ビジネスシーンやビジネスセミナーなどで「ライフデザイン」という言葉を聞いたことはありませんか?
「ライフデザイン」とは、文字通り自分の人生(ライフ)を自分が主体となって設計(デザイン)することを指して使います。
「ライフデザイン」を取り入れることで、自分自身が人生に対して何を理想として、何に幸せを感じて、理想と幸せを実現するために何をすべきかをハッキリさせることができ、お仕事やプライベートを充実させることができます。
そんな「ライフデザイン」ですが、英語の”life”と”design”を元にした言葉であるにもかかわらず、英語では「ライフデザイン」のことを”life design”とは言わずに他の言葉を使って表現します。
この記事では、そんな「ライフデザイン」について、取り入れることでどんなメリットがあるのか、そして英語ではどんな表現をするのかをお伝えします。
カタカナの「ライフデザイン」の意味は?
カタカナで使われる「ライフデザイン」とは、ひと言で言えば「人生(ライフ)を自分から進んで計画・設計(デザイン)すること」を意味します。
代表的なもので言えば「キャリアプラン」や「キャリアデザイン」が「ライフデザイン」のひとつとして挙げられます。
例えば、現在あなたが30歳で「主任」を任されているなら、35歳までに「係長」になり、「係長」になるために部下と部署のマネジメントをどのレベルまで身につけ、40歳までに…50歳までに…と、キャリアの将来像を思い描いて大きな目標を立てたり、そこに至るまでのプロセスを形成していくことを「キャリアプランを立てる」と言いますよね。
さらに、「ライフデザイン」は「キャリアプラン」や「キャリアデザイン」だけではありません。
例えばプライベートの「ライフデザイン」もその代表だと言えるでしょう。
プライベートの「ライフデザイン」を例に挙げると、あなたが仮に「今よりもプライベートを充実させたい30歳」だったとしましょう。
35歳までに現在のキャリアをより充実させて転職をし、リモートワークやフレックスタイム制を活用してプライベートの時間をより多く取りやすい環境に移る。
40歳までに自身の趣味をより充実させ、例えば旅行やアウトドア、スポーツを楽しむノウハウを身に着けて、家族や友人を今よりも大きく喜ばせることができるようになり。
50歳までに仕事の時間を増やさず、給与を1.5倍にして趣味への投資を増やす。
…といった感じでプライベートの目標を立てたり、未来の方向性を明確にすることも含めて「ライフデザイン」と呼びます。
「ライフデザイン」が仕事に与える嬉しい影響とは?例を挙げながら紹介
「ライフデザイン」を習慣として取り入れることで、お仕事に対して以下のような嬉しい影響を与えることができます。
目標と成長の見える化
「ライフデザイン」を取り入れることで、あなた自身の目標と成長が可視化(見える化)されます。
特に会社勤めの方であれば、常に目標や実績を数値として見える化して業務を進めますよね。
会社が目標や業績を見える化して業務を進めさせるのは、大変多くの人にとって、目標と業績が目に見えた方が目の前の仕事に対してモチベーションを注いで取りかかれるからだと言えます。
会社が掲げる目標は、「チーム全体の目標」に焦点を当てて、あなた個人の目標が設定されるでしょう。
しかし立てられる目標がもし、「あなた自身の人生の目標(ライフデザイン)」として設定されたらどうでしょうか?
会社が掲げた目標の達成は「チーム全体」にメリットがあって、「間接的に」あなたに還元されます。(昇給、昇進などがそうですね。)
対して、「あなた自身の人生の目標(ライフデザイン)」として目標設定すれば、目の前の業務や勉強への取り組みが、直接あなた自身に還元されます。
さらに、目標に対しての達成率をあとから見返すことで、自分の成長も見ることができるので、「目標と成長を見える化」できるわけですね。
モチベーションの向上
「ライフデザイン」を取り入れることで、上述した「目標と成長の見える化」に続いて「モチベーションの向上」を図ることができます。
「目標と成長の見える化」の項で触れた、「あなた自身の人生の目標(ライフデザイン)」が、目の前の努力を「直接あなた自身に還元」させることが大きく関わってきます。
目標をあなた自身が設定することで、今目の前の業務をこなすことが、あなたを直接豊かにする図式が成り立つことで、会社やチームに「与えられた」目標よりも、より直接的なモチベーションに繋がります。
また、キャリアデザインだけでなく、プライベートを含んだライフデザインにすることによって、今目の前の業務をこなして目標を達成することが、「仕事」だけでなく「プライベート」にも利益をもたらすことを「見える化」できるので、「仕事」だけに焦点を絞った「キャリアデザイン」よりも、大きなモチベーション向上効果を期待できるわけですね。
英語でも”life design”は使う?
ここまで「ライフデザイン」とは何かについて、そして「ライフデザイン」を設計するメリットを紹介しましたね。
「ライフデザイン」はカタカナの言葉ですから「当然、英語圏から入ってきた言葉」だと思うかもしれません。
しかし、英語圏では「ライフデザイン」のことを”life design”とは呼ばず、以下の表現を使って言い表します。
life planning
英語では「ライフデザイン」を”life planning”と表現します。
「ライフデザイン」の「デザイン」の部分を、「計画」を意味する”plan”に置き換えた形ですね。
「ライフデザイン」が「人生設計」と訳されるのであれば、”life planning”は「人生計画」という訳になるでしょう。
personal development
英語で「ライフデザイン」を表現するときに”personal development”を使うこともあります。
”personal development”は、直訳すると「個人の発達」になりますね。
上述した通り「ライフデザイン」では、あなたの人生の目標を設定して、目標達成のためにやるべきことや、途中経過の成長具合を明確にできるメリットがありましたよね。
「あなた自身(個人)」の人生を「発展」させることから、”personal development”を連想できますね。
lifestyle design
”lifestyle design”も「ライフデザイン」を英語で表したいときに使える表現です。
綴り(スペル)を見れば、カタカナの「ライフデザイン」に近くて連想しやすいですね。
”lifestyle design”は文字通り「ライフスタイルの設計」という意味になり、「自分にとって理想の生き方を設計する」ニュアンスで使われます。
”lifestyle design”は、自分の理想とするライフスタイルを、仕事、趣味、人間関係などに細かく具体的にして、実現できるようにデザインしていくことを指して使われます。
上述した「ライフデザイン」と”lifestyle design”はほとんど同じことを指しているのがわかりますね。
まとめ
この記事では、「ライフデザイン」について、取り入れるメリットと、英語ではどんな風に表現されているのかをお伝えしました。
ここまでお読みのあなたは、「ライフデザイン」を使ってあなた自身のお仕事やプライベートを充実させる方法と、英語で「ライフデザイン」を表現する方法を十分に理解しているでしょう。
この記事でお伝えした内容が、あなたのお役に立てられれば幸いです。