「周波数」はラジオ放送や、物理学、音響工学などで使用されており、一度は耳にしたことがある言葉ではないでしょうか。しかし、「周波数」とはどういったものなのか、そして英語ではどのように表現するのか、正確にはわからない方もいるでしょう。
そこで、今回は、「周波数」の意味や定義に加え、「周波数」の英語表現を解説します。さらに、実際に使える英語フレーズも併せて紹介するので、ぜひ参考にしてください。
「周波数」とは?
周波数という言葉を聞いたことがある方も多いのではないでしょうか。とはいえ、周波数とは一体どのようなものなのか、正確に理解している方は少ないかもしれません。そこで、周波数とはどういうものなのかを詳しく解説します。
周波数とは、単位時間内に一定点を通過する波の数、または周期運動をする物体が単位時間内に受ける周期や振動の数として定義されます。言い換えれば、周波数とは、ある出来事や動作が、時間の経過とともにどれくらいの頻度で起こるかを示す尺度ともいえるでしょう。
なお、ヘルツ(Hz)という国際単位で測定され、1ヘルツは1秒間に1サイクルに相当します。
「周波数」はどのような場面で出てくる?
「周波数」は物理学や電気工学、音響工学など、さまざまな学問で使用される言葉の一つです。
物理学では、周波数は音のような自然現象を測定するのに使われています。音波は空気中を波状に移動する振動で構成されています。音の周波数は、1秒あたりの振動数であるピッチによって決まるとされており、ピッチが高いほど周波数は高くなり、ピッチが低いほど周波数は低くなるのが特徴です。
電気工学では、周波数は交流(AC)の尺度として使われています。交流電流(ac)は、周期的に方向が反転する電流の一種であり、交流電流(AC)の周波数は、電流が1秒間に通過するサイクルの数です。単位はヘルツ(Hz)が使われます。
音響工学においては、周波数は音の尺度として用いられるのが一般的です。音波は異なる周波数(ヘルツ単位で測定される)で構成され、それぞれの周波数は異なる音程と関連しています。なお、高い周波数はピッチが高く、低い周波数はピッチが低くなります。
日本のFM放送の周波数一覧
ここでは、日本のFM放送の周波数の一部を見ていきましょう。
- 【関東エリア】
TBSラジオ:90.5MHz - 文化放送:91.6 MHz
- 日本放送:93.0 MHz
- RFラジオ日本:92.4 MHz
- エフエム東京(東京):80.0 MHz
- エフエム東京(青梅):83.6 MHz
- エフエム東京(八王子):80.5 MHz
【近畿エリア】
- KBS京都:94.9 MHz
- 毎日放送:90.6 MHz
- ABCラジオ:93.3 MHz
- ラジオ大阪OBC:91.9 MHz
- ラジオ関西:91.1 MHz
- FM COCOLO:76.5 MHz
- FM802:80.2 MHz
「周波数」は英語でなんていうの?
「周波数」は英語でなんていうのかを解説します。
「周波数」は英語で、”frequency”(フリクエンシー)といいます。「周波数」のほかに、「頻繁」「頻発」「頻度」といった意味もあります。
“frequency”の派生語である”frequently”は「たびたび」という意味があり、日常会話においては使用する機会が多いでしょう。
そのため、”frequency”に加え、派生語も併せて覚えておくことをおすすめします。
【”frequency”の派生語一覧】
- frequent:頻繁な、たびたびの(形容詞)
- frequently:頻繁に、たびたび(副詞)
”frequency”の派生語
“frequency”(周波数)は名詞ですが、その形容詞と副詞についても詳しくチェックしていきましょう。名詞の形容詞形と副詞形をチェックすることによって、その名詞についての理解がもっと深まることが期待できます。
“frequency”の形容詞 ー “frequent”
”frequency”の形容詞は、”frequent”「頻繁な、たびたび起こる」です。”frequent”を使った語句を見ていきましょう。
- frequent changes「頻繁な変更」
- frequent contacts「頻繁な接触」
- frequent delays「頻繁な遅延」
- frequent attacks「頻繁な攻撃」
- frequent absence「頻繁な欠席」
- frequent hospitalization「頻繁な入院」
- frequent business traveler「頻繁なビジネス出張者」
- frequent air traveler「頻繁な飛行機旅行者」
- frequent destination「よく行く旅行先」
上記に挙げた語句の例を見ると、名詞の複数形が続いているものと、単数形が続いているものがあることに気づきます。frequentの後に可算名詞が続く場合には”s”を付ける、不可算名詞が続く場合には”s”を付けないというルールも適用されていますが、例の最後の3つ travelerとdestinationも可算名詞なのに”s”が付いていません。
”traveler”が複数名いたら “travelers”になりますが、「1人の旅行者」で頻繁にビジネス出張する人の場合は、”a frequent business traveler”、「1人の旅行者」で頻繁に飛行機旅行をする人の場合は、”a frequent air traveler”となります。
最後の例の”frequent destination”も「よく行く旅行先」が複数ある場合には、”frequent destinations”となりますが、1つの場合には、”a frequent destination”となります。
上記の語句について、具体的な例文を紹介します。まずは最初の3つの語句を使った例文から行きましょう。
そのフリーランサーは、顧客による頻繁な変更に飽き飽きしていたよ。
顧客による頻繁な変更は、顧客との頻繁な接触を示しているね。
その通りだよ。彼の顧客は「エンドクライアントからの頻繁な入稿の遅延によって、変更が起きたと彼に言ったんだ。
4番目から6番目の語句を使った例文を紹介します。
ウクライナの国民は、ロシア軍によってなされた頻繁な攻撃により、疲れ果てている。
その頻繁な攻撃は、子供たちの頻繁な学校欠席や市民の頻繁な入院を引き起こしているよ。
次に、残りの3つの語句を使った例文を紹介します。
私の叔父は、頻繁なビジネス出張者なんだ。
もし彼が遠方にビジネス出張するなら、彼は頻繁な飛行機旅行者に違いない。
うん。彼は頻繁な飛行機旅行者なんだ。彼がよく行く出張先はシンガポールだよ。
“frequency”の副詞 ー “frequently”
”frequency”の副詞は、”frequently”「頻繁に、よく」です。
“often” と同じような意味で、英語の辞書には、「”often”と”frequently”は同じ意味なので、”often”を”frequently”に置き換えてもいい」と書いてあったりしますが、実際のところはどうなんでしょうか。
日本語に訳すとどちらも「頻繁に、よく」となるので、同じように使っても問題ないようですが、”frequently”の方が形式ばった語で、「ひどく頻繁に」というニュアンスがあります。
先ほど紹介した “frequent” という形容詞でも、「ひどく頻繁な」というニュアンスの例文を挙げていました。
日常会話で「あなたはどれぐらいの頻度で~しますか」と聞く場合に、”How often do you …?”と聞く表現の方が、”How frequently do you …?”と聞くより、圧倒的に一般的だと考えられます。How often …?の質問に対して、「ひどく頻繁に」使うなら、”frequently”を使って答えるのがピッタリですね。
どれぐらいの頻度であなたは携帯電話を使いますか?
ひどく頻繁に携帯電話を使います。ほぼ毎日です。
「周波数」にまつわる英語
ここでは、「周波数」にまつわる英語を見ていきましょう。
- with frequency:頻繁に
- high frequency:高周波
- low frequency:低周波
- frequency discriminator:周波数弁別機
- relative frequency:相対頻度
- angular frequency:角周波数
- audio frequency:可聴周波数
- dual-frequency:双周波数
- extremely low frequency:超低周波
- frequency assignment:周波数割り当て
すぐに使える「周波数」の英語例文
次に、すぐに使える英語例文を紹介します。
ぜひ、英語学習の役に立ててください。
伝達される電波の周波数の幅について、もう少し詳細に説明していただけますか。
はい。いいですよ。ただ、プレゼンテーションを用意するための時間をいただけないでしょうか。
高周波の電力増幅とはどういった意味でしょうか。
1990年代に書かれたこの論文を読めば、高周波の電力増幅の意味がわかりますよ。
なぜそれが発生したのですか。
これは、珍しいことではなく、よく起こることですよ。
周波数について話すときは、どのような単位を使うのですか。
周波数について話すときは、ヘルツという周波数の単位を使います。
共進周波数の正確な意味を理解するのは、非常に難しいですよね。
はい。難しいです。ただ、熱心に勉強すれば、正確な意味がわかるでしょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
今回は「周波数は英語でなんていうの?」をテーマに、周波数の意味や日本で放送されているFM放送の周波数一覧に加え、周波数の英語表現を解説しました。
さらに、「周波数」にまつわる英語や、実際に使える英語フレーズも併せて紹介しました。
「周波数」は英語で、”frequency”といいます。あまりなじみがない言葉かもしれませんが、さまざまなシーンで使用できるので、ぜひこの機会に覚えておきましょう。