「わかりやすい人だな」
「わかりやすいプレゼンでした」
「わかりやすい」は簡潔、明瞭、単純、理解しやすいなど様々な意味を含んだ言葉ですが、「わかりやすい」と言ったほうがシンプルに伝わることがあります。
外国人との英会話でも「わかりやすい」が言えるようになると、コミュニケーションに役立ちます。
そこで、この記事では英語「わかりやすい」をわかりやすく解説していきましょう!
わかりやすいって英語でなんて言うの?
「わかりやすい」は「分かる」と「易い(やすい)」から作られた言葉。
「易い(し易い)」に注目してみると、この単語を使うんだ!という発見があります。
それが、たやすい・楽な・安易な・容易なという意味をもつ「easy」です。加えて、理解する・分かる・把握するという意味の「understand」を組み合わせます。
すると、easy to understandというフレーズになります。これこそが、理解することがたやすい=わかりやすい、となるわけです。
この解説で皆さんが「わかりやすい!」と言ってくださっていると嬉しいです。さらにわかりやすくするためには、もちろん例文ですね。
主語+be動詞+easy to understand.の形をチェックしてください。
The explanation is easy to understand.
訳)この説明はわかりやすいです。
なぜわかりやすいのか、「具体例」という情報を付け足してみましょう。
The explanation with specific examples is easy to understand.
訳)具体例を挙げての説明はわかりやすいですね。
The English lesson for TOEIC was easy to understand.
訳)TOEICのための英語のレッスンがわかりやすかったです。
The map to your house was easy to understand.
訳)あなたの家までの地図、わかりやすかった。
ここまでいかがでしょうか?
さらに、easy to understandを一つの単語で置き換えることができるので紹介します。
しっかりと分かった・明快な・はっきりした・曖昧さがないなどの意味をもつclearを使い、主語+be動詞+clear.の形にする言い方です。
The explanation was clear.
訳)その説明ははっきりと明快だった。
はっきりとしていて明快な説明=わかりやすいとなります。
上述の例のように具体例を挙げた説明であれば、さらに曖昧さがなくなりわかりやすくなるというイメージです。
It’s clear to see, her grumpy face tells me that she is not happy.
訳)不機嫌な彼女の顔をみれば、ハッピーでないことは一目瞭然だ。
正直に気分を顔にだす彼女→わかりやすいということですね。
このように、「わかりやすい」は以下2つのフレーズになります。
主語+be動詞+easy to understand. 主語+be動詞+clear.
「わかりやすい」に続く言葉(わかりやすい人、わかりやすいプレゼン、わかりやすい情報)
さて、わかりやすいを使った言葉はいろいろあります。
- わかりやすい人
- わかりやすいプレゼン
- わかりやすい情報
それぞれを詳しくみていきましょう。
わかりやすい人
わかりやすい人とはすべて顔に書いてあるとも言われるように、表情が豊かで周りから理解されやすい人を指します。
接しやすかったり、困ったときでも助けられたりしてお得な面をもっています。
ここでも「接しやすい」と表現がでてきましたが、前出のようにeasyを使い、easy personでわかりやすい人とすることができます。
You are such an easy person!
訳)なんてわかりやすい人なんだ!
何かの言い訳をしているものの、罪悪感が顔にでてしまうような人。わかりやすいですね!なお、この英文の後ろには実はto understandがついていることも理解しておきましょう。
もう一つ、simpleを使った表現も紹介しましょう。
My boyfriend told me I’m a simple person.
訳)彼から私は単純な人間だと言われたの。
単純で複雑でない=「わかりやすい」になります。
皆さんの周りにもわかりやすい人、いますか?もしかして、皆さんご自身がそうだったりするかもしれませんね。ちなみに筆者のイギリス人パートナー、かなりわかりやすい人です。
わかりやすいプレゼン
プレゼンテーションを準備する、参加した会議でプレゼンを聞くなど、ビジネスでプレゼンが活発に行なわれます。
プレゼンの目的は説明をすることによって聞き手の行動を促すことにあり、新商品や新サービスの提供には欠かせないからです。
このプレゼンが相手にとってわかりやすいかそうでないかは重要です。
プレゼンテーションはそのままpresentationなので、覚えやすいですね。そしてclearを使ってわかりやすいことを表現します。
Thank you. Your presentation was very clear and we are pleased to say we would like to have a contract with the product.
訳)ありがとうございました。プレゼンはとてもわかりやすく、この製品で契約したいと考えます。
わかりやすいプレゼンによって、商品の魅力を十分に伝え商談成立です。
Your presentation was very easy to understand.とすることも可能ですが、clearは見やすい、聞きやすい、理解しやすいという総合的な意味をもつ形容詞であり、プレゼンの必須要素である視覚的な要素も含めてわかりやすいんだという点で捉えてください。
わかりやすい情報
わかりやすい情報とはその情報量が少な過ぎず、また多過ぎず、受け取り手が欲しい結論がわかりやすい言葉によって伝えられるものと言えます。
情報はinformationやinputなどを使い、concise(コンサイス)でそれらが簡潔だという表現にします。
The information is very concise.
訳)この情報はとても簡潔だ。
The information should be more concise.
訳)この情報はもっと簡潔にすべきだ。
これらの後にもやはり、to understandがあることをイメージすると、無駄のない簡潔でわかりやすい情報となるのがイメージできますね。
わかりにくいは何ていう
わかりやすく説明するためにあれこれ言うことで逆にまどろっこしくなり、わかりにくくなってしまう残念な結果になることも。
そんなときは、わかりやすいのeasyやclearを使って否定文にする方法も一つの手です。もしくはそれらの反対語を使う、またはわかりにくくて混乱するという言い方をすることもできます。
具体的にみてみましょう。どの英文も「このグラフはわかりにくいですね」の意味になります。
否定文にするとき
- This chart is not easy to understand.
- This chart is not clear.
反対語を使うとき
- This chart is difficult to understand.
- This chart is unclear.
他の表現にするとき
- This chart is confusing.(紛らわしい→わかりにくい)
- This chart is hard to see.(見づらい→わかりにくい)
- This chart is too complicated.(複雑すぎる→わかりにくい)
丁寧に言うとき
わかりやすいなら褒め言葉、しかし相手にわかりにくいと伝えるにはよっぽど親しい間柄でなければ丁寧な表現にすべきでしょう。
そんなときに便利なのが、英語のクッション言葉です。
「残念ですが」というような言い方でクッションの役目により会話を和らげるとともに、わかりにくいことをしっかり伝えることができます。
- I’m afraid that this chart is difficult to understand.
- I’m terribly sorry but this chart is difficult to understand.
- Unfortunately this chart is difficult to understand.
これ、わかりにくいですよ!といきなり言うのではなく、相手に失礼のないようにしながらもわかりにくいことを伝えるようにしましょう。
まとめ
- 「わかりやすい」はeasy to understand/clear
- 「わかりやすい人」はeasy person
- 「わかりにくい」はnot easy to understand/difficult to understand/not clear/unclearなど
今回の記事、わかりやすかったでしょうか?
そんなときは英語で何と言いますか?
わかりづらかった場合でもぜひ「いや~わかりにくかったですよ」の言い方を頭のなかでエクササイズしてみてくださいね!