ビジネスの場面で使われる「アサイン」という言葉。
アサインは英語が語源ですが、どのような意味で、どう使うのでしょう?

この記事では「アサイン」の意味や当てはまる英語表現を紹介します。カタカナになった言葉、本来の英語双方を理解し、英会話に使えるようにしていきましょう。

assignの意味

assignの意味

「アサインする」などと言うときのアサインですが、英語では単語”assign”で表現します。

assignの意味

ビジネス英語とも言えるassignはカタカナの発音でアサインと発し、gは発音されません。日本語アサインもここからきており「この仕事は◯◯にアサインしました」のように使われます。業務や役割を割り当てたり、誰かを何かの役職に任命したりと特に、IT系企業または外資系の会社で使われることが多くなります。

assignの意味は、以下のようになります。
・~を割り当てる
・任命・選任する
・指定する
・配属する
・~を当てがう・与える・譲渡する
・~のせいにする

これらassignの持つ意味から、日本のビジネスシーンで使われるアサインと重なる部分があることが分かります。

assignedの形になると「割り当てられた」の意味の形容詞になります。

assignの例文

assignのスペルはssがダブルで入っていますので気をつけましょう。過去形・過去分詞はassignedです。アサインされる主語に対して、受け身形で過去分詞assignedで使われるパターンが多くなります。

「~を割り当てる」や「任命・選任する」と聞くとかたい印象がありますが、これを英語に置き換えるとシンプルに感じられるかもしれません。

そこで、Cambridge Dictionaryからassignの定義と例文を紹介します。

”to give a particular job or piece of work to someone”
(特定の仕事や作業を誰かに任せる)

この定義は「~を割り当てる」と同じ意味ですね。
以下、例文で使い方を確認します。

Aさん
Have you assigned a day for the interviews yet?
訳)取材の日はもう割り当てましたか?

”to send someone somewhere to do a job”
(誰かをどこかで仕事させるために派遣する)

この意味から、assignの意味のなかでも「任命・選任する」や「配属する」になります。

Aさん
She was assigned to the Paris office.
訳)彼女はパリ事務所に配属されました。

この例文を使えば、日本から海外へ駐在として派遣される場合にも応用して使えますね。

引用:Cambridge Dictionary “assign”
https://dictionary.cambridge.org/dictionary/english/assign

アサインメント

アサインメントの英語は”assignment”です。
英語では、動詞+mentの形で名詞形を作ることがよくあります。例えば、recruitmentはrecruit+ment、announcementもありますね。

assignment

assignmentは動詞assignの名詞になった形であり、その意味は「割り当て」「任務・業務」や「地位・職」などです。

Aさん
I’ve got a freelance assignment with a company in London.
訳)私はロンドンにある会社でフリーランスの仕事を任されています。
Aさん
My boss gave me a tough assignment, and I’ve been working so hard.
訳)上司が私にきつい任務を与え、とても頑張って働いています。

アサインする

ここでは「アサインする」について、英語でどのように表現するのかみていきましょう。
アサイン(任命・割り当て)するのは、される人よりも立場が上の人になります。

アサインするassign

英単語を日本語での会話にミックスして使うパターンはよくありますが、この「アサインする」も同様です。アサインするということは動詞の扱いになります。例えば「担当者をアサインする」というような形ですね。

Aさん
The boss assigned him as a project manager.
訳)上司は彼をプロジェクトマネージャにアサインした。

この例文は、彼が上司によってプロジェクトマネージャに任命されたということになります。

Aさん
We need to assign at least 10 more people to this event.
訳)このイベントに、少なくともあと10名は割り当てる必要がありますよ。

イベントには人手が必要ですが、どの場所・役割に何人配置するかアサインするのか重要ですね。

「割り振り」の言い換え

「割り振り」の言い換え

業務アサインやジョブアサインという言葉がありますが、これは「一人ひとりの仕事の割り振り」を意味します。
ここでは「割り振り」の言い換え、assignの類義語を紹介しましょう。

「割り振り」の言い換え

日本語の「割り振り」を別の言葉にすれば、振り当てる、取り分ける、配当といった表現があるでしょう。

assignの類義語3つ

さらに、assignの類義語も3つ紹介します。

allocate

カタカナ語でもアロケートということがありますが、英語は”allocate”になります。この意味は「~を割り当てる。計上する・配分する」などであり、assignとよく似た単語ですが特に金銭に関わることに使われます。

Aさん
We must allocate the donation carefully.
訳)私たちは寄付金を慎重に割り当てなければなりません。

appoint

アポ、アポイントメントで馴染みのあるappointには、assignのように「任命する・選任する」といった意味があります。assignは特定の仕事や作業を誰かに与えること、一方appointはチームや役割に誰かを指名することです。

Aさん
The new GB coach has been appointed.
訳)英国新監督が任命されました。

designate

designate(デジグネイト)にも「指名する・指定する」という意味があります。特に、改まったシーンで準公式な形で行なわれるときに使う単語です。

アサインのいろいろな使い方

アサインは様々な場面で使われる言葉です。assignの使い方に慣れるためにも、サービス業界での使い方を紹介します。

ホテルや旅行業界

ホテルで客に部屋を割り当てる、飛行機の席の割り当てを行なう、このようなときにもアサインで表現することができます。

Aさん
The hotel assigned the rooms for the group tourists.
訳)ホテルは団体旅行者に部屋を割り当てました。
Aさん
Can you please assign an aisle side seat for the person on board?
訳)ご搭乗者に通路側の席を割り当ててくれますか?

アサインの意味 – ビジネス

ここまでも、アサインはビジネスシーンでよく使われる表現ということを述べました。任命する、配属する、割り当てるといった意味からですね。

ビジネスにおけるアサイン

最後に、ビジネス上でアサインが使われる例をいくつか紹介しましょう。

Aさん
There will be a meeting next week, and there will be an announcement regarding the project. We’ll find how they assign the staff.
訳)来週会議があり、プロジェクトに関する発表があります。どのようにスタッフをアサインするのか分かります。
Aさん
Hello, I’m Chris. I’ve been assigned to the marketing department.
訳)こんにちは、クリスです。私はマーケティング部に配属されました。

この例文のassignedは「合流する・仲間入りする。参加する」という意味のjoinedに置き換えることもできます。

Aさん
I’m pleased that I’ve been assigned for the important role.
訳)重要な役割に任命されたことを嬉しく思います。

まとめ

ビジネスの場面で使われるアサイン、英語ではassignになります。
一度理解すればわりと使いやすいビジネス英語でしょう。
ぜひ、積極的に使うことを意識してみてくださいね。