韓国には、歴史や文化が息づく伝統的なお菓子がたくさんあります。

その中でも「カジャ(과자/Gwaja)」は、日本のお菓子に相当する総称で、韓国で親しまれてきた伝統菓子から現代的なスナックまで幅広く指します。

今回は、韓国のお菓子文化に触れながら、カジャについて詳しく紹介します!

カジャとは?
What is Gwaja?

「カジャ(과자/Gwaja)」という言葉は、韓国語で「お菓子」を意味します。具体的には、伝統的な韓菓(한과/Hangwa) や、現代のスナック菓子、クッキー、ビスケットなど幅広いジャンルを含みます。

特に、韓国の伝統的なカジャは「韓菓」と呼ばれ、もち米や蜂蜜、胡麻、栗、松の実などを使った素朴な味わいが特徴です。一方で、現代のカジャは、洋菓子の影響を受けた焼き菓子や、手軽に食べられるスナック菓子も含まれます。

韓国の伝統的なカジャ:韓菓(Hangwa)
Traditional Korean Gwaja: Hangwa

韓国の伝統的なカジャ:韓菓(Hangwa)

韓菓は、宮廷料理や祝い事、祭事に欠かせない特別なお菓子として古くから親しまれてきました。以下は代表的な韓菓です。

ユグァ(유과/Yugwa)

もち米をこねて発酵させ、油で揚げた後、蜂蜜や水あめを絡めて仕上げるお菓子です。サクサクした食感と優しい甘さが特徴で、韓国のお祝い事には欠かせません。

ガンジョン(강정/Gangjeong)

もち米を揚げたものに、蜂蜜や黒胡麻をまぶしたお菓子です。カリッとした食感で、ゴマやナッツの香ばしさが広がります。

タシク(다식/Dasik)

米粉やきな粉、抹茶粉、黒ごま粉などを練り合わせ、専用の型で押し固めたお菓子です。見た目が美しく、韓国茶との相性が抜群です。

現代のカジャ:韓国の人気スナック菓子
Modern Gwaja: Popular Korean Snack Food

現代では、コンビニやスーパーでも気軽に買えるスナック菓子が人気です。

チョコパイ(초코파이/Choco Pie)

マシュマロをビスケット生地でサンドし、チョコレートでコーティングしたお菓子です。韓国を代表するスナックで、お土産にも人気があります。

ホットクスナック(호떡 스낵/Hotteok Snack)

韓国の屋台スイーツ「ホットク」をイメージしたスナックで、シナモンや黒糖の甘さが特徴です。手軽に食べられる袋菓子として人気を集めています。

ハニーバターチップ(허니버터칩/Honey Butter Chip)

一世を風靡した甘じょっぱいポテトチップス。はちみつとバターのリッチな風味がクセになる味わいです。

カジャの楽しみ方
How to Enjoy Gwaja

カジャの楽しみ方

韓国では、カジャを伝統茶(전통차/Jeontong-cha)と一緒に楽しむのが一般的です。特に、以下のようなお茶がカジャとの相性抜群です。

  • オミジャ茶(오미자차): 五味子という実を使ったお茶で、甘酸っぱさが特徴。
  • ユズ茶(유자차): 柚子の香りと甘みが優しく広がるお茶。
  • 緑茶(녹차): 韓菓との相性が良く、甘さを引き立ててくれます。

韓国のお菓子「カジャ(Gwaja)」のレシピ
Korean Snack “Gwaja” Recipe

韓国のお菓子「カジャ(Gwaja)」のレシピ

韓国で「カジャ(과자 / Gwaja)」は、「お菓子」全般を指す言葉です。今回は、伝統的な韓菓の一つである「ユグァ(유과 / Yugwa)」のレシピを日本語と英語で紹介します。ユグァはもち米を使った揚げ菓子で、外はサクサク、中は軽い食感が特徴です。蜂蜜やゴマの香ばしさが加わり、お茶請けにぴったりのお菓子です。

材料(約4人分) / Ingredients (Serves 4)

生地 / Dough

  • もち米粉(Glutinous rice flour):200g
  • 水(Water):100ml
  • 塩(Salt):ひとつまみ(A pinch)
  • 揚げ油(Oil for frying):適量(As needed)

シロップ / Syrup

  • 蜂蜜(Honey):50g
  • 砂糖(Sugar):30g
  • 水(Water):50ml

仕上げ / Toppings

  • 白ごま(White sesame seeds):適量(As needed)
  • クルミやアーモンド(Walnuts or almonds, optional):適量(Optional)

作り方 / Instructions

1. 生地を作る / Make the Dough

  • ボウルにもち米粉と塩を入れ、少しずつ水を加えながらこねます。生地が耳たぶくらいの柔らかさになるまで練りましょう。
    In a bowl, combine glutinous rice flour and salt. Gradually add water and knead until the dough becomes soft and smooth, like an earlobe.
  • 生地をラップで包み、30分ほど休ませます。
    Wrap the dough in plastic wrap and let it rest for about 30 minutes.

2. 成形する / Shape the Dough

  • 作業台に打ち粉をし、生地を厚さ5mm程度に伸ばします。
    Lightly flour your work surface and roll out the dough to about 5mm thick.
  • 包丁や型を使って、生地を細長いスティック状やひし形にカットします。
    Cut the dough into thin strips or diamond shapes using a knife or cookie cutter.

3. 揚げる / Fry the Dough

  • 揚げ油を170℃に熱し、生地を入れて揚げます。表面がきつね色になったら取り出し、油を切ります。
    Heat oil to 170°C (340°F) and fry the dough until golden brown. Remove and drain on paper towels.

4. シロップを作る / Make the Syrup

  • 小鍋に蜂蜜、砂糖、水を入れ、中火にかけて煮詰めます。少しとろみがついたら火を止めます。
    In a small pot, combine honey, sugar, and water. Simmer over medium heat until slightly thickened. Remove from heat.

5. 仕上げ / Finish

  • 揚げたカジャをシロップにくぐらせ、白ごまをまぶします。
    Dip the fried dough into the syrup, ensuring they are well coated. Sprinkle sesame seeds over them.
  • 粗熱が取れたら器に盛り付けて完成です。
    Let them cool slightly, then serve.

ポイント / Tips

  • 生地を薄めに伸ばすと、カリッと仕上がります。
  • シロップは冷めると固まるので、手早く絡めましょう。
  • 白ごま以外にも、砕いたクルミやアーモンドをまぶすと風味が増します。

韓国の伝統的なカジャ「ユグァ」は、もち米の優しい甘さとサクサクした食感が楽しめるお菓子です。

シンプルな材料で作れるので、ぜひ自宅で挑戦してみてください。

温かいお茶や韓国伝統茶と一緒に味わえば、韓国の食文化をより身近に感じられるはずです。

まとめ

カジャ(Gwaja)は、韓国の歴史や文化が詰まったお菓子です。

伝統的な韓菓から現代的なスナックまで、多彩な種類が楽しめます。

韓国を訪れた際には、ぜひ現地のカジャを味わいながら、その深い味わいに触れてみてください。

また、家庭でも手作りしてみることで、韓国文化をより身近に感じられるでしょう。

次のおやつに、ぜひ韓国のカジャを楽しんでみてはいかがでしょうか?

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