「公式」は英語で言うと「Official(オフィシャル)」が真っ先に思い浮かびますよね。

たいていはOfficial 〜で「公式の〜」を表現できますが、中にはOfficialで表現できない「公式」の表現もあります。

この記事では、ネイティブスピーカーも使う色んな「公式」の表現を例文をつけてお伝えします。

例文付きでお伝えすることで、実際の使い方に触れられるので、丸暗記に頼らずに適切な使い方が身につくことが期待できるからです。

この記事を読み終わる頃には「公式」の自然な表現がたくさん身についているので、ぜひ最後まで読んでください。

「公式」は英語で主に「Official」が使われる

「公式」を英語で表すときの多くは「Official(オフィシャル)」を使います。

例えば日本語で「公式」という言葉を使う機会が多いのは、企業のWEBサイトなどで使われる「公式サイト」や「公式WEBサイト」、「公式ホームページ」などがそうですね。

これらの「公式」の使われ方には、そのまま「Official」が使えます。

「公式サイト」を表す例文

  • Please see our official website for details.
    詳細は弊社の公式サイトをご覧ください。
  • I recently made an official website for the store.
    最近お店用に公式サイトを作りました。
  • Please check our official site.
    弊社公式サイトをチェックしてくださいね。
  • The official site is now open!
    公式サイトがオープンしました!

WEBサイト全体を意味するときは上述のように「Official Website」や「Official Site」を使い、WEBサイトの中の特定の1ページ(例えば、米国国務省公式サイトの中の、『外国語習得の難易度』のページ」を指す場合は「Official Page(オフィシャルページ)」を使います。

「公式ページ」を表す例文

  • You can download the specifications from the official page.
    公式ページから仕様書をダウンロードできます。
  • The official page of the U.S. Department of State states that it takes 2,200 hours for an American to master Japanese.
    アメリカ国務省の公式ページには、アメリカ人が日本語をマスターするのに2,200時間かかると書かれています。
  • For more information, please visit the official page.
    詳しくは、公式の専用ページをご覧ください。

「公式文書」は英語でOfficialを使わないことも?

「公式文書」は英語でOfficialを使わないことも?

「公式WEBサイト」に限らず、「公式の文書」といった使われ方もされますよね。

「公式の文書」でもOfficialを使った「Official Document」という表現があります。

例文

  • Please provide us with a copy of an official document that can prove your identity.
    身元を証明できる公式文書のコピーをご提供ください。
  • The official document from the IT company tells that sign‐in needs a smartphone to be paired with.
    そのIT企業の公式文書によると、サインイン(登録)にはスマートフォンが必要だという。
  • an official document in a diplomatic negotiation
    外交文書

ただし「公式の文書」を表す英語の中には、Officialを使わずに別の表現が使われる場合もあります。

順番に見ていきましょう。

Formal Document

「公式文書」は「Formal Document」と言い表すこともできます。

FormalはOfficialと同じく「公式の」という意味を持っているので代用出来るイメージですね。

例文

  • If you need to write a formal document, it might be good to use Writers.
    公式の文書を書く必要がある方は一度、Writersの利用を考えてみるといいかもしれません。(ソフトウェアの広告)
  • This was the only one that resulted in a formal document.
    正式な文書になったのはこれ1つだった。
  • It was written following the style of an formal document .
    それ公文書の作法に倣って書かれたものだった。

※OfficialとFormalのニュアンスの違い

OfficialとFormalは共通の「公式な」という意味を持っていますが、ネイティブスピーカーの感覚では少しだけ違ったニュアンスを持っています。

例えば、Officialは「公(おおやけ)」、Formalは「正式」なイメージを持っていることが挙げられます。

Officialは州や県、都などの多くの人の公式(おおやけ)であり、Formalは形式がしっかりしている意味での「公式」が連想されるイメージです。

Archive

Archiveは元々「記録、保管された文書」を意味する英単語です。

古くからは、記録や保管されるような重要な書類を意味していたことから、「重要な書類=公式の書類」というイメージで使われることもあります。

例文

  •  I checked the city archives for information about the building.
    私はその建物についての情報を得るために市の公式文書を確認した。
  • I’ve been studying village records in the local archive.
    地元の公文書館で村の記録を調べているんです。
  • The picture was put into the public archive for safekeeping.
    その絵は保護のため公式の記録保管所に置かれた。

数学で使う「公式」は英語で?

数学で使う「公式」は英語で?

「公式サイト」や「公式文書」の他に、数学で習う「公式」がありますよね。「解の公式」や「累乗根の公式」などのことです。

数学で使われる「公式」は、「公に認められている」の意味ではなく、「数式」の意味合いが強いのでOfficialやFormalとは別の英単語を使う必要があります。

数学で使われる「公式」には「Formula(フォーミュラ)」という英単語を使います。

例文

  • He gave us a general formula for attacking polynomials.
    彼は多項式に取り組むときの一般的な公式を教えてくれた。
  • I’m bad a physics because I can’t remember the formulas.
    公式が覚えられないから物理科目は苦手だ。

まとめ

この記事ではネイティブスピーカーが使う色んな「公式」の表現を例文付きでお伝えしました。

ここまでお読みのあなたは、Official以外にも、色んな言い方の「公式」の英語を適切に使い分けることができるでしょう。

この記事でお伝えした内容が、あなたの英語表現をより豊かにできれば幸いです。