毎日があっという間に過ぎていきますね。そんな生活のなかでも皆さん、人生を楽しんでいますか?いきなりの質問ではありますが、人生は一度きり、実に大切な考え方ではないでしょうか?

本記事で紹介するスラングyoloはそんな考え方を表現するネットスラングです。yoloの意味や使い方を解説するとともに、アルゴリズムにまで関係しているyoloも紹介しましょう。

yoloとは – スラング

yoloとは - スラング

yolo(またはYOLO)は、あるフレーズを省略したスラングです。
まずは、ネットスラングであるyoloがどんな意味を持っているのか紹介しましょう。

You Only Live Once

他のネットスラングがそうであるように、yoloも頭文字を集めて作られた言葉です。
You(y)only(o)live(l)once(o)で”yolo”、読み方はヨーローです。

You only live onceを日本語に訳してみると「人生はたった一度っきり」「人生は一度だけ」のようになるでしょう。
そこから、あなたにとって人生は一度きりしかないわけで、リスクを伴ってもしたいことをする、またはのびのびとした行動をとるというときに使用されます。

Drakeのラップで広がったyolo

カナダ出身のラッパー、Drake(ドレイク)を知っていますか?彼の曲にThe Mottoがあり、このなかでYOLOが3回登場します。この曲がきっかけでyoloが広まったそうです。
タイトルをThe Mottoとするこの曲ですが、You only live once: that’s the motto YOLOという歌詞が含まれています。このように「人生はたった一度っきり」がモットーの一つとして使われています。

yoloの使い方

次に「人生は一度っきり」の意味を持つyoloがどのようにネイティブに使われているのかを紹介します。

BBC Learning Englishからyoloを紹介

イギリスBBC Learning EnglishがYOLOについて2分半の動画を載せていますので、ここで紹介しましょう。皆さんもぜひ試聴してみてください。

引用:BBC Learning English ”YOLO”

まず、相手のポップコーンを食べちゃった女性が”YOLO”と言います。Yes, I did. YOLO.と言った後に、yoloの定義を説明する言い訳で「人生は一度きり。あまり先を心配しすぎないこと」と述べた後、Well, I was hungry so I ate it, YOLO.なんておちゃめに言います。
さらに、男性のほうが新車を買うことを決め、高いけれどねYOLO.と話します。自分にとって高い買い物でも、人生は一度、したいことをするというニュアンスです。
その後も、YOLO.の応酬が続く面白い動画ですので、ぜひ数度聴いてみてくださいね。

yoloの例文

では、「人生はたった一度っきり」の意味を持つyoloの例文をさらにみていくことで、使い方を理解していきましょう。yoloは、リスクがあってもしたいことをする、またはのびのびと行動をするときに使用されます。

Aさん
I’ve decided to move to England, yolo!
訳)イングランドに移住することにしたよ、人生最大に楽しまないと!
Aさん
My sister had cosmetic surgery on her nose. YOLO.
訳)姉は、鼻の美容整形手術を受けました。人生は一度きりだ。

日本語に「清水の舞台から飛び降りる」ということわざがありますが、一世一代の決断をすることを意味します。そういう決意であることは、リスクがあってもしたいことをするyoloに共通するものがあるでしょう。

yoloの今?

本記事ではyoloを紹介していますが、実は、何年も前のスラングで今はほぼほぼ使われていない言葉になりました。スラングは移り変わる言葉であり、DrakeのThe Mottoも2011年のリリースですから納得できますね。

Z世代(11~26歳)対象のある調査で、ミレニアル世代(28~43代)にとっての流行語は基本的に「ダサい」ということですが(汗)、yoloも今や古めのスラングになっています。

yoloからDIFTP

そこで、yoloが今ではどのような表現になっているのか紹介しましょう。
yoloはDIFTPに変化しました。DIFTPは”Do It For the Plot”の略になります。これはあなた自身をあなたの人生というストーリーの主人公と考えて、何が起ころうともその物語を進めるように行動することという意味で使用されます。
とは言え、時が経てばDIFTPに変わる新しいスラングが登場する確率は大です。

yolo – 物体検出

さて物体検出とは、画像のなかから特定の物体の位置、種類や個数といった情報を認識する技術を言います。このとき、yoloが「人生は一度きり」の意味とは異なる形で使用されます。

You Only Look Once

物体検出(またはオブジェクト検出)は、英語でobject detectionと表現します。
画像認識に必須である物体検出object detectionのなかでも新しいアプローチで最新のアルゴリズムがYOLO(You Only Look Once)です。人生一度きりの”You Only Live Once”にかけて作られた言葉です。
YOLOは車両と歩行者の検出、小売業界で商品の在庫管理などで使用されます。

Aさん
The latest YOLO models are real-time object detection systems that use the algorithm and identify and classify objects in a single pass of the image.
訳)最新のYOLOモデルは、アルゴリズムを使用して、画像を1回通過するだけで物体を識別および分類するリアルタイムオブジェクト検出システムである。

yolo – 画像認識

yolo - 画像認識

画像認識とは、画像に映る人や物を認識する技術です。上で紹介した物体検出、また顔認識も含まれます。例えばAIを使い、コンビニの無人化であったり、倉庫の運営を最適化から、がん細胞の種類の判別などが可能となります。

Image Recognition

画像認識にもYOLOアルゴリズム(You Only Look Once)が利用されています。

Aさん
A technique called YOLO divides the entire image into a grid in advance, and then simultaneously identifies the type and location of objects in each region.
訳)YOLOと呼ばれる技術は、画像全体をあらかじめグリッドに分割、各領域内の物体の種類と位置を同時に識別する。

物体検出も画像認識も専門的で難しい印象ですが、身の回りで使用されています。YOLOはYou Only Look Onceの略で技術的に使用されている表現ということだけでも押さえましょう。

人生の英語 – スラング2選

You Only Live Onceの略yoloには「人生一度きり」の意味がありました。しがらみにとらわれず考えすぎず、自分の人生を謳歌したいですね。意識を変えるために、海外に出ることも役立つかもしれません。
最後に、人生に関するスラングを2つ紹介しましょう。

life is short

歳を重ねるほど、多くの人が感じるのがlife is shortでしょう。life is shortには「人生は短い」だけでなく、だからこそできることは楽しんだり、したいことはすべきというニュアンスが含まれています。
私の周りのイギリスにいるイギリス人や外国人は本当にlife is shortを使います。そんなときは、ほぼほぼ楽しまなきゃ損!の意味で使われます。

Aさん
I’m stuck in work, I have to cancel going to watch the football match.
訳)仕事忙しくってさ、サッカーの試合を観に行くのをキャンセルしないといけないよ。
Bさん
Life is short! You can manage your work tomorrow, as you were looking forward to the game!
訳)人生は短いよ!試合を楽しみにしてたんだから、明日の仕事はなんとかなるよ!

get a life

人にばかり頼らないで「もっとしっかりしなさい」「一人前になりなさい」「何が大切か考えろ」などと言いたいときのフレーズがget a lifeです。

Aさん
Stop moaning, Get a life!
訳)愚痴ばっかり言ってないで、しっかりしろ!

ダラダラ不平を言って行動しないような人がいたらget a lifeの対象です。yolo!ですしね。

まとめ

You Only Live Onceの略がyolo、人生は一度だけだししたいことはする、ときにはリスクをとってすべきことがある、小さいことを気にせずにのびのびと暮らす、といった意味を持ちます。
スラングlife is shortも、いつの時代にも使われる名言です。本記事をきっかけに、どんな人生を送っているか立ち止まって考えてみるのもいいですね。という筆者はlife is shortを日々感じています。自分優先、少しくらいわがままになってもいいのではないでしょうか?

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