皆さんは「ゲシュタルト」の意味をご存じでしょうか?
こちらの記事では、「ゲシュタルト」の日本語の意味の紹介はもちろん、関連表現の「ゲシュタルト崩壊」や「ゲシュる」、「ファイナルファンタジー現象」に関しても触れていきます。
これらの情報を全て「英語」で言えるような構成となっているので、日本語での「ゲシュタルト」を学べるだけでなく、英語での意味も理解できるのです。
「ゲシュタルト」の意味とその周辺知識を付けたい方は、ぜひ一緒に勉強していきましょう。
「ゲシュタルト」とはどういう意味?
まずは「ゲシュタルト」に関して、色々な側面から見ていきましょう。
ここから紹介する内容はざっくりこんな感じです。
- 「ゲシュタルト」の意味
- 「ゲシュタルト心理学」とは
- 「ゲシュタルト崩壊」の使われ方
どれも「ゲシュタルト」に関する表現ですが、知っておくと非常に便利なので覚えておきましょう。
では、早速始めていきます。
「ゲシュタルト」は「ゲシュタルト心理学」の基本概念を指す
ゲシュタルト心理学の基本概念。全体を、部分の寄せ集めとしてでなく、ひとまとまりとしてとらえた、対象の姿。形態。 引用:OxfordLanguagesより
結論から言うと、「ゲシュタルト」は「ゲシュタルト心理学」の基本概念(全体をひとまとまりとして捉えること)を指します。
では、そもそも「ゲシュタルト心理学」とは何を指すのでしょうか?
「ゲシュタルト心理学」は「心理学の一学派」である
ゲシュタルト心理学(ゲシュタルトしんりがく、Gestalt Psychology)とは、心理学の一学派。人間の精神を、部分や要素の集合ではなく、全体性や構造に重点を置いて捉える。この全体性を持ったまとまりのある構造をドイツ語でゲシュタルト(Gestalt :形態)と呼ぶ。 引用:ウィキペディアより
「ゲシュタルト心理学」はつまり、心理学上の一つの考え方であるという事でしょう。
内容は「人間の精神を全体性や構造に重点を置いて捉える」が核となるので、マメ知識として脳の片隅に残しておくと良いかもしれません。
「ゲシュタルト崩壊」は「全体性が失われること」を指す
ゲシュタルト崩壊(ゲシュタルトほうかい、独: Gestaltzerfall)とは、知覚における現象のひとつ。 全体性を持ったまとまりのある構造(Gestalt, 形態)から全体性が失われてしまい、個々の構成部分にバラバラに切り離して認識し直されてしまう現象をいう。幾何学図形、文字、顔など、視覚的なものがよく知られているが、聴覚や皮膚感覚、味覚、嗅覚においても生じうる。 引用:ウィキペディアより
「ゲシュタルト崩壊」は、ここまで学んできた「ゲシュタルト」が「崩壊」する、つまり「全体性が失われる」という事です。
最近ではTwitterやアニメでも使われるこの「ゲシュタルト崩壊」という言葉ですが、根幹はこちらで紹介した内容が元ネタとなっています。
「ゲシュタルト」は英語で何て言う?
ここからは「ゲシュタルト」に関する表現を、英語にして解説していきます。
実は「ゲシュタルト」という言葉は、英語ではなく「ドイツ語」となるので、少し特殊な訳され方をする場面もあるのです。
色々複雑な表現となるので、一緒に勉強していきましょう。
「ゲシュタルト」は英語で”gestalt”と表現する
「ゲシュタルト」を英語で表現する場合、”gestalt”と書きます。
正し、英語でも表現は出来ますが、この単語は「ドイツ語」として覚える方が良いでしょう。
ドイツ語で”gestalt”は「形の全体像」を指す言葉であり、先に紹介した「ゲシュタルト心理学」のことを指します。
「ゲシュタルト心理学」は英語で”gestalt psychology”になる
「ゲシュタルト心理学」を英語にする場合、”gestalt psychology”と表現します。
“psychology”は、「サイコロジー」と発音する名詞表現であり、意味は「心理学」です。
日本語と単語の並び方は一緒なので、「ゲシュタルト心理学」=”gestalt psychology”そのまま覚えてしまうのが良いでしょう。
「ゲシュタルト崩壊」は英語で”gestalt collapse”となる
「ゲシュタルト崩壊」を英語にする場合、”gestalt collapse”となります。
正し、この書き方はあくまでも「無理やり直訳した形」にすぎません。
本来”gestalt”は、ドイツ語なので、「ゲシュタルト崩壊」もドイツ語で表現する必要があります。
そんな「ゲシュタルト崩壊」を本来の書き方で書くと、”Gestaltzerfall”となるのです。
「ゲシュタルト」の関連表現
次は「ゲシュタルト」の関連表現を見ていきましょう。
日本語の「ゲシュタルト」と繋がりのある言葉をピックアップしたので、一緒に見ていきましょう。
「ゲシュる」= 「ゲシュタルト崩壊する」の略称表現
「ゲシュる」は、結論から言うと「ゲシュタルト崩壊」を指す、略称表現となります。
TwitterなどのSNSで極まれに使われる表現方法であり、あなたに「ゲシュタルト崩壊」が起こった際に使える表現です。
ちなみに「ゲシュる」自体がマイナーな表現なので、英語にする場合はそのまま”gestalt collapsed”や、ドイツ語で”Gestaltzerfall”と表現するのが良いでしょう。
「ファイナルファンタジー現象」= 「最終回発情期現象」
「ファイナルファンタジー現象」は、大人気少年漫画である『銀魂』の74巻で出てきた、ネタの表現です。
『銀魂』では、数多くのアニメやゲームを面白おかしく模倣し、『銀魂』風の面白さに落とし込むという手法で多くの笑いを届けてきた大人気作品となります。
つまり、この「ファイナルファンタジー現象」も、言葉だけ聞くと「スクエニのFFのこと?」と勘違いしてしまいそうですが、全く関係ないので間違えないようにしましょう。
ちなみに、『銀魂』内で取り上げられた「ファイナルファンタジー現象(最終回発情期)は、下記のように解説されています。
昨今の漫画によくみられる最終回付近に次々に登場人物のカップリングが成立する現象を指す。 引用:銀魂74巻より
「ゲシュタルト」を英語で使った例文紹介
「ゲシュタルト」に関する解説はたくさんしてきたので、最後は応用編と行きましょう。
ここからは、「ゲシュタルト」を使った例文を紹介していきます。
日本語ではなく、英語で「ゲシュタルト」に関する文章を作ったらどうなるのかを確認していきましょう。
ゲシュタルトは心理学の考え方の一つだ
- Gestalt is one of those psychological ideas.
こちらの文章は主語”Gestalt”の説明を、”is”以降でしているシンプルな文章です。
「~の内の一つ」は、本文にもある通り”one of those ~”と表現できます。
また、”idea”は「考え方」という意味を持つ、名詞表現なので、一緒に覚えておきましょう。
何もかもがゲシュタルト崩壊して大変だ
- I’m having a hard time with the gestalt collapse of everything.
“I’m having a hard time with ~ (~が理由で大変だ)”という、セット表現を使った例文です。
~以下にあるのは「ゲシュタルト崩壊して」という理由の部分に当たるので、本記事で学んだ“gestalt collapse”または、“Gestaltzerfall”を入れましょう。
最後にある”of everything”には、「~の何もかも」という意味があるので、使えるようになると便利な表現です。
「ファイナルファンタジー現象」はFFシリーズと関係ない
- The “Final Fantasy phenomenon” has nothing to do with the FF series from Square Enix.
最後に紹介するのは、「ファイナルファンタジー現象(Final Fantasy phenomenon)」を使った例文です。
“phenomenon(現象)”は、試験でもよく出てくる英単語なので、綴りが多少難しくても、パッと言えるようになっておくと良いでしょう。
文章の核となるのは”A has nothing to do with B”という、「AはBと関係ない」の便利表現なので、セットで覚えておくことをおすすめします。
あとは、“FF series from Square Enix(スクエニのFFシリーズ)”とすることで、先の「ファイナルファンタジー現象」と「FFシリーズ」が別物であることを強調している点にも注目です。
まとめ
こちらの記事では「ゲシュタルト」に関する、様々な情報を解説してきました。
サラッとおさらいすると、「ゲシュタルト」は「ゲシュタルト心理学」を指し、それが崩れることを「ゲシュタルト崩壊」と言いましたね。
また、「ゲシュタルト」を英語にすると”gestalt”となりますが、本来は「ドイツ語」であるという点も忘れないようにしましょう。
ここまで読んでいただき、ありがとうございました。