みなさんこんにちは!今回は「ハザード」という言葉について解説します。

ハザードという言葉は日常生活でたまに聞くことがあります。日本語でも英語でも、その意味は大きく変わりませんが、使用される文脈や具体的なニュアンスには注意が必要です。本記事では、ハザードという英語表現について詳しく解説し、その意味や発音、関連する用語や表現についても触れていきます。

「ハザード」の意味や発音について

「ハザード」の意味や発音について

早速「ハザード」について見ていきましょう。

「ハザード」のスペルは”hazard“です。”hazard“という英単語は、一般的に「危険」「災害」などを意味します。

特に、名詞の「危険」という意味で使われることが多いですが、動詞の意味として「危険にさらす」という意味もあります。

発音は日本語のままの「ハザード」で問題ありませんが、発音記号では”hæzərd“となります。

例文で”hazard“の使い方のイメージを深めてみましょう。

(例文)

Aさん

The construction site is full of hazards.

訳)その建設現場には危険がいっぱいだ。

Aさん

Smoking can hazard your health.

訳)喫煙はあなたの健康を危険にさらすことがある。

「ハザード」の基本的な解説は以上になります。続いては類義語の「リスク」との違いを見ていきましょう。

「ハザード」と「リスク」の違いとは?

「リスク」「ハザード」よりもよく聞く言葉かと思います。この2つの単語は意味が類似しており、違いが分かりにくいですが、両者は厳密には異なる概念を持つ単語です。

「リスク」「ハザード」の意味の違いをこの機会に理解してみましょう。

まずは「ハザード」の定義をご紹介します。

ハザードの定義は「人やモノなどに対して危険や損害を与える可能性のある現象もしくは行為」のことです。言い換えるとハザードは「潜在的な危険要因や危険そのもの」を指します。

続いて「リスク」の定義です。リスクは「望ましくない出来事あるいは状態になる可能性とその影響の度合い」となります。別の表現をすると「危険要因によって引き起こされる可能性のある被害や損害の程度」を指します。

「リスク」は計算式があり、”リスク=発生可能性×影響度”という計算式で求めることができます。

「リスク」は計算できるものであることから、経済学などの学問でもよく出てくる言葉になります。

違いをまとめると、「ハザード」「潜在的な危険そのもの」であり、

「リスク」「危険が起こる可能性と度合いをかけ合わせたもの」となります。

「ハザード」「リスク」の違いについては以上になります。

ここからは、よく耳にする「ハザード」を使った言葉のご紹介です。

聞いたことがある単語も登場すると思いますが、改めて意味を確認してみましょう。

「バイオハザード」とは?

一つ目に紹介するのは「バイオハザード」です。この単語は某ゲームのタイトルでおなじみではありますが、正式な英単語として存在しています。

「バイオハザード」は、”biohazard“という英単語で、「生物学的危険」を意味します。

biohazard“は元々は”biological hazard“という単語で、2つの単語が合体した単語です。

病原菌、ウイルス、毒素など、生物学的な要因によって引き起こされる危険を指します。

また、「バイオハザード」は生物剤など、生物を危険にさらす危険物質そのものを示すこともあります。

日常生活では聞くことがないように祈りたい単語ですね。

「ハザードマップ」とは?

続いては「ハザードマップ」をご紹介します。

「ハザードマップ」は、”hazard map“として英語で表現されます。地理的な情報を用いて特定の地域の危険箇所や災害リスクを視覚的に示した地図です。地震、津波、洪水などの自然災害に対する備えとして使用されます。

日本でも英語圏でも「ハザードマップ」は共通して利用されます。海外の災害は日本とは種類が違ったりしますので、長期間海外に行かれる際は住む地域のハザードマップを確認しておきたいですね。

また、ハザードマップは近年、政府によって詳細に整備がされています。ぜひ一度、お住まいの地域のハザードマップを確認して、もしもの事態に備えておきましょう。

(例文)

Aさん

The local government provides a hazard map to show flood-prone areas.

訳)地方自治体は洪水の危険がある地域を示すハザードマップを提供している。

Aさん

Before buying a house, it’s wise to check the hazard map.

訳)家を買う前に、ハザードマップを確認するのが賢明だ。

「ハザードランプ」とは?

「ハザードランプ」とは?

続いては「ハザードランプ」です。「ハザードランプ」は、自動車に装備されている非常灯を指し、英語では”hazard lights“または”emergency lights“と言います。車が故障した時や緊急時に使用され、他の運転者に注意を促す役割を果たします。

方向指示器を示す、ウィンカーとは違い、左右どちらの黄色のライトも光るのがハザードランプです。

※海外では省略して”hazards“と表現することもあります

(例文)

Aさん

He turned on his hazard lights after the car broke down.

訳)彼は車が故障した後、ハザードランプを点けた。

Aさん

Use your hazard lights to warn other drivers of an emergency.

訳)緊急時には他の運転者に警告するためにハザードランプを使いなさい。

ハザードランプは通常は緊急時に点灯させますが、日本では他の車が道を譲ってくれた際などに感謝を示すために点灯させることも一般的です。

これを「サンキューハザード」と言います。

では、このサンキューハザードは海外でも一般的なのでしょうか。

「サンキューハザード」は海外で通用する?

日本では一般的な「サンキューハザード」は海外ではどうなのでしょうか。

実は海外ではこのような習慣は一般的ではありません。感謝の意を示すために手を挙げることや、短いクラクションを鳴らすことが一般的ですが、海外ではサンキューハザードは存在しません。

ただし、海外では大型トラックなどの一部車種はサンキューハザードを使います。

もし海外でサンキューハザードをやってしまうと、煽りだと受け取られたり、他のドライバーの混乱を招く可能性があるので、海外ではやらないようにしましょう。

海外で車を運転する際はサンキューハザードに関わらず、定められたルールの中で運転をすることをお勧めします。

まとめ

いかがでしたでしょうか。ハザードの解説は以上となります。様々な使い方や意味をご紹介しましたが、どれも「危険」が関係する意味や表現だったとご認識いただけたかと思います。あまり使われない単語ですので、この機会にぜひ「ハザード」という単語をマスターしていただければと思います。