)

ビジネスでの表現

exchange seats 席を交換する

trade places 場所を交換する

rearrange seating 座席を再配置する

Bさん
「席を替わる」は “switch seats” や “change seats” が一般的です。友人同士なら “swap” も使えますが、ビジネスでは避けた方が無難です。まずは基本的な表現で使いこなせるように練習しましょう。

「席どうぞ」を英語で表現

相手に席を勧める際の「席どうぞ」の英語表現です。

基本的な表現

Please take my seat 私の席にどうぞ

Aさん
Please take my seat. I’m getting off at the next stop. (席どうぞ。私は次の駅で降りますから)

Please sit here ここにお座りください

Have a seat お座りください

より丁寧な表現

Please, have my seat どうぞ私の席にお座りください

You can have my seat 私の席を使ってください

Please feel free to sit here どうぞ遠慮なくここにお座りください

ジェスチャーと共に使う表現

Here you go どうぞ(席を指しながら)

This seat is free この席空いていますよ

Please, go ahead どうぞ、お先に

「席を変わりましょうか」を英語で表現

「席を変わりましょうか」を英語で表現

相手に席の交換を提案する際の英語表現です。

基本的な表現

Would you like to change seats? 席を変わりましょうか?

Aさん
Would you like to change seats? You might be more comfortable here. (席を変わりましょうか?こちらの方が楽かもしれません)

Shall we switch seats? 席を替わりましょうか?

Can I offer you my seat? 私の席をお譲りしましょうか?

より丁寧な提案

Would you like me to move? 私が移動しましょうか?

May I offer you my seat? 席をお譲りしてもよろしいですか?

Would it help if we switched places? 場所を替わったら助かりますか?

理由を添えた表現

Would you like my seat? It’s closer to the door. 私の席はいかがですか?ドアに近いですよ

Let me give you my seat. You have heavy bags. 席をお譲りします。重い荷物をお持ちですから

Why don’t you take my seat? There’s more legroom here. 私の席にどうですか?こちらの方が足元が広いですよ

Bさん
「席を変わりましょうか」と提案する際は “Would you like to…” で始めると丁寧です。理由を添えると相手も受け入れやすくなります。

まとめ

「席を譲る」に関する英語表現は、状況や相手によって使い分けることが大切です。基本的な「席を譲る」は “offer one’s seat” や “give up one’s seat” で表現します。

「譲る」という動作は “give way” や “yield”、「席を替わる」は “switch seats” や “change seats” を使います。「席どうぞ」は “Please take my seat” が最も一般的で、「席を変わりましょうか」は “Would you like to change seats?” で丁寧に提案できます。

これらの表現を使いこなすことで、公共の場でもビジネスシーンでも、思いやりのある行動を英語で表現できるようになります。ぜひバスや電車などの公共交通機関や会社・職場の日常的なシーンに実践で活用してみてください。

【参照サイト】

英辞郎 on the WEB

Oxford Learner’s Dictionaries