英語で「書く」はもちろんWrite。この単語はこれ以上広がらないので、今回は英語のライティングについてのコツをご紹介していきたいと思います!残念ながら、日本の英語教育では文法を理解させるために練習問題を生徒に解かせることはあっても、自分の考えていることや、感じていることを一から書かせる授業をしていません。せいぜい突然受験で、短い文章を3つほど要求されるだけです。ここまで英語を学習してきたのなら英語で作文くらいサラッと書けなければ世界的なレベルでは恥ずかしいので、ここでライティングのコツを押さえていきましょう。

試験でのライティングに対応する方法

試験でのライティングに対応する方法

ライティングと言っても色々あるので、今回はTOEFLやIETLSなど、留学や英語圏への移住に必要な試験に出て来るライティングに対応する方法をご紹介することにします。移住ならそこまでアカデミックな文章は求められませんが、留学となると内容はアカデミックなので気は抜けません。まずはどうやって文章を作成していくのかを知るところから始めましょう。

自分の立場を決める

試験のライティングの場合、ある課題が出され、それに対して賛成か反対かどちらかの立場で作文を書きなさいという問題があります。このような場合、まずは自分の立場を決めましょう。

この時のテクニックとしては、説得力の強い理由を思いついた方の立場に立つことです。どちらの立場にしても相手を説得させられるような理由を書かないと文字数が足りなくなるからです。

また、その理由を英語で上手く表現できるかで立場を変えても構いません。難しい単語なら自分の知っている単語で言い換えられるか考え、できそうならそれで立場を固定しましょう。

箇条書きを作る

自分が出題された課題に対して賛成か反対か立場をしっかり決めて固定したら、次は「結論」→「理由①」→「理由②」→「まとめ」の順番で書けるよう、それぞれの段落に書くことを箇条書きにしましょう。

これは実際の試験の場合、パソコンでやるなら最初に書いておいて後で消すようにしたり、紙ベースなら横のスペースをメモ代わりに使って後で消すなど工夫して文字化しておくことが重要です。

特にどんな書き方で書くべきか指定や条件がないなら、基本的には「結論」→「理由①」→「理由②」→「まとめ」の順番になります。ただ、文字数の指定が少ないなら理由はひとつで構いません。

また、「理由②」が思いつかない場合は、「理由①」の次に「体験談」を入れても構いません。これによって具体例ができるので、理由がより説得力のあるものになるからです。

箇条書きを確認しつつ書き始める

先ほど書いた箇条書きは、書いている間に話が脱線しないように常に確認するようにしましょう。そうしながようやく英語で文章を作成していきます。試験では、ライティングのテストが始まった途端に皆の筆が動くなんてことがありますが、あの音に焦ってはいけません。

ガリガリ書いても、最終的に見返した時に話がまとまっていなかったり、脱線していれは点数は大幅ダウンです。それに気付いた時に書き直そうとしても時間がなかったり、紙ベースなら消しゴムで消すのが大変だったりするので、最初に少し時間をかけてどう書くか練る方が作戦勝ちとなります。

文法確認は後で

英語で文章を書いていくと、「どんな熟語があったっけ」、「こううい時にはどんな文法を使うんだっけ」とちょっと悩むシーンもあると思います。けれど、そういった確認は全部書き終えた後にしましょう。時間が決まっているので、それまでに何としても書ききらないといけないからです。

文法確認やスペルの確認ができるところまで行けば、時間に少し余裕をもって終わらせられたということ。箇条書きが役に立つと案外早く最後までたどり着けます。

文法や熟語が正しく使ているか自信がないところがあれば、そこは別の単語や文法で言い換えてみましょう。無理をして難しい文法を使って間違うよりも、簡単な文法を使って自分の伝えたいことを正しく相手に伝えられる方が得点アップに繋がります。

言い換えができるレベルまで来ていれば、たとえ難しい書き方ができなくても、少なくとも相手に自分の思っていることを伝える技術はあると判断されます。日本人は十分難しい文法を習っているので、それをアウトプットし、能動的なライティングに活かせるかが勝負です。

日頃のライティングの練習方法

日頃のライティングの練習方法

試験でのライティングのコツはこれでなんとなくつかめたかなと思いますが、では、そこまで行くための日頃のライティングの練習はどうすれば良いのでしょうか。

ライティング専門書でひたすら反復する

ライティングは、自分のレベルに応じたテキストが出版されているので、どれかひとつを繰り返してやってみましょう。

コツはそのテキストに書いてありますし、レベルに合わせて進んでいってくれるので、お題も簡単なものから始められます。

アプリで添削依頼をする

ライティングをした時、困るのは採点してくれる人がいないことでしょう。自分では上手に書けたと思っても、実際にはおかしい点があるかもしれません。間違ったまま覚えてしまうことはよくないので、できれば誰かに採点してもらいたいですよね。となれば、アプリの利用をおすすめします。

今は個人でサービスを提供できるようになった時代。アプリの中にも、「ココナラ」などでサービス提供をしている人たちがいます。このようなところで英文添削を請け負ってくれる人がいたら声をかけてみましょう。料金はかかるものの、英会話スクールに入会するよりは断然安い上に、その都度利用できるので都合が良いです。

ただ、中途半端に添削されるのは避けたいので、できれば相手はネイティブの感覚を持つ人や、ネイティブスピーカーである人を選びましょう。その分値段設定は高くなっているかもしれませんが、日本人的感覚を持つ人の添削よりは質の良い勉強ができます。

まとめ

英語のライティング試験の対策と、普段からの学習方法についてご紹介しました。ライティングが試験として採用されるものは少なく、英検は少ししかありませんし、TOEICに至っては丸っきりありません。日本人の英語力が落ちるわけです。ライティングの腕を上げるなら、TOEFLやIELTSに照準を合わせてみませんか?