「このレポート、まとめるのに3時間かかった」や「部品の調達には時間がかかる見込みです」などと、日常生活でもビジネスシーンでもよく使われる「時間がかかる」という表現。
この「時間がかかる」は英語では何て言うか知っていますか?

今回は、「時間がかかる」の英語表現をご紹介します。カジュアルなものからビジネスシーンで使える表現までご紹介するのでぜひ参考にしてくださいね。

「時間がかかる」の英語表現を確認しよう

「時間がかかる」の英語表現を確認しよう

「時間がかかる」は基本的に動詞”take“を使って表現します。

take“にはさまざまな意味がありますが、この場合の”take“には「必要とする」というニュアンスが含まれます。
時間を必要とする➝時間がかかる」です。

この「必要とする」のニュアンスを持つ”take“は「時間がかかる」以外にも、”It takes practice.(練習が必要だ。)”や”It takes courage.(勇気が要る)”のような表現に使われます。

「時間がかかる」というフレーズは使用頻度が高く、特にマスターしておきたい表現のひとつ。
例文を見ながら、しっかり覚えましょう。

It takes time.:時間がかかる

It takes time.
時間がかかる。

take time “で「時間がかかる」という意味です。この場合の”it“は形式的なもの。「それ」や「その」と訳す必要はありません。

“time“を修飾すると、どのくらい時間がかかるのかが表現できます。

Aさん
It took a long time.
長い時間かかりました。
Aさん
It’ll take some time.
少し時間がかかるでしょう。

「こんなペースだと時間がかかって仕方ない」というときに使えるのが”It’ll take forever. (永遠に時間がかかる➝いつまでたっても終わらない)”というフレーズ。
使えるとネイティブっぽいので、ぜひ覚えておきましょう。

It takes time to ~.:~するのに時間がかかる

動作と合わせて時間がかかることを伝えたい場合は、” It takes time to ~.“を使い、”to” のあとに動作を表す動詞の原形を置きます。

Aさん
It takes time to succeed.
成功するには時間がかかる。
Aさん
It took time to read explanations.
説明書を読むのに時間がかかった。
Aさん
It’ll take time to figure out a solution.
解決策を見出すまでには時間がかかるでしょう。

かかった時間を正確に伝えたいときは”time” ではなく、”It takes +(かかった時間)+ to“で表します。時間の所には「日」が入っても良いし、「年」が入っても構いません。

Aさん
It takes about 2 hours to look at all paintings in that museum.
その美術館の絵をすべて鑑賞するにはおよそ2時間かかる。
Aさん
It will take a few days to get there.
お手元に届くまで2、3日かかります。

get there” は「到着する」という意味の表現です。

It takes (人) (time) to ~.:(人)が~するのに時間がかかる

「(人)が〜するのに時間がかかった」というときは”It takes () (time) to ~.“で表現します。

Aさん
It takes her an hour to get ready.
彼女が準備するのに1時間かかります。
Aさん
It took me 2 hours to finish my homework.
宿題を終えるのに2時間かかった。
Aさん
It will take him 3 days to read this novel.
彼がこの小説を読むのには3日かかるだろう。

for“を使って”It takes 時間 for 人 to ~.“へと言いかえることが可能です。

Aさん
It takes her an hour to get ready.
➝It takes an hour for her to get ready.
彼女が準備するのに1時間かかります。
Aさん
It took me 2 hours to finish my homework.
➝It took 2 hours for me to finish my homework.
わたしが宿題を終えるのに2時間かかった。
Aさん
It will take him 3 days to read this novel.
➝It will take 3 days for him to read this novel.
彼がこの小説を読むのには3日かかるだろう。

(主語) takes ~.:(主語)は時間がかかる

“It”ではなく、時間がかかるものを主語にすることも可能です。

Aさん
This job takes a lot of time.
この仕事はかなり時間がかかります。
Aさん
The exam took 2 hours to complete.
その試験は終えるのに2時間かかった。
Aさん
Your order will take some time.
ご注文の品はもうしばらく時間がかかります。(レストランなどでの定番のフレーズ)

動詞requireを使った表現

require“は『〜を必要とする』との意味をもつ動詞。
require time“とすると、「時間を必要とする→時間がかかる」という意味になります。

Aさん

It requires about an hour to complete this operation.
この操作が完了するまでにおよそ1時間かかる。

「どのくらい時間がかかる?」の表現を確認しよう

「どのくらい時間がかかる?」の表現を確認しよう

「時間がかかる」表現をマスターしたら、次は「どのくらい時間がかかるか」をたずねる疑問文を確認しましょう。

所要時間をたずねるときは、基本的に”How long does it take ~?“を使います。
うしろの表現を変えることでさまざまなシーンに対応することが可能です。
シーンごとの表現をご紹介します。

移動にかかる時間を聞きたいとき

How long does it take ~?“のうしろに”from A to B(AからBまで)”と続けると、「A(場所)からB(場所)までの移動に必要な時間」をたずねることができます。

Aさん
How long does it take from Tokyo to Osaka?
東京から大阪まではどのくらいの時間がかかりますか?
Aさん

How long does it take from your house to your school?
あなたの家から学校まではどのくらいの時間がかかりますか?

移動手段を限定した場合の所要時間を聞きたいときは「by + 移動手段」を加えて質問します。

Aさん
How long does it take from Japan to America by plane?
日本からアメリカまで飛行機でどのくらい時間がかかりますか?
Aさん
How long does it take from here by car?
ここから車でどのくらい時間がかかりますか?
Aさん
How long does it take on foot?
徒歩だとどのくらい時間がかかりますか?

徒歩の場合は”on foot“になるのがポイントです。

動作にかかる時間を聞きたいとき

動作にかかる時間を聞きたいときは”How long does it take ~?“のうしろに「to 動詞」を置きます。

Aさん

How long does it take to write a book?
本を書くのにはどのくらいの時間がかかりますか?

Aさん
How long does it take to apply for benefits online?
給付金のオンライン申請にはどのくらい時間がかかりますか?

apply for benefits“は「給付金を申請する」という意味です。

人を限定して所要時間を聞きたいとき

How long does it take ~?“の”take“のうしろに人を、さらにそのあとに「to 動詞」を置くと、人を限定して所要時間をたずねる表現になります。

Aさん
How long does it take you to go to the station?
あなたが駅へ行くのにどのくらいの時間がかかりますか?
Aさん
How long does it take him to complete the report?
彼がレポートを完成させるのにどのくらいの時間がかかりますか?

まとめ

今日は「時間がかかる」に関する表現を確認しました。基本の形さえマスターすれば、いろんなシチュエーションに使える便利な表現です。
かかる時間の確認は旅行はもちろん、仕事や学校などさまざまなシーンで必要となるもの。しっかりマスターして、どんなシーンでも応用できるようにしておきましょうね。