“so what”には、短いフレーズなのに様々な意味が込められています。そもそも、”so what”はどんな意味で、日常会話でどのように使われているのでしょうか。また、使っていい状況と使っては良くない状況などはあるのでしょうか。
今回は、どんなタイミングでどのようなトーンで”so what”を使えばよいかを例文を使って紹介しています。
“so what”はどういう意味がある?
“so what”は、「だから」という意味の”so”と「何」という意味の”what”が組み合わさったフレーズです。おおざっぱな意味としては「だから何」となります。そこから派生した様々な使われ方があります。
一番よく使う方法は、クエスチョンマーク”?”を付けた”So what?”です。“So what?”は、「それがどうした?」「だから何?」という意味の質問フレーズです。ニュアンスとしては、すこしカジュアルかつっけんどんな言い方なので、すこし開き直っていたり冷たい感じに聞こえたりします。
開き直るときの”So what?”
相手が言ったことにたいしてそれが自分にとって重要じゃない、または的外れである場合に、こちら側が”So what?”と言います。日本語では「それがどうしたの?」という意味です。カジュアルには「で?」「だから?」という言い方もあります。
訳)彼女はA会社に勤めるそうよ。
訳)だから何?私が働いている会社は働く価値が無いってことなの?
例えば、相手が何か自分に指摘してきたことが、自分にとっては不要なことであり重要でない場合に使います。”So what?”を使うと相手には自分が開き直っていると思われるでしょう。
訳)私の心を傷つけたわ!
訳)だから何よ?だからといって私が今言ったことは撤回しないからね。
無関心を表す”So what?”
相手が話していることが自分にとって重要ではなく、関心が無い場合に使います。「で?」「だから何?」「別に?」といったぶっきらぼうな答え方になります。上で挙げた「開き直り」の”So what?”と意味が重なります。
訳)カレンは昨年とっても体重を減らしたみたいね。
訳)だから何?彼女とは10年以上会ってないんだけど。どうでもいいわ!
少し冷たい受け答えのフレーズなので。相手を選んで使うようにしましょう。
訳)昇進したよ!
訳)で?いまちょっといろいろしている最中なんだ。今は静かにしてくれない?
相手が喜んでいたり幸せな気持ちの時に、こちらが”So what?”と言うと相手の気持ちを害してしまうことがあり、喧嘩の発端になることもあるので使い方には注意しましょう。
励ますための”So what?”
相手を励ますとき、元気を与えるときのも”So what?”を使います。
訳)英語のテストでBを取ってしまった。嫌な感じだよ。
訳)だからどうしたの?これは中間テストだよ。期末テストではもっと良く出来るよ。
使う場合には、相手が落ち込んでしまった出来事がありそれが重要でない、たいしたことではないと励まします。そのため、その出来事が相手にとって非常に重要であった場合には、この”So what”は相手をより傷つけてしまう可能性があるので注意が必要です。
訳)私の彼はもう私のことが好きじゃないかも。
訳)彼があなたの事ふったからっていって何よ。すぐに新しい人が見るかるわよ。
話の続きを促すための”So what?”
これまでは、相手の話している内容や出来事に対して「無関心」であったり「重大なことでない」という気持ちを伝えるために”So what?”が使われる例を挙げてきました。しかし、相手の話している内容や出来事に対して関心があるからこそその先の話を促したい場合にも”So what?”が使われます。
マーケティングやコンサルなどのビジネスの場において、具体的な質問とともに”So what?”とつけると相手の話の内容を引き出したり、議論している内容の続きの話を広げていくことができます。
訳)我々の新しい携帯電話は半分に折り曲げることができる。だから何だ?我々は本当に折りたためる携帯電話が必要なのか?
“So what?”は失礼に聞こえるのか?
一般的には”So what?”は「自分には重要ではない」というニュアンスが含まれていることが多いので、使うときには注意が必要です。聞いている相手には投げやりだったりぶっきらぼうに聞こえたりするフレーズです。そのため、目上の方と話しているときや重要な話をしているときには使用するのを避けたほうが良いでしょう。
勢いで使って相手を傷つけてしまうことの内容に注意して使いましょう。
“So what?”の類語
“So what?”の類義語には”And?” や”Your Point?”などが挙げられます。どちらも”So what?”同様にすこし投げやりかつぶっきらぼうに聞こえることがありますが、”And?”は、「だから続きは?」「そしてどういうこと?」といったニュアンスが、”Your point?”は「ではあなたが言いたいことは結局なに?」「結論として何が言いたいの?」というニュアンスがあります。なので、話の続きを聞きたい度合いが”So what?”よりも高くなります。
訳)スティーブさんが携帯を無くしてまだ下のフロアで探しているそうです。
訳)だから何が言いたいんだ?彼にすぐ来るように言ってくれ。
“Your point?”は、”What’s your point?”を簡略化して言うフレーズです。
“So what?は便利だけどシチュエーションには気を付けたいフレーズ
“So what?”はネイティブの間ではよく聞くフレーズですが、あえて冷たく返事したい場合、相手の話がそれほど需要ではないと励ます場合など、使うときに相手を傷つけるかもしれないと頭の中で思って発言しなければならないフレーズです。
もちろん、声のトーンや話のペースなどによっても相手の受け取り方は変わるので、はじめは例文や日常会話で使われている会話内容を理解し、慣れてから使うようにしましょう。
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