子どものころ、縁日やお祭りでわたあめを食べて、顔がベタベタになった経験ありませんか?

もう少し大きくなると、それが嫌で少しずつつまむように食べてみたり。懐かしさを感じるわたあめは、大人になってもたまに食べたくなるやさしいおいしさがありますね。

さて「わたあめ」は英語でなんて言うかご存じですか?「縁日といえば、わたあめでしょう!」ってどう言うんでしょう?「わたあめ」にまつわる単語やフレーズを紹介します。

「わたあめ」って英語でなんて言うの?

「縁日といえば、わたあめでしょう!」って英語でどう言えば良い?

「わたあめ」は英語で「cotton candy」とか「candy floss」と言います。両者の違いは、「cotton candy」はアメリカ英語で「candy floss」はイギリス英語です。
わたあめといえば、昔の縁日やお祭りでは子どもに人気のキャラクターの袋に入れられたわたあめが売っていましたが、今もそうなのでしょうか。
でもせっかくならほんのりあたたかい、出来立てのわたあめが食べたいですよね。

cotton candyは、綿(cotton)のような見た目と軽い食感から表現されています。一方candy flossの由来は何でしょうか。candyは菓子やキャンディーの意味ですね。flossと言えば、歯と歯の間を掃除するデンタルフロスを思い出します。つまり、細い糸を意味します。綿菓子はたしかに細い糸のように見えますね。

アメリカ英語とイギリス英語で単語や言い回しが異なるケースは少なくありません。過去の記事でも紹介していますので、ぜひ併せてチェックしてみてください。

わたあめの作り方は?

ふわふわのわたあめですが、作り方はとてもシンプルです。材料はザラメだけ。

わたあめ機の中央に小さな穴がたくさん開いた釜があり、その釜でザラメを温めて溶かして釜を回転させ、溶けたザラメが遠心力で穴から出てきます。

ふわふわの状態のザラメが出てきますので、わりばしで絡め取ればわたあめになります。空気を含むことで、ふわふわとしたわたのような状態になります。

わたあめと並んで人気の「りんご飴」を英語で言うと?

りんご飴は英語で「candy apple」、または「toffee apple」といいます。これもわたあめ同様、「candy apple」がアメリカ英語で「toffee apple」がイギリス英語ですよ。


りんご飴はわたあめと並んで縁日やお祭りで人気がありますね。「とくにおいしいと思わないけどつい買ってしまう」という声が多く聞かれるこのりんご飴。縁日やお祭りのムードを盛り上げる小道具として欠かせないものであることは確かなようです。

Aさん
Which do you want to eat cotton candy or candy apples on today’s temple fair?
訳)今日の縁日で、わたあめとりんご飴のどちらを食べたい?
Bさん
I want to eat both. Let’s divide them in half.
訳)どちらも食べたいな。半分ずつわけようよ

「toffee apple」の「toffee」って?

イギリスのりんご飴の「toffee apple」ですが、この「toffee(トフィー)」は、キャラメルによく似ていて、バターと砂糖を高温で熱して溶かした後、冷やし固めて作るサクサクとした食感が楽しめる甘いお菓子です。キャラメルとも似ていますが、キャラメルには固まりにくい牛乳も使われるため、冷えてもトフィーほど固くなりません。

日本のりんご飴と違って、飴の部分がバターの風味でカリカリした食感のイギリスのりんご飴。機会があればぜひ食べてみたいものですね。

「わたあめ」や「りんご飴」って海外にもあるの?

「わたあめ」や「りんご飴」にはどちらもアメリカ英語とイギリス英語がある、ということは海外でもこれらの食べ物が売られているのかな?と疑問に思う方もいらっしゃるかもしれません。これらは海外でも人気のある食べ物なんですよ。

りんご飴はアメリカ、イギリス以外にも中国やドイツ、スペイン、ポルトガルやフランスでも食べることができます。もし海外旅行で見かけたら食べてみてくださいね。

縁日で人気の食べ物を英語で言うと?

縁日

縁日やお祭りでは、わたあめやりんご飴のほかにも人気の食べ物が勢ぞろいしますね。英語で何て言うのかみていきましょう。

チョコバナナ

チョコレートとバナナは相性が抜群です。その二つを組み合わせたチョコバナナは日本発祥で、昭和40年代頃に縁日の屋台で誕生したのが始まりと言われています。

バナナに割り箸を刺して、溶かしたチョコレートをコーティングするだけ。家庭でも気軽に作れますね。

英語で「chocolate banana」と言うと、縁日で人気のバナナ丸ごと一本のイメージが伝わりにくいため、「chocolate-covered banana」と言うほうが伝わりやすいようです。

ベビーカステラ

縁日と言えば「ベビーカステラ」と言ってもいいくらい、縁日で見ますよね。素朴な味とひと口で食べられる手軽さが魅力のベビーカステラ。発祥については諸説あり、大正10年に兵庫県で生まれたという説があります。

当時はベビーカステラではなく「チンチン焼き」と呼ばれていたようです。その理由は機械についたベルがカステラを焼くときにチンチンと鳴っていたからだと言われています。

英語では「Japanese sponge cake」と表現します。

アメリカンドッグ

「アメリカンドッグ」は和製英語です。「corn dog」と呼ばれています。日本では衣に小麦粉を使うのに対し、アメリカではトウモロコシ粉を使っているからだそうです。

かき氷

夏の風物詩かき氷は、縁日でも人気ですね。メロン、いちご、レモンなど色とりどりなのも魅力ですね。

かき氷を英語で言うと「shaved ice」となります。「メロンフレーバーのかき氷」は「shaved ice with melon syrup」と言いますが、「melon shaved ice」と言ってもかまいません。

かき氷に関する英語をもっと知りたい方は、以下の記事を読んでみてください。

縁日で人気のゲームも英語で言ってみよう

金魚すくい

金魚すくいは「goldfish scooping」と言います。

「scoop(すくう)」は特ダネを出し抜く意味の「スクープ」と同じ単語です。「goldfish(金魚)」はそのままの表現ですね。

ヨーヨー釣り

ヨーヨー釣りは「water balloon fishing」です。水風船も「water balloon」と表現します。

輪投げ

輪投げは「ringtoss」です。「ring(輪)」、「toss(軽く投げる)」なので、覚えやすいですね。

射的

射的は「shooting gallery」です。

「gallery」は、美術館、ギャラリー、撮影スタジオの意味がありますが、射的の場合は「(特別な用途に用いる)部屋 」です。

わたあめと綿菓子、どう違うの?

「わたあめと綿菓子、どう違うの?」って英語で言える?

「わたあめ」と「綿菓子」って同じじゃないの?と思われる方も多いことでしょう。たしかにどちらも原料はザラメを溶かした液体を遠心分離機から噴出させて作るお菓子であり、同じものなのですが、「わたあめ(綿あめ)(綿飴)」は東日本での呼び方、「綿菓子(わたがし)(わた菓子)」は西日本で主にそう呼ばれています。


地域によっては「電気飴」(電気を使った機械で作られるため)とも呼ばれるようです。
東日本と西日本で名前が違うものについては、過去の記事でも紹介しています。ぜひ併せて読んでみてくださいね。

「縁日といえばわたあめでしょう!」って英語で言いたい!

わたあめ

「縁日といえばわたあめでしょう!」と言いたい場合、「〜といえば」という意味を表す「speaking of ~(talking of 〜でも同じ意味)」「when it comes to」というフレーズを使って表現することができます。これは会話形式で紹介します。
「〜といえば」というフレーズは会話でもよく使われますから覚えておくと便利ですよ。
他にも「加代子と言えば、彼氏ができたんだって?」というような表現もできます。

Aさん
Speaking of temple fairs, cotton candy is the most popular.
訳)縁日といえばわたあめでしょう
Bさん
Wait a minute. Candy apples are the best.
訳)ちょっと待ってよ。りんご飴でしょう
Aさん
This is non-negotiable.
訳)これは譲れないわ

Bさん
It’s not.
訳)私だって。

※temple fair:縁日

縁日とお祭りってどう違うの?

縁日とお祭り、両者の違いをご存知でしょうか。改めて考えたことないな、という方も多いのではないでしょうか。
実は縁日は仏教用語で、その名の通り神仏と「縁のある日」のことをいいます。そのため、縁日は必ず神社やお寺で行われます。
一方、お祭りは作物を収穫できたことに対する感謝やお祝い、また神仏への祈りや祖先を慰霊するために行われる儀式のことです。

Aさん
There is such a difference between a temple fair and a festival.
訳)縁日とお祭りにはそういう違いがあるんだね
Bさん
I see. What’s more important is which one has more stalls.
訳)それよりどっちが出店が多いのか、ってことが重要だよ
Aさん
Is it?
訳)重要なの、そこ?

わたあめってどこが発祥なの?いつからあるの?

わたあめは日本の縁日でよく見られるため、日本生まれかと思っている人も多いのではないでしょうか。

実は、最初のわたあめが作られたのは、アメリカのテネシー州です。お菓子の製造業者のジョン・C・ウォ-トンと発明家としても活動していた歯科医師のウィリアム・モリソンが世界最初の電動わたあめ製造機を発明しました。

その後1904年のセントルイス世界博覧会に出展されると約7万もの商品が売れたそうです。アメリカでは12月7日が「National Cotton Candy Day」と呼ばれる「綿菓子の日」だそうですよ。

日本では明治時代後半から大正時代に綿菓子が伝わりました。日本でもわたあめ製造機はあっという間に全国各地へ広まり、それ以降ずっと多くの人々に愛されています。お祭りとわたあめは切っても切り離せない商品になりました。

アメリカには酸っぱいわたあめがある?

わたあめはザラメで作られているため、「甘いもの」というイメージが強いですが、アメリカには酸っぱいわたあめもあるのだとか。
わたあめの発祥とされるアメリカには、スナック菓子として販売されているわたあめがあるのですが、そのフレーバーは実にさまざま。酸っぱい味のわたあめは「sour apple」で、他にも「strawberry」や「watermelon」、「grape」などのフレーバーがあります。

興味のある方はTootsieのウェブサイトをチェックしてみてくださいね。
参考:Tootsie 「Fluffy Stuff Cotton Candy」

Aさん
Wow, there are so many kinds of cotton candy in America.
訳)わあ、アメリカには綿菓子の種類がいっぱいあるんだね
Bさん
I heard you can buy that on Amazon.
訳)アマゾンで買えるらしいよ
Aさん
Seriously? Let’s stock up.
訳)マジで?買いだめしちゃおうっと。
Bさん
Don’t spend too much money.

訳)お金遣い過ぎないようにね

まとめ

日本のお祭りに欠かせない「わたあめ」がアメリカ発祥のお菓子だったなんてびっくりですよね。またアメリカ以外のたくさんの国でわたあめが愛されていることも興味深いです。
今回紹介した単語やフレーズは、日常会話でも使えるものが多いので是非覚えて使ってみてください。インプットした知識は会話でアウトプットすることで脳にしっかり定着します。次回も使えるフレーズやマメ知識をどんどん紹介します。See you next time!