嫌いな牛乳をチビチビと飲む子ども、食後にチビチビと飲むスコッチウィスキー、苦手なもの、美味しく堪能して少しづつ飲む様子も「チビチビ」というオノマトペが使われます。では、英語ではどのようなフレーズでチビチビを表現すればいいのでしょうか?

この記事では、オノマトペ「チビチビ」の英語”Sipping little by little”を例文とともに解説します。さらに、チビチビを使った別の表現もみていきましょう。

オノマトペ「チビチビ」の意味とは?

「チビチビ飲む」「チビチビ食べる」「お金をチビチビ使う」など、いろいろな場面でオノマトペ「チビチビ」が使用されます。まずは「チビチビ」の意味を改めて確認します。

オノマトペ「チビチビ」とは?

小さい子どもをおちびちゃんと呼ぶことがあります。「チビ」という言葉は、そもそもすり減ることを意味する「禿びる(ちびる)」からきたと言われ、禿びるは回数を重ねてチビチビとすり減るというニュアンスで使われるようになったのです。チビを繰り返すことでできた「チビチビ」は、一度にせず、ほんの少しずつする様を表すオノマトペです。

“sip”と“little by little”の意味

オノマトペ【チビチビ】の英語とは?Sipping little by littleを紹介

さて、本記事で紹介する英語フレーズのひとつが”Sipping little by little”です。まずは、このフレーズを構成する2つのパートに分けて意味を紹介しましょう。

“sip”の意味

“sip”は“drink”に加えて、日常英会話にぜひ覚えて使いたい単語です。以下、辞書からその意味を紹介します。

“to drink, taking only a very small amount at a time”
訳)飲むこと、一度に非常に少量ずつだけ飲む。

参考:Cambridge Dictionary ”sip”

一般的な飲むという行為よりも、口に含むその量が少ないことを表すのが動詞“sip”です。カフェで熱いコーヒーを少しずつ味わうとき、ストローを使ってジュースなどを飲むときにも使用されます。

“little by little”の意味

“little by little”はある程度馴染みのあるフレーズかもしれません。日本語では「少しずつ」という意味を持ちます。

“slowly or gradually”
訳)ゆっくりと、または徐々に。

参考:Cambridge Dictionary ”little by little”

海外での留学生活に少しずつ慣れていくことだったり、新しいスキルを習得していくようなときによく用いられる表現です。

オノマトペ「チビチビ」の英語Sipping little by little

上で紹介した2つの表現を組み合わせた”sipping little by little”によって「チビチビ」を表現します。例文と合わせて使い方をみていきましょう。

”Sipping little by little”で「チビチビ飲む」

その口に含む量が少なく少しづつ飲むことを表す“sipping”に、ゆっくりと徐々にする行為を示す”little by little”を組み合わせると、ちょびちょび少しづつ飲む様子を表します。これが”sipping little by little”で「チビチビ」を表す方法になるのです。

”Sipping little by little”の使い方

”sipping little by little”を使用する際には、“sipping”の後にチビチビ飲む対象を置き、その後に”little by little”を続けます。

Aさん
My daughter doesn’t like milk, so she is just sipping it little by little.
訳)うちの娘は牛乳が苦手なので、彼女はチビチビそれを飲んでいます。
Aさん
My father was sipping his favourite Scotch whiskey little by little after dinner.
訳)父は夕食後、お気に入りのスコッチウィスキーをチビチビ飲んでいました。
Aさん
I’m sipping my tea little by little in the cafe as my friend told me that he will be late.
訳)友達が遅れると言っていたので、私はカフェでチビチビとお茶を飲んでいます。

様々な飲み物やシーンで”sipping little by little”を使って「チビチビ少しづつ飲む」ことを表現できるようにしましょう。

Nibbling on little by littleバージョン

Nibbling on little by littleバージョン

次に紹介するのは”little by little”を使う別バージョンです。ここでは、「チビチビ食べる」を表現できるようになりましょう。

Nibbling onの意味

eat(食べる)の類語語のひとつに”nibble”という単語があります。カタカナ語の発音はニブルのようにし、「かじる・少しづつかじる」などの意味があります。名詞になるとおつまみ的な食べ物を指す意味も持っています。
実際に”nibble”を使用するときには、前置詞onの後にかじる食べ物を置くことになります。

“nibbling on little by little”で「チビチビ食べる」

”little by little”を追加し、“nibbling on little by little”にすると何かを「チビチビ食べる」という表現になります。例えば、あまりお腹が空いていないときに食べ物を小さくかじって食べるようなシーンにぴったりの表現です。

Aさん
We kept nibbling on the crackers little by little while we were chatting.
訳)私たちはおしゃべりをしている間、クラッカーをチビチビ食べ続けました。
Aさん
It’s so cute to see the squirrel nibbling on a nut little by little in the park.
訳)公園でリスがナッツをチビチビかじっているのを見るのはとっても可愛いわ。

チビチビ飲むだけでなく、少しずつかじって食べるような場面でもこれで英語で表現できますね。

「お金をチビチビ使う」の英語

お金に執着し、預金することに熱心でなるべく使いたくないような人がいます。こんなときにもオノマトペ「チビチビ」が使用されます。
最後に、お金をチビチビ使うというときの英語をみていきましょう。

“spending money little by little”で「お金をチビチビ使う」

もっとも一般的にお金を使うことは、英語spend moneyで表します。本記事で何度も登場している”little by little”を追加することで「チビチビ使う」というニュアンスを出すことができます。

Aさん
You’re always spending money little by little, but sometimes it is good not to worry about it and just pay for something you like.
訳)あなたっていつもお金をチビチビ使っているけど、たまには気にせず好きなものにお金を使うのもいいよ。
Aさん
I’ve been spending my savings little by little and since I always cook for myself, I can save money.
訳)私は貯金をチビチビ使い、そしていつも自分で料理しているので、お金が節約できます。

その他にも、”stretch the money”というフレーズで「少ないお金をチビチビ使ってそれをもたせる」という面白い表現もあります。

まとめ

本記事では、オノマトペ「チビチビ」に当たる英語表現”Sipping little by little”の意味や使い方を例文とともに解説しました。チビチビ飲む、チビチビ食べる、チビチビお金を使う、このような会話をしたいときにはぜひ今回学んだフレーズを使ってみてください。