中学生の時にならった助動詞と過去形。そしてそれらを組みあわせてできるのが、 “was/were able to” で表す「〜できた」です。しかし、助動詞と言えば “could” で表す「~できた」も習いませんでしたか?どちらも「~できた」と同じ意味になっていますが、この違いは何なのでしょう。高校生になると習うものですが、日本語にすると同じ意味になってしまうものはつい忘れてしまうのでここでおさらいしておきましょう!ニュアンスの違いを理解しないと、ネイティブスピーカーにはちょっと違う意味で受け取られてしまうこともあるので要注意です!
was/were able to の使い方
“was/were able to”をより詳しく理解するために、まずはこちらを読んでみてください。
We use could for general ability. But if you want to say that somebody did something in a specific situation, use was/were able to or managed to (not could)
(English Grammar in Useより)
英語のニュアンスを理解するには英英辞書が最適です。
つまりこれは何を言っているのかというと、同じ「~できた」でも、能力の「~できた」ではなくその当時何かを達成したという意味の「~できた」だということです。その時に一度切り何かができた時には“was/were able to”がふさわしく、couldとは意味が異なるということです。
I was able to find him!
訳)彼を見つけられたよ!
Oh god!
訳)ああ、よかった!
could の使い方
では、“could” で表す「〜できた」はどのような意味を持つのでしょうか。こちらは大きく分けて2種類の使い方があるので、せっかく覚えるのであればどちらもチェックしちゃいましょう!
「過去にあった能力」を表す
“could”は、能力によって「~できた」ということを示します。ですから、速く走れるとか、自が上手く書ける、絵が上手、泳げるなどのことですよね。ちなみに、この能力による「~できた」は、先ほど紹介した”was/were able to”でも表すことができます。“could”は能力の「~できた」限定で、”was/were able to”は上記のような一時的にあることができたことを表すこともできれば、能力によってできたことを表すこともできるということです。
I could run fast when I was a child.
訳)子どもの時は速く走れたんだよ。
I can’t believe it.
訳)信じられない。
感覚を表す動詞と一緒に使う
“could”は能力によって過去にできたことを表す時に使うと言いましたが、実は感覚を表す動詞を使う時にも“could” を使います。その方がネイティブスピーカーとしては自然な言い回しとなります。感覚を表す動詞と言えばこちら。
- see
- hear
- smell
- feel
- taste
- remember
- understand
- believe
- decide など
“could”を使うなら、これらの動詞とセットになると覚えておきましょう。最初は暗記するだけで精一杯かもしれませんが、何度も自分で言って練習すれば音が脳に染み付いてくれます。それを繰り返して自然に、考えることなく正しい英語が出て来るようになるのです。
We could see the forest from our new house!
訳)新しい家から森が見えたよ!
You like it?
訳)気に入った?
否定形で使う
こちらは少し番外編です。先ほどの”could”を否定形で使うこともできますが、その時は “be able to” よりも “couldn’t” の方が一般的だということを伝えておきましょう。ですから、否定形であっても、その一時限りの「~できた」という表現になることはあります。ちょっとややこしくなってきたかもしれませんが、これも英語ならではのニュアンスなのでしっかり覚えておきましょう。
I couldn’t find him.
訳)彼を見つけられなかった。
I have no idea where he is.
訳)どこにいるのか全くわからないよ。
まとめ
“was/were able to” と“could”、どちらも訳すと「~できた」となりますが、英語では能力によるものなのか、一時的にできたことなのかを分けることがわかりましたね。ただ、否定形だったり感覚を表す動詞では”could”を使うなどするので、ここでまとめてややこしいところをハッキリさせておきましょう!