海外旅行に行くと、思わぬところで注意されることがあります。観光で美術館に訪れ、展示品の写真を撮ろうとしたら係員に止められたとか、皆が注意している足元をよく見ずに歩いたらすっころんでしまったとか・・・。このような注意すべきところには、現地の言葉で注意を促す看板などがあったりします。普段目にしている日本語ならサッと読めるものですが、読みなれない英語などだと頭が勝手にスルーしてしまうことも!そうならないように、今回は「注意」という英単語と、「注意して!」と咄嗟に言う表現をご紹介していきます。
attention
Attentionは、一般的な「注意」全般に使える汎用性の高い単語です。学生時代を思い返してみると、Pay attention to~という熟語を何度も覚えた記憶はないでしょうか。これは「~に注意を払う」という意味です。
Attentionは生徒たちに注目してほしい先生がそう叫ぶシーンなどもあるので、「注意」以外に「注目」や「関心」という意味もありますね。ハリー・ポッターに出て来るホグワーツ魔法魔術学校の校長、ダンブルドア先生が、”Attentiooooon!!”と言って、生徒を静かにさせるシーンは4巻などで見られます。
また、飛行機内ではアテンションプリーズなんて言葉が有名だったりしますよね。これらは「注意」というよりは「注目してください」という意味合いの方が強く出ています。
advice
Adviceはそのまま「アドバイス」、「助言」という意味もありますが、言葉をちょっと変えてみると「忠告」となります。つまり「注意」ですよね。
単語のニュアンスは日本語のアドバイスとほぼ同じで、「注意した方がいいよ」と、良かれと思って相手が言ってくれている場合もあります。
She doesn’t listen my advice…
訳)彼女は私の忠告を聞かないの・・・
Can I advice her?
訳)私が注意してみようか?
notice
Noticeに含まれるニュアンスは「通知」や「お知らせ」です。熟語だとtake notice of / that S + V がよく使われ、「〜に注目する」という意味ができます。
動詞も名詞と同じスペルなのですが、動詞の場合意味は「気付く」となります。
This bill says, “The store will be closed until further notice”.
訳)このチラシに「しばらくお店は休業します」って書いてある
Really? Then we need to go to an another store.
訳)本当に?じゃあしばらく別のお店へ行かなくちゃだね
caution
Cautionは、日本語でも「注意」という意味合いが強い単語だとわかるものですね。
形容詞のCautiousはCautionほど知られていないので、ついでにここで覚えておきましょう。
warning
Warnigも、「注意」という意味で日本語になっていますね。どちらかというともう少し注意の度合いが強いため、「警告」という訳がふさわしいでしょう。
ドラマなどでパソコンが注意を促す時、デカデカとWarnigの文字が派手に光っていたりしませんか?相当注意しなさいという意味で使われているなとわかるシーンですね。
Wow, the government issued a flood warning.
訳)おお、政府が洪水警報を発令したよ
When does the rain stop?
訳)いつ雨はやむんだろうね
その他の英語の「注意」表現
他にも、英語で「注意」に関する言葉がたくさんあるのでその一部をここでご紹介しましょう。日本語で思いついても、英語ではどう言うのだろうと思う時ってありますよね。それをひとつずつ潰していき、ネイティブ同等レベルの英語を獲得していきましょう!
- 「注意を怠る」:careless(ケアレス)
- 「要注意人物」:a person to watch out for、a parson on a blacklist
- 「注意書き」:notes
- 「注意散漫な」:inattentive(イナテンティヴ)
- 「雷注意報」:a lightning warning
- 「強風注意報」:a gale warning
- 「波浪注意報」:a high waves warning
日本は災害大国なので、最後の方の「注意報」は言えた方が良いですね。
咄嗟に言える英語での「危ない!」
「注意」という名詞を英語で学んだところで、次に咄嗟に言える英語での「危ない!」や「気を付けて!」、「注意して!」といった表現を覚えていきましょう。すぐに相手に伝えなければならないので、決まり文句として覚えるのが賢いです。
Be careful!
Be careful!は言い方によっては小さな注意を促す時にも使えますが、大声で叫ばれたらすぐに危険から身を引かなければならないことがわかりますよね。
Watch out!
Watch out!は、何かにぶつかりそうな人がいる時、上から物が落ちてきた時、相手に向かって注意を促す表現です。ですからまさに咄嗟に出て来る表現と言えますね。
ネイティブならサッと言えるでしょうけれど、肝心の注意しなければならない側がその言葉を理解するのに時間がかかれば、危険から逃れられないかもしれません。ですから、こういった身を守る言葉はしっかりと定着させておきたいですね。
自分がサッと言えれば相手を助けられるかもしれない言葉ですから、すぐに理解できるだけでなくすぐに言えるようにも練習しておきたいです。
Keep an eye on~
知らないとなんだか変な言い回しに思えますよね。「目を~に維持して」のような直訳ですが、要は「~から目を離さないで」ということです。
料理中、火を使う時に言ったりもしますし、少しでも目が離せないペットや子どもがいる時に使ったりもします。
まとめ
「注意」を表す英語は複数ありましたが、一般的に使えるAttentionを覚えておいて、もっと強い「警告」ならWarnig、「忠告」ならAdviceのように、ニュアンスの違いを意識して暗記してみてください。また、街中で英語で「危ない!」と言われたら動けるように、そして自分が相手に注意を促せるように、決まり文句も定着させておきましょう。