わたしたちは普段から当たり前のように話す、聞く、読む、書くという行動を通してコミュニケーションを取っています。
目が見える、耳が聞こえる、体を自由に動かせる、という人にとっては、ごく自然なことですね。
しかし、世界には目や耳が不自由で、見たり聞いたり話したりできない人もたくさんいます。
耳の聞こえない人が相手と意思疎通を図るのに使っているのが、身振り手振りで伝える「手話」です。
今回は、コミュニケーションツールとして欠かせない「手話」にフォーカスし、「手話」の英語表現、世界共通のアメリカ手話”ASL”や日本との違いなどを合わせて解説していきます。
「手話」は英語で “sign language”
「手話」は、英語で”sign language”です。
“sign”は「表示」や「記号」、”language”は「言語」という意味なので、「合図(身振り)の言語」つまり目で見て伝え合う言語=”sign language”と覚えるとわかりやすいでしょう。
日本語では手で話すと書いて「手話」ですが、手だけでなく体全体を使って表現するという意味で”body language”と呼ばれることもあります。
英英辞書でも、“hand and body”を使って表現すると定義されています。
a system of hand and body movements representing words, used by and to people who cannot hear or talk
聞いたり話したりできない人が、手や体の動きで言葉を表現するときに使うものthe movements that people sometimes make when talking to someone whose language they do not speak
言葉の通じない相手と話すときの動作movements of your hands and arms used to communicate
手や腕を動かしてコミュニケーションを図るもの
また、“several official systems”と書かれているように、手話にはいくつか共通した公式のものがあります。
耳の不自由な人だけでなく、異なる言語間でのコミュニケーションにも活用されていることがわかります。
There are several official systems of sign language, used for example by deaf people. Movements are also sometimes invented by people when they want to communicate with someone who does not speak the same language.
いくつかの公式な(共通の)手話があり、耳の不自由な人や言葉を話せない人以外にも、同じ言語を話さない人とのコミュニケーション手段として使われている参考:Collins英語辞典
“sign language”を使った例文を紹介します。
My son is deaf. So I learned sign language.
訳)息子は耳が聞こえないので、わたしは手話を習いました。
My father can use sign language. Thanks to his influence, I’ve been taking lessons on sign language, recently.
訳)父は手話ができます。その影響もあって最近、手話を習い始めました。
I want to learn sign language to communicate with many people.
訳)いろんな人とコミュニケーションできるように手話を習いたいです。
口語表現では、”language”を省略して”sign”とだけ言うこともあります。
Do you know the sign for fun?
訳)手話で「楽しい」はどう表すか知っていますか?
I can’t sign well but I know a few.
訳)上手くできないけれど、いくつか手話を知っています。
国によって表現が異なる「手話」

言語には、声に出して使う音声言語と、「手話」のように身振り手振りで伝える視覚言語があります。
「手話」は、世界で7,000万人以上が利用している立派なコミュニケーションツールです。
手話にはいろいろな種類があり、国や地域によって文法も表現もかなり違っています。
世界に300はあるとされる多種多様な手話のなかでも、最も普及しているのが「ASL(American Sign Language)」と呼ばれるアメリカ手話です。
ASLは、北米以外でも広く使われている1番メジャーな手話で、アメリカだけでも50万人の利用者がいるといわれています。
日本でおもに使われている日本手話「JSL(Japanese Sign Language)」の使用人口が約30万人なので、ASLがいかに世界中の多くの人から親しまれているかがわかるでしょう。
もちろんKiminiオンライン英会話の講師が住んでいるフィリピンにも、フィリピン独自の手話がありますよ。
世界の手話(一例)
| ASL | American Sign Language | アメリカ手話 |
| BSL | British Sign Language | イギリス手話 |
| JSL | Japanese Sign Language | 日本手話 |
| CSL | Chinese Sign Language | 中国手話 |
| FSL | French Sign Language | フランス手話 |
参考:
聴覚障がい者向け手話サービスへの情報技術の応用~Tech for the Deaf ~
バイリンガル教育の研究機関【バイリンガルサイエンス研究所】
例文を参考に手話の説明を練習してみましょう。
Sign language is not a global language.
訳)手話は世界共通語ではありません。
There are different types of sign language, which differ from country to country and region to region.
訳)手話にはいろいろな種類があり、国や地域によって異なります。
Unless there is someone to interpret sign language, you can’t communicate with deaf people.
訳)手話を通訳してくれる人がいないと、耳の不自由な人とは会話ができません。
耳が不自由な人にとって、手話はコミュニケーションの必須ツールです。
ビジネスや司法の場、行政機関などあらゆるシーンでは、異なる表現や意味を補うために専門の手話通訳が必要となります。
「手話通訳」は、英語で”sign language interpretation”です。
手話通訳の公的資格である「手話通訳士」は、”sign language interpreter”と言います。
Even in other countries such as Korea, China, and Hong Kong, too, news programs are broadcast with sign language interpreting.
訳)韓国、中国、香港などほかの国でも、ニュース番組は手話通訳付きで放送されています。
The interpreter translated perfectly and we could communicate very well like we knew each other.
訳)手話通訳士の方が完璧に訳してくれたおかげで、まるでお互いを知っているかのように会話できました。
アメリカ手話 “ASL”の特徴

英語が世界共通言語であるように、手話の世界で最も普及しているのはASL(アメリカ手話)です。
ASLは、1817年に設立されたろう学校(American School for the deaf)の言語として誕生しました。
日本手話にもいえることですが、ASLには手話特有のルールと表現方法があり、わたしたちが知っている一般的な英文法とは異なります。
ASLの特徴と日本との違いを5つにまとめてみました。
- “are”や”the”などbe動詞や冠詞がない
- 英語を話すように口も大きく動かす
- 手や指でアルファベットを作る
- 文化や生活習慣を表したものが多い
- 日米で全く逆の意味になる手話もある
ASLでは、通常の英文のように文章を構成しません。
“The cat is very cute.”の手話は、”cat, cute, very”となり、be動詞や冠詞は省略されます。
英語を話すように口を大きく使い、手でアルファベットをまねて作るのもASLの特徴です。
アメリカ手話にはその地域の文化や生活習慣が表れているので、日本手話と全然違う手振りになるものも多くあります。
日本と全く逆の意味になる手話もあるので、誤解が生じないよう注意が必要ですね。
まとめ
耳の聞こえない人のコミュニケーションツールとして欠かせない「手話」について、英語表現とASL(アメリカ手話)、日本手話との違いなどを解説しました。
「手話」は英語で”sign language”と言います。
手話は世界共通と思われがちですが、日本で使われているのは日本語にだけ対応した日本手話です。
日本を出てしまえば、日本手話はほとんど通じないといっても過言ではないでしょう。
手話の表現は千差万別、国や地域によって異なりますが、最も普及しているのがASL(アメリカ手話)です。
ASLの使用人口はアメリカだけでも50万人以上おり、英語同様に手話における世界のスタンダードとみなされています。
英語学習にプラスしてASLを覚えておけば、いざというときに役立ち、コミュニケーションの幅がさらに広がっていくことでしょう。
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