世界には美しい海岸が多くあります。南ヨーロッパに位置するイタリアも国土の大部分が地中海に面しており、ため息が出るような美しいビーチと街のコンビネーションが素晴らしい半島です。
ところで、イタリアの海岸2つが世界遺産に登録されていることをご存知ですか?
この記事では、イタリアの世界遺産「アマルフィ海岸」を紹介します。ヨーロッパの貴族や芸術家に愛されてきたアマルフィの歴史や魅力など、英語表現とともにみていきましょう。
アマルフィ海岸の基本情報
イタリアの海岸2つが世界遺産に登録されています。ひとつがチンクエテッレ、そしてもうひとつが本記事で取り上げるアマルフィです。
アマルフィ海岸ってどこ?位置を確認しよう
アマルフィ海岸は、イタリア南部のソレント半島の南岸、サレルノ湾に面した海岸線です。この地域はナポリから南に約50kmほどに位置し、ヴェスビオ山のふもとにあった古代都市ポンペイまではソレント経由でほんの約30分の電車の旅で行くことができます。
アマルフィ海岸の英語フレーズ
さて、アマルフィ海岸は英語でAmalfi Coastと表現します。イタリア語ではCostiera Amalfitanaであり、世界一美しい海岸と言われる景勝地です。景勝地とは、山や海、滝など自然の造形によって作られた風景が美しい場所を指しますが、アマルフィは海の透明度はもちろん、色とりどりの家々が海に面した断崖に並びさらなる美しさを醸し出しています。
訳)アマルフィ海岸は、イタリア南部にある長さ34マイルの地域です。
アマルフィ海岸の美しさは、死ぬまでにしたいことリストであるthe bucket listに載るほどとも言われています。
アマルフィ海岸が世界遺産になった理由は?

さて、次にアマルフィ海岸が世界遺産になった件に関する英語表現を紹介しましょう。
アマルフィ海岸が世界遺産になった年
訳)アマルフィ海岸は、1997年にユネスコの世界遺産に登録されました。
チンクエテッレの世界遺産登録もアマルフィ海岸と同時期、1997年です。
アマルフィ海岸が世界遺産になった理由
では、美しい景観だけでアマルフィ海岸は世界遺産になったのでしょうか?ここでその理由を紹介します。
訳)アマルフィ海岸がユネスコ世界遺産に登録された理由は、その険しい地形と地域社会が環境に適応し、資源を巧みに活用してきた、地中海景観の優れた文化的・自然的価値の模範的な例だからである。
アマルフィには海岸線、傾斜が急で険しい断崖、カラフルな街並みによる独特の景観、異なる文化の融合による文化的なところ、中世の遺産が今でも残る歴史的であり建築的な価値などが総合的に集まっています。
アマルフィ海岸の魅力を紹介
アマルフィ海岸が世界遺産に登録された理由は上で説明しました。かための表現でしたので、ここではアマルフィの魅力を少し柔らかい言い方で紹介しましょう。
アマルフィの魅力とは?
アマルフィは19世紀以降、イタリアのリゾート地のひとつとして多くを魅了し続けてきました。当時はヨーロッパの貴族や芸術家たち、そして今では観光客も多く訪れる人気の地域です。
訳)アマルフィ海岸は19世紀以来、人々に大変人気があります。
訳)崖に沿って並ぶ色とりどりの家々、中世の教会、輝くエメラルドグリーンの海にきっと驚くでしょう。
色とりどりの家々といってもそれらは派手で下品な色使いではなく、長い歴史のなかで残ってきたカラーのハーモニーがとても素敵です。
アマルフィとヘラクレス
ある伝説によれば、ギリシャ神話に登場し最強の英雄と言われるヘラクレス(Hercules)がアマルフィを建設したと言われています。
訳)伝説によれば、ヘラクレスは愛した人の墓の上に美しいアマルフィの街を建設し、街の名前もそこからとったそうです。
アマルフィの歴史的スポットを紹介

アマルフィは、10〜11世紀にはベニスやジェノヴァと並んで海運共和国としての繁栄を極めました。11世紀にはアマルフィ法典(Tabula Amalphitana)という海上ビジネスにおけるルールもすでに確立しています。
次に、アマルフィ海岸を訪れるときのおすすめスポットを紹介します。
アマルフィ大聖堂(Duomo di Amalfi)
アマルフィ大聖堂の建設はノルマン時代の9世紀であり、ドゥオーモは長い歴史を持っています。地中海の覇権を争った当時の栄光がアラブ・ノルマン様式に見ることができます。
ヴィラ・ルーフォロ(Villa Rufolo)
ヴィラ・ルーフォロは、13世紀に作られた貴族の邸宅です。アマルフィの高台にあるラヴェッロという小さな街の中心にあるため、邸宅からの眺めは絶景です。作曲家ワーグナーはこの邸宅の中庭で曲を作ったとも言われ、ここでは毎年音楽祭も開催されています。
アマルフィの美しい街

太陽がさんさんと輝き、透明な海を望むアマルフィ。ここで、アマルフィを代表する2つの街を紹介しましょう。
ポジターノ(Positano)
標高500メートル、アマルフィ海岸のエリアでももっともアマルフィを表現する写真映えする街がポジターノです。ポジターノという名前は、ポセイドンが愛した妖精パジテアからきていると言われています。リゾート地として、昔の邸宅がホテルになっていたり、ショッピングも楽しめます。
ラヴェッロ(Ravello)
13世紀の邸宅ヴィラ・ルーフォロがある街がラヴェッロです。そして、絶景スポットとして訪れるべきヴィラ・チンブローネ(Villa Cimbrone)の無限のテラスもこの街にあります。
アマルフィで楽しむ食と文化
旅行といえば、現地の食や文化を体験することも大きな楽しみのひとつです。最後にそれらをみていきましょう。
アマルフィの食
レモンが多く採れるアマルフィでは、特産レモンを使ったレモンチェッロがおすすめです。爽やかなリキュールで、冷やして食後酒として飲むのが定番です。また、魚介類のパスタ、レモン風味のスポンジケーキなどもアマルフィの食です。
アマルフィの文化
アマルフィは、気持ちの良いテラス席で食事を楽しんだり、100ほどある小さなビーチでゆったりと時間を過ごす醍醐味があります。
そして、アマルフィといえば、タイル細工が有名です。タイルのモチーフやアマルフィの生活や自然、中世の紋章などもありますので、お土産にとてもおすすめです。リゾートで時間を気にせず、海岸やお土産屋を散策したり、アイスクリームを食べたりとリラックした時間を満喫できます。
まとめ
本記事では、1997年登録のイタリアの世界遺産「アマルフィ海岸」を紹介しました。アマルフィ海岸ならではの絶景、歴史を感じる旅、美味しい食文化と揃った魅力のある世界遺産です。筆者は数日のみの計画で南イタリアのナポリーポンペイーソレントとこのエリアを訪れましたが、次はポジターノやラヴェッロを訪れてみたくなりました。
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