英語で「たぶん」と言いたい時、おそらく皆さんが思い浮かべるものには複数あるのではないでしょうか。ProbablyやMaybe、Perpapsの3つは、日本語訳をするとどれも「たぶん」だとか、「おそらく」といった意味になります。学生時代にはこれらの違いをさほど意識せずに使っていたかもしれませんが、実はこれらはそれぞれニュアンスが異なります。でなければ1つの単語で十分でしょう。今回は、この3つの意味の違いを明確にした後、他の「たぶん」という英語表現についても深掘りしていきますよ!
確率50%ならmaybe
「たぶん」とは、確信はないがおそらくある程度の割合でそれが起こるだろう、あるいは起こらないだろうとする言葉です。そして英語では、この確率がどれくらいかによって使う単語が変わってくることを覚えておきましょう。
確率が50%、つまり半々の状態を言いたいならMaybeが適切です。文脈や、言い方によってその割合が変わることもありますが、概ね半々の確率だと理解しておいて大丈夫です。
明確な回答を避けたい場合、ちょっと自信がない場合などに使われます。口語で使うことも多いですが、自分の意思を交えて考えた結果を言うわけではなく、単に結果がわからないために言う言葉でもあります。ですから、ネイティブ的にはあまりMaybeを多様していると、自分で考えない人なんだなと思われる可能性もあります。
Will you come tonight?
訳)今晩来る?
Maybe, maybe not.
訳)行くかもしれないし、行かないかもしれない
上記の例文ではMaybe, maybe not.という表現が使われていますが、こちらはぜひ覚えておいたもらいたい表現です。一言、Maybe.やMaybe not.で返すこともできるのですが、この2つを一緒に行くことで、「〇〇するかもしれないし、しないかもしれない」という表現になります。省略せずに言えば、Maybe I will ~, maybe I won’t.となりますね。
perhapsは丁寧なmaybe
先ほどはMaybeの解説をしましたが、PerpapsもMaybeと同じ割合で事が起こると覚えてもらって構いません。違いは、Perpapsの方がMaybeよりも丁寧な言い方になり、イギリス英語ではこちらの方が好まれるという点です。
また、ネイティブの感覚ではMaybeは単にわからない場合に「たぶん」と言うのに対し、Perpapsの方は自分で考えて確率を出した感があるようです。
イギリス英語はアメリカ英語と比べてお上品というイメージがあるのですが、ここでもそのルールが適用されたようですね。
お上品な言い回しは時としてフォーマルな表現とも被るため、Perpapsはビジネスシーンで使うこともできます。Maybeがいけないわけではありませんが、多様するとなんだかTPOにそぐわない感じになってしまうので注意したいところですね。
使う時は文頭に置くことが多いです。
Perhaps we need some textbooks.
訳)たぶん教科書とか必要なんじゃないかな
Did our teacher say so?
訳)先生そう言ってたっけ?
確率80%ならprobably
「たぶん」の中でも、起こる、あるいは起こらない確率が高いことを言いたいのであればProbablyが適切です。数字を覚える必要はありませんが、感覚としてはProbablyを使われたらおよそ80%以上の確率になるので、ほぼ事実となることが確定するような時に使えます。
どのような確率であっても日本語だと「たぶん」と訳してしまうので、MaybeやPerpapsとProbablyの差異はなかなか触れられてきませんでした。しかし、日本語訳が同じだからと言ってそれぞれの英語の差異もなくなるわけではありませんから、ニュアンスの違いは今からでも覚えておく必要があります。
ちなみに、probablyは少しスペルが長いので、prolyという略語もありますよ!SNSなどで見かけて「何だろう?」と思ったことがある方もいるでしょう。
MaybeやPerhapsは文頭で使うのが一般的ですが、Probablyは文中で使うことが多いことも特徴のひとつですね。
He probably asks a lawyer to the issue.
訳)おそらく彼はその問題のことで弁護士に相談するよ
Is it impossible to stop him?
訳)彼をとめるのは不可能なの?
ほぼ起こるならmost likely
さて、これで「たぶん」の基本の3つ、Maybe、Perpaps、そしてProbablyの違いはわかりました。ただ、「たぶん」に相当する英語表現はその3つだけではありません。
例えばMost likelyという2語を使えば、Probablyよりも起こる確率が高い「たぶん」を表現できます。ほぼ起こることが確定しているが、断定するまでには至らないというような場面で使えます。絶妙な違いかもしれませんが、実際にネイティブは使い分けているので英語学習者としても真似できないといけませんね。
確率が低い時はpossibly
Possiblyは、「たぶん」の中でも確率が低い場合に使うので、「もしかしたら」という訳の方がわかりやすいかもしれません。ほぼないという諦めが入っているような言い方で、そういうこともありうるかもねと言いたい時に使います。
こちらも単語帳で覚えた時に「たぶん」と暗記したなら、良いことを言われた場合ちょっと期待してしまいそうですよね。しかし蓋を開けてみると、Possiblyの確率は低いためあまり期待しない方が正しいのです。
まとめ
さて、「たぶん」という英語表現のMaybe、Perpaps、Probablyの代表的な3つの違いはわかりましたね。Maybeは確率が半分くらいで、Perpapsも同じくですが、Maybeよりは丁寧な表現でイギリス英語で好まれるのでした。Probablyは確率が高く、80%以上起こることに対して使います。その他の表現もあったので、どれくらいの確率なのかを意識しながら使い分けられるように練習をしておきましょう!