一軒家、アパートまたはマンションと、人それぞれで住まいが異なります。集合住宅、不動産などの英語はどのようになるのでしょう?
記事では、英語estateを取り上げ、意味や使い方を紹介します。イギリスの家関連についても所々で情報を紹介しましょう。
estateの意味
estateのカタカナ語の発音はエステイト、語源は「状態・位置・状況・身分・法律における財産」といった意味を持つ古フランス語のestat、「状態・条件・場所・貴族の社会的位置」のラテン語statusに由来しています。
estateの意味
estateは名詞で、以下の意味を持ちます。
- 財産・財産権
- 不動産・不動産権
- 遺産
- 社会的な地位
- 住宅
財産には土地(地所)や建物などが含まれます。また、最後の「住宅」という意味はイギリス英語で住宅地・住宅の団地を指します。
次からは、real estateの意味、estateがイタリアでどのような意味で使われているのか、estateの類語などなど、幅広くみていきましょう。
real estateの意味
real estateというフレーズがあります。本物の財産?いったいネイティブはどういう意味でreal estateを使っているのか紹介します。
real estateで「不動産」
real estateになると「不動産」の意味になります。不動産とは、土地、建物や木などを指し、容易にその所在を変えられないものになります。一方、動産は不動産以外のもの、例えば現金や商品、土地にあっても庭石など定着していないものが当たります。
real estateの例文
訳)多くの人が、covid-19の流行中に経済的困難から不動産を売却しました。
訳)不動産を買うのって、良い投資なのかなぁ。
訳)彼は、不動産業界で働いています。
なお、不動産会社の英語はreal estate agencyです。イギリスで不動産会社で働く場合の平均年収は£45,000です。
estateの意味 イタリア語では?
ここで、話題がガラリと変わりますが、estateをイタリア語で学んでいきます。
estateはイタリア語で「夏」
イタリア語に同じスペリングのestateという言葉があります。この意味は財産とはまったく異なり「夏」になります。一年でもっとも暖かい季節を指します。
estateはワインの生産者
ところで、イタリア産のワインは美味しいですね。estateはワインと関係があることも簡単に紹介しましょう。
そもそも土地や財産の意味を持つestateですが、葡萄栽培から瓶に詰める工程を手がけるワイン生産者のことをestateと表現します。オーストラリア、ニュージーランド、アメリカ、南アフリカからアルゼンチンまで様々な国で使われています。これは、製造プロセス全体を通じ、ワインが敷地内に留まっていたことを示し、estate grownとは「自社栽培」を意味します。
estate saleの意味
次にみていくのはestate saleというフレーズです。土地の販売という意味でしょうか?それが違うんですね。
estate saleで「不動産売却」
不動産を売却することを英語でestate saleと呼びます。もし、誰かが死去したための売却になるとdeceased estate sale、またはprobate saleになります。deceasedには「死亡した・死去した」という意味があるためです。
イギリスで不動産売却する際のコツを紹介しましょう。estate saleは週末に行なうのがベスト、決してクリスマスやイースターなどは選ばないようにします。
訳)不動産の売却について掲載するのにベストな場所はどこですか?
訳)それたぶんインスタ、Xやsnapchatなどのソーシャルメディアです。
estate saleで「遺品売却」
また、死亡した人の自宅を一般に公開し、遺品を売ることもestate saleと言います。遺品セールというニュアンスです。日本には無い習慣が海外ではあるという例の一つになります。
estateの使い方
さて、ここでestateを使えるようになるため、例文で使い方をみていきましょう。
estateの例文
訳)私の叔父は、イングランドのコンウォールに大きな土地を所有しています。
訳)相続税が高すぎます。
訳)私は、両親からかなりの遺産を相続するとは思っていません。
inherit(インヘリト)には、財産を「相続する」、引き継ぐ・受け継ぐ・継承するといった意味があります。estateの関連用語として一緒に覚えましょう。
訳)遺族は資金集めのために、オークションを開催しています。
訳)将来は不動産会社に勤めたく、特に海外の不動産を扱いたいと思っています。
estateの言い換え 類語2選
最後に、estateの言い換え表現として類語を2つ紹介します。合わせて、イギリスの不動産事情にも触れましょう。
property
イギリス英語ではよく、real estateをpropertyという言葉で表現します。このproperty(プロパティ)は名詞で所有されている「不動産物件」、法律では「所有権・使用権」などの意味があります。
訳)ロンドンの不動産は非常に高いので、多くの人はそれを買う余裕がありません。
property ladder – イギリスの住宅事情(1)
イギリスでは、プロパティラダー(property ladder)というフレーズを聞きます。不動産のはしごと訳すことができるかもしれませんが、要は不動産を購入し、次々とより良い物件に買い替えていくことを意味します。イギリスの一般住宅は100年を超えることが珍しくありません(筆者の自宅も近々100歳になります)。イギリスの建物は築年数によってその価値が落ちにくいという特徴から、一度ハシゴに乗れれば、そこから家の価値が上がっていく可能性が高いのです。ちなみに、イギリスの持ち家率は約63%です。
council tax – イギリスの住宅事情(2)
イギリスの地方税の一つにcouncil taxがあります。council taxは住宅にかかる税であり、家の価格帯をABCDEの5つに分けて、それぞれの税額が決まります。家が高ければ税も高くなるということです。一番高いカテゴリーでは約88,000ポンド(イングランド・年間)を10ケ月に分けて行政へ支払います。
訳)地方自治体は、再びカウンシルタックスを値上げすることを決定した。
assets
2つ目のestateの類語はassetsを紹介します。assetは、所有している「価値のあるもの」、複数形assetsにして破産時に返済に充てる所有全財産の意味になります。
訳)家と土地を含む私たちの総資産は500万ポンドです。
まとめ
イギリスの住宅事情を紹介しながら、不動産・財産・住宅などの意味を持つ単語estateを解説しました。
普段、それほど使う単語ではないかもしれませんが、お気に入りのタイプの住宅を海外のサイトなどで見るのも楽しくおすすめです。そんなときにpropertyと合わせてぜひ本記事をお役立てください。
【関連記事】