仕事や趣味など、同じことをし続けているとパフォーマンスが落ちてしまうことがあります。そんなとき、ちょっと気分転換をすることは生産性を上げるためにとても有効ですよね。

とはいえ、やり過ぎは禁物。先日仕事の気分転換にアニメを観始めたところ、止まらなくなり深夜になってしまいました。気分は転換しても、目的までは転換しないように注意が必要ですね。

ということで、今回のテーマは「気分転換」です。

英語には気分転換に相当する表現が数種類ありますが、この記事ではそれぞれのニュアンスの違いを詳しく説明していきます。

これを読めば、英語でも適切な気分転換ができるようになりますよ。

それでは、早速始めていきましょう!

「気分転換」は英語で何て言う?

「気分転換」に相当する英語表現は、主に以下の6種類があります。

  • for a change of pace
  • clear one’s head
  • some fresh air
  • be refreshed
  • take a break
  • get rest

「そんなにたくさん覚えられない!」と思った人も多いかもしれませんが、大丈夫です。すべてを覚える必要はありません。

6種類は日本語の気分転換にニュアンスが近い順に並んでいるので、まずは1つ目の “for a change of pace” から、余力があれば “get rest” まで順々に覚えていってください。

それでは、6種類それぞれの意味やニュアンスの違いについて、1つひとつ詳しく確認していきましょう。

for a change of pace

for a change of pace

“for a change of pace” は直訳すると「ペースを変えるために」という意味です。pace は特に「歩く速度」を表すので、「同じ速度で歩かず、たまにはゆっくりしたり寄り道したりしてみよう」といったニュアンスです。

気分転換の中でも、普段と違うことをして気分を変えるという意味で使われます。

Aさん
I want to go somewhere for a change of pace!
訳)気分転換にどこか行きたいなー。

 

また、”for a change” だけでも気分転換という意味で使うことができます。ただし、この場合は「いつもと違って」「たまには」という意味でも使われます。

Aさん
Please cook by yourself for a change.
訳)たまには自分でご飯作ってよね。
Bさん
I can only make cup noodles.
訳)カップヌードルしか作れないよ…。

 

clear one’s head

“clear one’s head” は直訳すると「頭をきれいにする」という意味です。clear は「何も無いまっさらな状態にする」ことを表すので、ゴチャゴチャいろいろなものに溢れている頭の中を整理するニュアンスです。

何かを考えていて行き詰っているときの気分転換には打ってつけの表現です。

one’s の部分には my、your、his、her など「〇〇の」を表す言葉(所有格)が入ります。

Aさん
I’ve been thinking about a new story for a week, but nothing comes up with me.
訳)1週間ずっと新しいストーリーについて考えてるんだけど、何も思いつかないんだ。
Bさん
You need to clear your head.
訳)気分転換が必要だね。

 

some fresh air

some fresh air

“some fresh air” は「新鮮な空気」という意味。日本語でも「(気分転換のために)空気を入れ替えよう」などとよく言いますが、それとほとんど同じ意味です。

物理的に、もしくは心理的に、空気がどんよりと重く淀んでいるシチュエーションでの気分転換にピッタリの表現です。

実際に使う際には、get some fresh air、need some fresh air などと動詞を補って使います。

Aさん
Let’s go outside and get some fresh air!
訳)外に出て新鮮な空気を吸いに行こう!

 

ただし、some fresh air という表現は、文字通り新鮮な空気を表すのが本来です。そのため、そもそも屋外にいて空気が新鮮な場面は不自然に響くので注意しましょう。

Aさん
I need some fresh air!
訳)新鮮な空気が必要だなー。
Bさん
We are in the depth of a grassland now.
訳)草原のど真ん中にいるんだけどなー。

 

be refreshed

日本語でも気分転換と近い意味で「リフレッシュ」と言いますが、それを英語にすると “be refreshed” となります。英語の refresh は他動詞(~させる)なので、自分がリフレッシュするという意味では受け身になる点に注意しましょう。

refresh という単語の原義は「再び(re)新鮮にする(fresh)」なので、溜まった疲労やストレスなどを除去して本来の状態に戻すニュアンスで使われます。

Aさん
How was your trip to Kyoto?
訳)京都旅行はどうだった?
Bさん
It was wonderful! I was refreshed completely.
訳)素晴らしかった!完全にリフレッシュできたよ。

 

take a break

take a break

気分転換のための休憩を取る場合は、“take a break” という表現が適切です。

break はもともと「壊す」という意味の動詞ですが、続いている物事の流れを壊すことから、休憩や休息を表す名詞としてもよく使われます。日本語でも「コーヒーブレイク」などと言いますよね。

そのため、根を詰め過ぎないように一息入れるというニュアンスで使われることが多い表現です。

Aさん
It’s about time to take a break.
訳)そろそろ気分転換が必要な時間だね。
Bさん
How many times are you willing to take a break a day?
訳)1日に何回気分転換すれば気が済むの?

 

具体的に何から気分転換したいかを表したい場合は、”take a break from ~” と from を添えて表現します。

from は前置詞なので、後ろに動詞を持ってくる場合は ~ing の形にするよう注意しましょう。

Aさん
I try to take a break from reading every one hour.
訳)読書をするときは1時間ごとに休憩するようにしています。

get rest

break よりも明示的に、頭や身体を休めることを表す際は “get rest” と言いましょう。

気分転換というよりは「休息」に近い表現です。本当に rest が必要になる前に、ここまでに挙げた気分転換をして無理をしないようにすることが大切ですね。

Aさん
I have no tasks today, so I can get some rest.
訳)今日は仕事が無いから、やっと休めます。

まとめ

今回は、「気分転換」を英語で何と言うかについて詳しく確認してきました。

いろいろな表現がありましたが、気分転換の仕方は人それぞれ。どれが正解という決まりはないので、今回の内容を参考に、そのときどきの気分で使い分けていきましょう。

それでは、これからも楽しい英語学習を。

Let’s enjoy!!