“thing”は「もの」や「こと」を表す英語表現です。「”stuff”も同じくもの・ことを表す英語表現だけどどうやって使い分ければいいの?」「あと”thing”と”things”の違いについても知りたい。」と疑問に思っている方もいらっしゃるのではないでしょうか。

そこで本記事では、“thing”の意味や、”things””stuff”との違いについて例文付きで詳しく解説します。

記事を最後までチェックすれば、英会話の中で”thing”を使いこなせるようになりますよ。また”thing”と似ている”things””stuff”と英会話の中で間違って使ってしまうこともなくなります。

“thing”について詳しく知りたくてこのページにたどり着いた方は、ぜひ記事を最後までチェックしてみてください。

“thing”の意味、読み方、発音

"thing"の意味、読み方、発音

“thing”は「もの」や「こと」を表す英語表現です。「もの」と訳すのか「こと」と訳すのかは、英文によって異なります。

読み方は、カタカナで表記すると「スィング」のように発音します。日本人が苦手とする”th”が含まれているため、正しく発音しようとすると苦労するでしょう。

“thing”を使った例文は以下の通りです。

Aさん
I have a lot of things to do.
訳)私にはやるべきことがたくさんあります。

 

上記の例文だと、「もの」と訳すのは意味的におかしいですよね。よって「こと」と訳すのが正解となります。

Aさん
I buy things to eat and drink at that store.
訳)私はあの店で食べものと飲みものを買います。

上記の例文だと「もの」と訳すのが適切で「こと」と訳すと意味が通じなくなるはずです。

このように「もの」と訳すのか「こと」と訳すのかは、英文によって異なります。

“stuff”の意味、読み方、発音

"stuff"の意味、読み方、発音

“stuff”も”thing”と同様に「もの」や「こと」と訳します。

もちろん”stuff”と”thing”に違いはあるのですが、両方ともほとんど同じ意味として使用されます。

“stuff”を使った例文は以下の通りです。

Aさん
I have a lot of stuff to do.
訳)私にはやるべきことがたくさんあります。

Aさん
What’s this sticky stuff all over the floor?
訳)床全体に広がってる、このベタベタしたものは何ですか?

“thing”と”stuff”の3つの違い

"thing"と"stuff"の3つの違い

“thing”と”stuff”の違いは、以下の3つです。

  • 使用されるシチュエーションの違い
  • 言葉のニュアンスの違い
  • 可算名詞か不可算名詞かの違い

それぞれ例文付きで詳しく見てみましょう。

使用されるシチュエーションの違い

“thing”と”stuff”では、使用されるシチュエーションが異なります。

どちらも似ている言葉なのですが、”thing”は”stuff”に比べてフォーマルな意味を持ちます。また”stuff”は”thing”に比べてカジュアルな意味を持ちます。

“thing”をカジュアルな場面で使うことはあっても、「もの」や「こと」という意味で使われる”stuff”は、原則フォーマルな場面で使われることはありません(ただし「もの」や「こと」以外の”stuff”はフォーマルな場面でも使われます)。

“stuff”はものごとをいい加減に言うときのスラングとしても使われるという点を覚えておきましょう。

日本語に例えるなら「〜やつ」というイメージですね。例えば以下のような日本語です。

  • 昨日のやつ見た?
  • こっちの安いやつの方がいいかな〜

“stuff”をカジュアルに使う際の例文は以下のとおりです。

Aさん
Hawaiian pancake is hot stuff right now.
訳)ハワイのパンケーキは今流行っています。

上記の例文では、”hot stuff”=「流行のもの」となっています。

言葉のニュアンスの違い

“thing”と”stuff”では、言葉のニュアンスが異なります。

具体的には、”thing”はどちらかといえば狭い範囲を表現する際に使われます。一方”stuff”は広い範囲を表現する際に使われます。

例えば先ほど紹介した以下の2つの例文を見てください。

Aさん
I have a lot of things to do.
訳)私にはやるべきことがたくさんあります。

Aさん
I have a lot of stuff to do.
訳)私にはやるべきことがたくさんあります。

どちらも”thing”か”stuff”かが異なるだけで、他は全く同じ英文です。日本語訳も全く同じになっていますが、”stuff”の方が、ある限られたジャンルの中にやるべきことがたくさんあるというニュアンスになります。

一方”thing”の場合は、ジャンルが限られているのではなく、やるべきジャンルがたくさんあるといったニュアンスになります。

可算名詞か不可算名詞かの違い

“thing”と”stuff”には、可算名詞か不可算名詞かといった違いがあります。まず”thing”は可算名詞なので、”things”とすることができます。

一方で”stuff”は不可算名詞なので”stuffs”とすることはできません。

つまり”thing”はものごとの数が限定できる際に使用され、”stuff”はものごとの数が限定できないときに頻繁に使用されます。

“thing”と”stuff”を使った例文を見てみましょう。

Aさん
I have two more things to do.
訳)私にはやるべきことがあと2つあります。

上記の例文では、やるべきことは「2つ」と決まっているため”stuff”を使うことはできません。

Aさん
Have you got your stuff yet?
訳)もう君のもの(荷物)は持った?

一方上記の例文では、荷物がいくつあるのかははっきりしないため”thing”よりも”stuff”を使った方が適切です。

“thing”と”things”の違いや使い分け方

"thing"と"things"の違いや使い分け方

“thing”と”things”の違いは単純で、ものごとが1つだけなのか、1つ以上あるのかによって使い分けます。

まず”thing”の場合は、ものごとが1つだけの場合に使用されます。一方”things”の場合は、ものごとが複数ある場合に使用されます。

英語では、単数形と複数形があり、2つ以上のものを表現する際には、単語の最後に”s”を付けますよね。”thing”と”things”の違いもそれと同じように考えていれば問題ありません。

細かいところですが、両者を使い分けられるようになるといいですね。

まとめ

“thing”の意味や、”things””stuff”との違いについて例文付きで詳しく解説しました。

“thing”という英語表現に関する知識は深まりましたでしょうか?”thing”について分かったら、あとは実際の英会話で使ってみるだけです。頭の中に知識として入れておくだけではなく、実際に使ってみなければ意味はありません。

早速本日の英語学習や英会話に”thing”を意識して取り組んでみましょう。また今回のように分からない英語表現に出会った際は、その場ですぐに調べる習慣を付けましょう。

そうすることであなたの英語力は、少しずつ確実にアップしていきます。