今回は、海外で使われているハンドサインについてご紹介していきます。ハンドサインというと、日本人がよくやるのは写真を撮る時のピースサインですよね。これ、海外ではあまりやりません。あとでもう少し詳しく見ていくので、その土地の文化などを知るためにも読んでみてくださいね。また、せっかく英語を学習しているのですから、英語圏の人達がするハンドサインを覚えたらネイティブっぽいジェスチャーができて会話が楽になったりもします。使えるシチュエーションも出てくるので、ぜひやってみてくださいね!

ピースサイン

冒頭でもお伝えした通り、日本ではピースサインは写真を撮る時に非常によくやるスタンダードなポーズです。日本人的にはピースサインという名前の通り「平和」という意味から来ているのですが、海外では「V」に見えるので「勝利」を意味するVictoryサインでもあります。どちらにせよ良い意味ですよね。

ところがびっくりなのが、ギリシャではなんとあのピースサインが「くたばれ」というピー音が入りそうなやってはダメなハンドサインになってしまうことです。昔、犯罪者に2本指でものを投げていたことが由来しているそうですよ・・・。ということで、ギリシャに行った際に写真を撮る時にはちょっと注意してください。

サムズアップ

サムズアップ

サムズアップもよく聞きますね。Thumbは「親指」という意味なので、親指を上げるというハンドサインになります。現代では、Facebookの「イイね」ボタンがサムズアップマークになっているので少なくともポジティブな意味なのだろうと誰もが予想できます。

このサムズアップはさすがに万国共通だろうと思いきや、またまたイタリアなどのヨーロッパの一部と、中東諸国の一部ではやってはいけないハンドサインになってしまうそうです。性的に相手を侮辱するハンドサインというので、絶対にやってはいけませんね。

ただ、Facebookが世界的企業でたくさんの人が使っていることや、欧米中心の社会になっていることを考えると、その場のニュアンスや相手の表情でそれが良い意味か悪い意味かはわかるはずです。ネガティブな意味で使っている地域も一部ということですし、そこまで気を遣わなくてもいいのかなと思いますね。

フィンガーズクロスド

人差し指と中指を交差させたハンドサインを知っていますか?これは英語圏でよく使われるハンドサインで、「幸運を祈る!」という時に使います。

このハンドサインがそのままイディオムのようになって、「I’ll keep my fingers crossed」と言うと、「幸運を祈っている」とか、「無事を祈ってるよ」という意味になります。フィンガーズクロスドをしながら、「Good luck!」と言えば相手への最大の応援になるでしょう。

別の意味合いでは、「嘘でした~!」とジョークのように言う時に使いもします。少しふざけた感じで、特に応援してもらわないようなシチュエーションで見たら、それはきっとからかっている方の意味で使われているはずです。

フィンガーズクロスドもポジティブなハンドサインなのですが、やっぱりありました・・・ネガティブな意味で使用される地域が!ベトナムでは、卑猥なハンドサインで相手を侮辱する表現になるそうです。なんだかどこに行っても安心してハンドサインが出せませんね。

「so-so」サイン

小学生の時に習った人もいるかもしれませんが、How are you?などと聞かれ、So-so.と答える時のハンドサインがあります。手のひらを下に向け、左右にひらひらと軽く揺らすものです。「まあまあだね」という意味で、良くも悪くもない時にネイティブがよく使います。

英語を学習している段階で、まだ言葉だけでのコミュニケーションが難しいならハンドサインは手助けになってくれます。相手の言っていることがわかっても、自分がすぐに返事できないようなら積極的にハンドサインを出して会話してみましょう。So-soサインを使うなら、表情も込みで方眉を上げるなどすれば伝わりやすいですよ!

エアークオーツサイン

ネイティブと話したことが何回かある人ならば、両手の人差し指と中指を折り曲げて、クイクイッとしているハンドサインを見たことがあるのでは?なんだろうと思ったままスルーしても差し支えないものですが、知れば自分も使いたくなりますよ?

これはエアクオーツサインと呼ばれているもので、日本語にすると「引用サイン」になります。ネットなどで、引用箇所がある時、”こんな風にダブルクオーテーションマークが使われていたりしませんか?”このダブルクオーテーションマークを指で表したのがエアクオーツサインなのです。

ただ、誰かの言葉を実際に引用して言うよりは、何か特殊な意味を込めている時や、皮肉の意味を込めていることを相手に伝える時によく使われます。意味を知るとかなり便利で、日本語を日本で日本人と喋っていても使えたらいいのになと思ってしまいますよ?

「あっちいけ」サイン

これも有名ではないでしょうか。海外ではあっちに行けという時に、手のひらを下抜向けて「こっちに来てよ!」のように使います。日本で使う場合と海外で使う場合とで意味が逆になってしまうので注意が必要ですよね。

来てほしいと思ってハンドサインを送ったつもりが、笑顔で「あっちに行け」というハンドサインをしているヤバい奴と捉えられたら不本意でしょう。

欧米でこっちに来てとハンドサインするなら、手のひらは必ず上向きです!日本だとあまりしないため、なんだか戦いを挑むサインのようになってしまいますが、欧米ではこれが一般的です。

「自分を指す」サイン

日本で自分のことを指す時、人差し指を自分の鼻に向けたりしませんか?このハンドサインは海外では伝わらず、サムズアップをした形の手を自分の胸に指すのが海外流です。なんとなく想像つきますよね。「Me?」と言っている様子などで使えます。

また、やはり胸に手を当てて自分のことを指すハンドサインもあり、鼻ではなく胸で「自分」を表現することが多いです。

「見ているからな」サイン

これは洋画などで見たことがある人も多いかもしれませんが、人差し指と中指でVの形を作り、それを自分の両目に当ててから相手に向けるハンドサインもあります。これは「自分は君のことを見ているからな」という忠告をする時などに使うサイン。

言葉で言うならば「I’m watching you.」ですね。もっと気を抜いたシチュエーションでも使え、「まったくいたずらだねえ」みたいな意味合いで使うこともあります。

イギリスでは、人差し指で鼻を2回つつくことで、同じく「見ているからな」というサインを送ることができます。同じ英語圏でも地域によってハンドサインが変わることは覚えておきましょう。

まとめ

日本ではあまりジェスチャーを大げさにしないので、ハンドサインというとピースサインやこっちに来てほしい時に使うものくらいですよね。海外では、その他にも色々な意味を持つハンドサインがあるので、今から日常生活でちょっとやってみましょう。地域によっては侮辱の意味を表すのでやってはいけませんが、英語圏に限るなら特段意識して気を付けなければならないハンドサインは「こっちへ来て」くらいなものでしょう。「