「合否を判定する」や「陽性か陰性かを判定する」など、「判定する」という言葉を英語に訳すと「Judge」や「Decision」になります。
しかし英語を話す外国人は、JudgeやDecision以外にも、色んな言い方で「判定する」を英語で言いますし、「判定結果」など他の言い回しになると直訳表現では不自然な表現にもなりがちです。
この記事では、そんな「判定する」の英語表現を例文付きで紹介します。
「判定する」を意味する英語表現
「判定する」を意味する英語表現は、主に以下の表現が代表的です。
Judge
「判定する」を英語で言いたいときは、「Judge(ジャッジ)」を使うことができます。
カタカナで「ジャッジ」と言うと、「審判を下す」や「判決を下す」など、ちょっと大げさに思えるかもしれませんが、物事を「判定する」ときにも使える英語表現なんです。
カードゲームを趣味にしている人であれば、大会で立会をする審判のことを「ジャッジ」と呼ぶので意味を連想しやすいでしょう。
カードゲームの審判(ジャッジ)は、プレイヤーがルールに則ってプレイしているかを「判定」しているので、「Judgeを『判定』の意味で使う」と言えるからですね。
意味をイメージから連想できれば、丸暗記するよりも深く頭に残りますよ。
例文↓
- The referee will judge whether the ball was in or out.
審判はボールが内側か外側かを判定します。 - It can be difficult to judge someone’s intentions just by their words.
言葉だけでは誰かの意図を判定するのは難しいことがあります。 - The jury must carefully judge the evidence presented in court.
陪審員は法廷で提示された証拠を注意深く判定しなければなりません。
Decision
Decisionも「判定する」を英語で言いたい時に役に立つ表現です。
Decisionは動詞の「Decide(決める、決断する)」が名詞の形になったものですが、「判定」の意味にもなるわけですね。
「合格か不合格かを決める(判定する)」、「有罪か無罪かを決める(判決する)」など、「どちらか決めること」がつまり「判定する」ことに繋がるので、意味を連想できますよ。
例文↓
- The judge’s decision was final in the courtroom.
裁判官の判定は法廷で最終的でした。 - She had to make a difficult decision about which job offer to accept.
彼女はどの仕事のオファーを受けるかについて難しい判断をしなければなりませんでした。 - The committee’s decision to approve the project was unanimous.
委員会のプロジェクト承認の判定は全会一致でした。
Determination
Determinationも「判定する」を英語で言いたい時に役に立つ表現です。
Determinationは先述した「Decision」と同じ意味、同じ使い方ができる英語表現で、「Determine(決める、決心する)」という動詞が名詞の形になったものです。
Decisionと同じく、「決める、決心する」ことが、「判定する」につながるイメージです。
例文↓
- The experts will determine the cause of the fire.
専門家たちは火災の原因を判定します。 - The lab tests will determine whether the water is safe to drink.
実験室の試験で、その水が飲み水として安全かどうかが判定されます。 - It’s up to the jury to determine the defendant’s guilt or innocence.
被告人の有罪または無罪を陪審員が判定する責任があります。
judgment と judgement の違い
「判定する」を英語で言う時に「Judge(ジャッジ)」が役に立つことを先述しました。
Judgeの名詞表現の「Judgement(ジャッジメント)」も「判定」を表すときによく使われます。
そんな「Judgement」ですが、綴り(スペル)を「Judgement」と「Judgment」(gの後にeがあるかないかの違い)の2パターン見ることがあります。
「Judgement」と「Judgment」は、どちらも綴り(スペル)のミスではなく、明確に違いがあるんですよ。
アメリカ英語とイギリス英語の違い
Judgment(gの後にeが来ない方)は、アメリカで好んで使われる綴り(スペル)で、Judgement(gの後にeが来る方)はイギリスで好んで使われる綴り(スペル)です。
ColorとColour、TheaterとTheatreなど、アメリカ英語とイギリス英語とでは綴り(スペル)が異なることも多いです。
JudgmentとJudgementも、アメリカ英語とイギリス英語の「綴りの違い」と言えるわけですね。
意味の違い
JudgmentとJudgementでは、アメリカ英語とイギリス英語の綴り(スペル)の違いだと前述しました。
ただし「判決」という意味で使われる場合は、Judgement(gの後にeが来る方)を使うイギリス英語でも「Judgment(gの後にeが来る方)」を使います。
以上のことから、「Judgment」と「Judgement」の違いは、アメリカ英語とイギリス英語の違い、もしくは意味の違いだと言うことができます。
「判定結果」は英語でなんて言う?
インフルエンザや新型コロナウィルスなどに感染しているかを「判定する」ことも一般的になりましたね。
こうした「判定結果」を英語で表すときは「Test result」や「Test results」を使います。
「判定」は前項で「Judge」を使うとお伝えしましたが、「判定結果」を英語で言う時には「Test result」を使うのが一般的です。
というのも、Judgeには「判決する」といったニュアンスがあるので、「Judge Result」と言うと少し大げさな聞こえ方がして、特に話し言葉で使うには「自然じゃない」と思わせてしまうからですね。
「Test(テスト)」した「Result(結果)」なので、「判定結果」の意味になるイメージです。
例文↓
- The doctor will inform you of the test results tomorrow.
医師は明日、あなたにテストの判定結果をお知らせします。 - The test results showed that the patient is in good health.
テストの判定結果によれば、患者は健康です。 - We are still waiting for the official test results to confirm the diagnosis.
診断を確定させるために、公式な判定結果をまだ待っています。
まとめ
この記事では、「判定する」を意味する英語表現について、細かい意味やニュアンスごとに例文付きで紹介しました。
ここまでお読みのあなたは、「判定する」を英語で言う時の自然な言い方、ほんの少しだけ綴り(スペル)が違う時の意味や使われ方の違い、「判定結果」を英語で言う時の自然な言い方について、十分な知識が身についているでしょう。
この記事でお伝えした内容があなたの英語表現をより豊かにできれば幸いです。