今回は「ライセンスって英語でなんていうの?」をテーマにライセンスや資格に関する英語を徹底解説します。さらに、ライセンスにまつわる英語や、実際に使える英語フレーズも紹介するので、ぜひ参考にしてください。
「ライセンス」とは
「ライセンス」という言葉を聞いたことがある方も多いのではないでしょうか。しかし、「ライセンス」の正確な意味を理解している方は少なくかもしれません。
まずは「ライセンス」とはどういう意味なのかを、詳しく解説します。
「ライセンス」とは、「誰かになにかをする、またはなにかを持つことを公式に許可する」という意味があります。一般的には、個人や組織が知的財産のような特定の財産に対して独占的な権利を持っており、その限定的な権利の使用を許可するときなどに使用されます。
そのほか、「免許」や「資格」という意味があり、運転免許証や国家資格などもライセンスとして解釈しても問題ないでしょう。
「ライセンス」を使うシーン
「ライセンス」はさまざまなシーンで使用されます。たとえば、先述の通り、運転免許証などの免許や資格などもライセンスとして解釈できることから、日常会話の中でもしばしば使われるでしょう。
そのほか、企業間で「ライセンス契約」というものがあり、ブランドやシンボルを使用する許可を与えるときに使用することがあります。「ライセンス契約」をおこなうことで、ある企業の知的財産やブランド、シンボルなどを有料で使用できるようになるのです。
「ライセンス」は日常生活から、ビジネスシーンまで、幅広い場面で使用します。
「ライセンス」って英語でなんていうの?
「ライセンス」とは、ある当事者(ライセンサー)がほかの当事者(ライセンシー)に対して、なにかをおこなったり、使用したり、所有したりすることを公式に許可または認可することを表します。
また、そのような許可や認可を証明する文書もライセンスと呼ばれることがあります。
「ライセンス」は英語で”license”といいますが、イギリス英語では “licence “と書くことも少なくありません。いずれの書き方をしていても誤りではないので、どちらかを覚えておけば問題ないでしょう。
ただし、使う場面や使うシーン、相手によって、アメリカ英語かイギリス英語かを使い分けると、より高度な英語力を身につけられます。
一般的に、英語では “to have/hold/get/obtain a license” という表現がよく使われます。たとえば、運転免許証を持っていることを指す場合、”She has a driver’s license.” と表現することが多いです。
そのほか、ビジネスシーンにおいて、営業許可を持っていることを伝えたい場合、”The company has a license to operate. “となります。
基本的には、”have”” hold” ”get” ”obtain”などの動詞とセットで使うことが多いので、併せて覚えておくといいでしょう。
【参考例】
- have a license:免許を持っている
- hold a license:免許を持っている
- get a license:免許を取得する
- obtain a license:免許を取得する
「ライセンス」にまつわる英語
「ライセンス」は英語で”license”といいます。ここでは、「ライセンス」にまつわる英語を見ていきましょう。
- under license:認可を受けて
- license of speech:言論の自由
- dog license:犬の鑑礼
- real estate license:不動産免許
- chef’s license:調理師免許
- driver’s license:運転免許
- doctor’s license:医師免許
- nutritionist’s license:栄養士免許
- pharmacist’s license:薬剤師免許
- license for the sale of alcoholic drinks:アルコール飲料販売許可証
- ownership:所有権
- copyright:著作権
- grant of license;使用許諾
- restrictions on use:制限事項
- agent’s license:代理店免許
- license to sell insurance:保険募集免許
- temporary license;仮免許
- without the required license:無免許で
License と Certification/Certificate の違い
“Licenese”は「免許」や「資格」という意味があると説明しましたが、「資格」と言えば、”Certificate”という単語もありますね。”Licenese”と”Certification/Certificate”の違いは何なのでしょうか?
実際、この2つの単語は全く異なるものであり、それぞれの特徴を理解することが重要です。その違いについて詳しく見ていきましょう。
”License”とは何か?
”License”「免許」は国や自治体によって与えられ、定められた業務範囲内で特定の職業を実践する法的権限として機能します。”License”は、”License”を認められた専門家を名乗ったり、専門職を実践したりしようとする人には必須です。
自治体によっては、単一の”License”がある場合もあれば、段階的なシステムがある場合もあります。”License”とは、必要な証明書と考えることもできます。
ライセンス制度が導入されている場合、自治体は特定の専門職の業務範囲や機能、業務内容を記します。”License”を持つ者だけが、これらの業務を行うことが法的に許可されます。上記に挙げた「不動産免許」、「医師免許」、「調理師免許」、「運転免許」、「栄養士免許」、「薬剤師免許」、「代理店免許」なども、その免許を持つ者だけが、業務を行うことが法的に許可されていますね。
“Certification/Certificate”とは何か?
”License”「免許」とは対照的に、ほとんどの”Certification/Certificate”「資格」は任意です。ただし、特定の自治体内で開業するために必要な資格や、必須の資格もあります。たとえば、「税理士資格」や「公認会計士資格」などは、代表者に資格がないとその業務に携われなかったりしますね。
「資格の認定」は民間団体によって行われます。これは、業務を提供する人が必要な要件を満たしていることを確認することで、公衆を保護する方法でもあります。
資格認定は、効果的な診療を行うために、国際的なコミュニティが合意した専門的能力の達成を示すものです。自治体によっては、将来的に免許を取得する際に資格が役立つ場合もあります。そういえば、英検などの「資格」は、英語で ”Certificate”ですね。
”License”と”Certification/Certificate”の違いのまとめ
上記についてまとめると、”License”は「免許」、”Certification/Certificate” は「資格」と訳し分けるのも、その違いを明確にする一つの方法だと言えます。”License”「免許」は、それを取得していないと、その業務や行為を行うことが許可されていません。「車などの運転」、「不動産販売」、「薬の販売」、「調理」など、免許がないと実施することが許可されていない業務は、私達の身の回りに結構たくさんありますね。
ライセンスは、国や地方公共団体によって認定されるんだね。
その通り。一方、資格を認定するのは民間組織だね。
ライセンス契約とは何か?
次に、ビジネスにおいてよく耳にする「ライセンス契約」とはどんなものなのか、詳しく見ていきましょう。
「ライセンス契約」とは、知的財産の所有者が他者に対してそのブランド、特許、商標の使用を許可する、二者間 の法的な書面による契約を指します。ライセンサー “Licenser”(知的財産の所有者)とライセンシー “Licensee”(許可された当事者)の間で交わされる契約書には、ライセンス契約の種類、使用条件、ライセンサーへの補償方法などの詳細が記載されています。
ライセンス契約の種類
契約の種類は、何がライセンスされるかによっ て異なります。ライセンス契約はまた、販売、品質問題、ロイヤルティに関連する紛争を緩和します。ライセンス契約には、次のようなものがあります。
- 特許ライセンス契約 Patent License Agreement
- 意匠ライセンス契約 Design License Agreement
- 商標ライセンス契約 Trademark License agreement
- 著作権ライセンス契約 Copyright License Agreements
- ソフトウェアライセンス契約 Software License Agreement
ライセンス契約のメリット
ライセンサーにとってのメリットは、自社の特許や意匠、著作物などの使用を他社に許諾することによって、ライセンス料として安定した収入を得られることです。
一方、ライセンシーは、技術やブランドを導入することで効率的にビジネスを展開できるため、新規顧客を獲得できれば、ライセンス料を上回る利益を得られる可能性もあります。
ライセンス契約のデメリット
ライセンサーにとってのデメリットは、ライセンシーが商品を企画する度に毎回確認をとらなければならない点や、ライセンスの対象物に対して在庫確認や調整を行わなければならない点です。
ライセンシーにとってのデメリットは、ライセンサーに対してロイヤリティーを支払い続けなければならないことです。ライセンス契約におけるロイヤリティの一般的な相場は、3~5%ですが、専門性が高い知的財産権物の場合には、ロイヤリティーが10%前後となるケースもあります。
すぐに使える英語フレーズ
次に実際に使える英語例文を紹介します。
国際運転免許証を持っていますか。オーストラリアに出張するなら、国際運転免許証を取得したほうがいいですよ。
いいえ、持っていません。来週取りに行きます。
彼女は、公式な教員免許を持っている先生ですか。
はい。彼女は2年前に教員免許を取得しています。
どうやって、私の運転免許証の有効期限が切れているか確認すればいいのでしょうか。
運転免許証で確認するか、もしくは2週間前に運転免許証センターから届いた通知で確認できます。
この資格を取得するための条件はなにですか。
社会学の学士号を持っていなければなりません。
どうやって営業許可を取ればよろしいのでしょうか。
インターネットから営業許可の申請ができます。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
今回は、「ライセンスって英語でなんていうの?」をテーマに、ライセンスの意味やライセンスの英語表現を解説しました。
ライセンスは英語で”license”といい、日本語の発音とほとんど同じなので、比較的覚えやすいでしょう。ただし、文脈や使用する場面によって、「免許」や「資格」、「許可」など、微妙にニュアンスが異なるので、適切に使えるようになるためにしっかりと英会話の練習をおこなう必要があります。
今回紹介した実際に使える英語例文を参考にして、ぜひ英語学習の役に立ててください。